19日、埼玉県は、『「八潮市で発生した道路陥没事故に関する原因究明委員会」の委員長から知事に最終報告書が手交されました』との、「県政ニュース」を発表した。
本件に対し、YouTubeで「もへじ」さんが、驚きの解説をしているので、内容についてぜひチェックしてほしい。
本稿では、「もへじ説」に基づく、民主主義下におけるポピュリズムが愚民政治になったときについての考察を試みたい。
さて、「もへじ説」によると、結論は、埼玉県が県民に必要な下水道インフラ整備費を請求しなかった、ことが原因だという。
つまり、上水道代と一緒に請求される下水道使用料の値上げ、あるいは、一般予算措置をしなかったことであっての、「人災」と結論づけられていて、本稿タイトルの「報告書」とは真っ向対立する。
この動画を観ていて、「横浜市の市民サービスカット」やら「横浜市営バス」のことをおもいだした。
とくに、市営バスの減便については、「世界まる見えずんだもん」さんの解説が容赦ない。
このブログでは、アメリカだと「議会に予算編成権がある」ことを強調してきた。
とくに、二元制(首長と議会)の地方自治体には、行政府の代表としての首長選挙に対しては、行政機能のチェックだけを議会に委ねるのではなくて、加えて議会には、予算編成権を付与すべきとかんがえるのである。
そうなると、八潮市の道路陥没事故のことも、横浜市のことも、第一に管轄するのは「議会」となって、どの政党やらの議員がどのような言動をもって対処したかの検証が、「議事録」を通して実施できるから、「透明性」もよくなる。
たとえば、パワハラ問題を指摘されている横浜市長が、4日に開催された毎年恒例の各国駐日大使写真展「にっぽんー大使たちの視線」の開会セレモニー(皇族も参加)に、「庁内会議=公務」を理由に欠席したことが、市議会でのあいつぐ質問にさらされているのであるが、副市長は「この会議に議事録はない」と答弁し、自民党を含む様々な党派の議員から「ありえない」と反発をよんでいるのである。
アメリカなら、即座に議会から「召喚状」が出て、宣誓供述を求められるのであろう。
残念ながら、欧米の「肉食の思想」なる低級な文化に侵略されてしまったので、わが国でもこうした「アメリカ方式の導入」をやらないと、機能不全となるのである。
それがまさに、八潮市陥没事故だし、横浜市の問題にもなってみえてきた。
さらに深刻なのが、「もへじ説」をとるなら、「原因究明委員会」の行政=首長への忖度となるので、行政が依頼する「原因究明委員会」なども、議会が依頼する形式にしないといけないことがわかる。
それでも、「専門家=学者」への不信が消えるか?は、彼らの研究予算(文科省の役人が関与する)とのかねあいから、難しいのだろう。
この意味で、今回の「原因究明委員会」は、自ら「陥没事故」的な状態に陥ったのであって、救助隊はこない、のである。
ときに、18日に出た、最高裁判所の「憲法違反判決」であるが、敗訴した「国」とはどこのことなのか?についての報道がないし、法廷で争った「国」はだれなのか?の報道もないのである。
続く22日には、アメリカ連邦最高裁が、トランプ大統領=行政府の関税に対して、「違憲」と判断しているからわかりやすい。
つまり、原告は、行政府を訴えていたのだから、法廷にも行政府の代表&代理人が立っていたのだろう。
しかし、上のように、わが国では、行政府=内閣に対しての違憲なのか?立法府=国会に対してなのか?が曖昧にとれるばかりなのである。
ようは、国民に「国」とは、「内閣」と「国会」がおなじに見えるようになっている。
「絶対安定多数」も吹き飛ぶ議席数を得たので、自民党総裁=首相兼多数派衆議院議員となったから、じつは、トランプ大統領よりもはるかな権力を得たのが高市首相である。
25日(現地24日)の「一般教書演説」では、民主党議員が12人もボイコットする中で、トランプ氏は言葉を選びながら「議会に法案成立のお願い」をしているのである。
こうした手間を要しない高市(歴代自民党)政権は、あたかも似たもの同士のゼレンスキー・ナチス政権と連携するために、あっという間に2兆円もの追加支援を国際約束できるのは、行政府=内閣に予算編成権があるためであるが、ここまで議席数があると、議会に予算編成権があってもおなじとはいかない。
なぜならば、決定に至るプロセスは、議事録に残るのだ。
これが、歴史に対する後世への責任となる。
それゆえに、近代は、政治が堕落する国ほど、国民に歴史を教えないのである。
そんなわけで、「八潮市陥没事故報告書」も、歴史を畏れない阿呆共の記録として、後世の評価を待つことになっている。

