大手ホテルに20年勤務したが，そのほとんどが『経営企画』畑だった．社内コンサルタントとして，経営ビジョンや経営計画の策定はもちろん，各職場の業務改善が主たる任務であった．ホテルを卒業後，外資系投資銀行で自己勘定投資した『ホスピタリティ案件』という名の旅館・ホテル・スキー場などの再生責任者となった．リーマン・ショックで会社が消滅するという経験をし，独立．宿泊業だけでなく食品メーカーの業務改善も成功に導いた．
本ブログのコンセプト
コンサルティングの現場からは，順調な企業の思想と残念な企業の思想のちがいがみえてくる．思想によって組織の行動もかわるので，当然ながら成果や結果に直結する．企業という箱のなかの思想は，かなり社会の常識といった思想に影響されている．
コンサルタント経験の積み重ねから，残念ながら，この国を支配する社会の常識が，実は問題なのではないかと気がついた．誤解をおそれずにいえば，資本主義とそれを支える自由主義についての日本の常識は，深刻なまでの勘違いによっているという確信だ．
この勘違いの数々を，折にふれた話題として提供し，ぜひとも思想転換の一助になればと願っている．