ワープロかエディタか?

いまさらだが、ワープロソフトはほとんど使っていない。
ベタ打ちの文章を書く場合、やっぱりエディタを使ってしまうのは、「癖」になっているからだろう。

しかし、ワープロソフトには「文書校正」機能がついていて、文字を打ちながら指摘してくれるメリットがある。
なので、ワープロソフトに抵抗するわけではないが、「仕上げ」に文書校正専用ソフトでチェックすることはしている。

原稿の入稿に、特定のワープロソフトを指定されることがある。
このときも、エディタで作成した文書を校正専用ソフトにかけてチェックしたものを、ワープロソフトにコピーして提出という手順をおこなっている。

なんだか手間をかけているのである。
はたして、どちらがいいのか?
あくまでも、「書く側の立場」でかんがえてみたい。

なお、文書入力における「インターフェース」は、もっぱらキーボードなので、以前書いたように「静電容量式」の「英語キーボード」をつかうことを前提とする。

その理由は、思考をさまたげない、ということの重要性はそれなりに理解いただけるかとおもうが、「静電容量式」の「英語キーボード」は、これを超えて打鍵時に「快感」をもたらす。
つまり、思考を「促進」するものだからなのである。

念のため、「英語キーボード」だから「英語」を入力するのに適しているというよりも、「ローマ字入力」に適しているのである。

文章を入力するというのが、「執筆行為」になったいま、原稿用紙に手書きする、ということはほとんどなくなった。
大作家が、高級万年筆と特注の原稿用紙を愛用したのも、おそらく「入力時の快感」のためだとおもわれる。

その入力先は、もはやパソコンになったので、どんなソフトウェアを選ぶのか?が次の選択となる。
大別すれば、本タイトルのとおり、ワープロソフトかエディタとなる。

パソコンの記憶容量と、処理速度がなかった初期の時代、ワープロソフトは編集や印刷の多機能性をもって特化しようとしたけれど、いかんせん、それを肝心のパソコンがスムーズな動作をしない、できない、ということで、書き手にはえらくストレスになった。

そこで、本来はプログラムを書くためにあったエディタが、テキスト文書を入力するだけの機能であっても注目された。
つまり、単機能ではあるが、とにかくパソコンがフリーズしないのは、思考のさまたげにならなかったのだ。

それに、保存する文書も、もっとも単純な「TXT形式」という、「万能選手」であったから、どんなワープロソフトにも貼りつけることができた。
それで、あとから編集と印刷をワープロソフトでおこなえばよい、という作業上の利点を活用できたのだ。

しかしながら、とっくに、そんなパソコンの欠点が克服されたので、もはや「重い」ワープロソフトだって、難なく作動するようになった。
ただし、ページ数がある、本格的な文章だと、いまだに重くなるのがワープロソフトではある。

書き手にとっていえば、悩ましいことになったのである。

そんなわけで、ワープロソフト派は確実にふえている。
一本のソフトで、やりたいことが全部できるというメリットは、確かに魅力的ではある。

いまどきのワープロソフトには、アイデア・プロセッサ機能だって当然に付加されている。
ワープロがワードプロセッサーの略語なのだから、思考を促進するためのアイデア・プロセッサが付随するのは必然だったろう。

けれども、多機能がすべてではない。
深掘りされた単機能のよさもある。
ワープロソフトがさまざまな機能をのみこむのを横目に、エディタ側はエディタ側で、文章打ち込みにだけの分野で進化をはじめる。

編集や印刷機能については、それでも充実してきて、だんだんとワープロソフトに接近しているようにもおもえるから、開発の方向に疑問があることはあるものの、ふつうの文章から、論文、小説など、あるいは、ブログ記事などをエディタで書くひとはまだまだ健在だろう。

すると、エディタで足りないのは、「校正」になる。
いまどきのワープロソフトには、「校正機能」がついている。
しかし、ワープロソフトの校正機能は、あんがい脆弱で、このあたりは、アメリカ製のワープロソフトと日本製のワープロソフトの実力差がある。

日本語文書の「校正」なら、日本製のワープロソフトに一日の長がある。
それでも、専用の校正ソフトにはかなわない。
そんなわけで、校正ソフトを「つかう」、という一点で、入力にはエディタでかまわない、という結論にいたっている。

ならば、最初から校正ソフトに入力してはどうか?
残念ながら、これがまた中途半端なのである。

ワープロソフトもそうだが、文書入力中にいちいち指摘されると、これが思考をさまたげるのである。
だから、とにかく気持ちよく文書を打ちまくって、おもむろに校正できるのがよい。

一方で、校正ソフトにはエディタにある機能がほとんどない。
テキストを貼りつけて校正する、という基本手順があるからだろう。
エディタモードと校正モードが一発で切り替わるソフトがないものか?

ない物ねだりはつづく。

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