23日、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が国連総会の一般討論演説をしたが、その格調高き内容についての解説を「カナダ人ニュース」さんがあげている。
この演説全体の日本語字幕つきは、「自由主義研究チャンネル」さんがお薦めだ。
注目すべきは、自由経済思想を主導したミーゼスをあげていることである。
むろん、ミレイ氏もまた自由主義(「オーストリア学派」または「ウィーン学派」ともいう)の経済学者であったから、ミレイ氏がミーゼスに言及するのは当然といえば当然である。
しかし、この学派は自由主義のために学者同士がバラバラで、「派」を形成しているといえるのか?という問題まである本気度なのである。
よって、アメリカ経済の研究を主にする、「主流派」とは、あんがいと水と油であって、経済学会からは異端視されているらしい。
それはまた、アメリカの名門大学がほとんど「左派=社会主義」に傾倒してしまったからでもある。
属国としての悲哀から、わが国ではなんでもアメリカのコピーが主流派を形成するから、きっちりとアメリカ以上に異端として扱うことで、本国の主流派に媚びを売るのである。
まったく、日米首脳会談で高市首相がトランプ大統領を見据えて媚びを売ったのとおなじだし、あろうことか、ゲイを表明しているベッセント財務長官にも、会談は開始と同時に頬杖をついたので、そのトンチンカンぶりが海外メディアでも取り上げられた「恥」があるごとくである。
トランプ大統領が、あからさまに「嫌な顔」をして、目線をずらした動画がこれ見よがしに再生数を稼いでいる。
そういえば、トランプ大統領は、ゼレンスキー氏との会見で握手をした後に、「逆Vサイン」で手を引いた動画も、欧米における最大の軽蔑の合図として話題になっている。
国連演説で国連を批判するのは、トランプ大統領の得意芸であったが、そのトランプ大統領に激アツの尊敬のまなざしで逆引きされたのがミレイ氏であった。
だから、ミレイ氏の国連批判は、トランプ氏のそれよりも激烈なのはわかるが、そこにミーゼスの哲学をかましたからグッと格調が高まった。
ただの悪口ではないからだ。
そして、アルゼンチンは口先だけでなく、「ジェノサイド」の疑いのあるWHOからも、しっかり脱退してみせたのである。
有言実行。
これから先、国連が解体される場合に、アルゼンチンはその先兵となるであろう。
しかし、ミーゼスとは何者か?も一般にしられていなだろうわが国では、「自由主義」そのものが誤解の対象なのであるし、その誤解をよしとして、勝手な解釈をもって国民を支配しようと画策するのが政府自民党・維新政権である。
念のため「東大 ミーゼス」でA.I.検索すれば、経済学部や大学院の経済学研究科(経済史・経済思想史)で扱われている、という。
つまり、エリート官僚の登竜門たる「法学部」ではないことが、この大学の官僚養成校としての仕組まれた低能なヤバさなのである。
よって、このミレイ演説がわが国で話題にならないだろうという「カナダ人ニュース」さんの予想は的確である。
しかしてこのことは、「哲学」を軽視することの結果でもある。
人間の行動は、思想によって左右されるが、その思想は言語=母語の影響から逃れることはできない。
日常でいかなる言語生活をしているのか?を問えば、これまた薄ら寒い状況なのである。

