2月8日投開票の衆議院議員総選挙があっての「結果」だったので、次の国政選挙は2年後の2028年参議院通常選挙ということになるのが妥当だろう。
与党は、衆議院での歴史的圧倒議席数をみずから放棄するはずがないからである。
しかし、この間の来年、2027年には統一地方選挙があるのだ。
ここで参政党は、500人の候補を準備するとすでに発表している。
いま、200人ほどの地方議員がいるので、全員が当選してもあわせると700人となるが、それでもまだ少ない。
与党を圧勝させたとはいえ、参議院で少数与党なのは変わらないから、じつは高市自民党に勝たせすぎたことの「決戦の場」は、参議院選挙なのである。
その足腰の強化に不可欠なのが、統一地方選挙による地方首長と議員をいかに増やすか?にある。
今回の総選挙応援で、北海道に入った岸田文雄元首相は、「アメリカ共和党がトランプ派に乗っ取られてしまった」と講話して話題になった。
この人物が極左&戦争屋たる民主党の親派=子分としても、なぜに&どうやってトランプ派が「古き良き?共和党=やっぱり戦争屋」を乗っ取ることができたのか?については触れていないだろう。
そのヒントは、参政党を創設・組織設計した、渡瀬裕哉氏のコメントに詳しい。
従来から党員を主体とする共和党の構造(これをコピーして「参政党」がある)において、トランプ支持者を圧倒的としたので、党内予備選挙においてトランプ派以外から本選挙に出ることができなくなったのである。
これを、わが国の統一地方選挙に当てはめると、参政党の地方議員による応援なくして国政選挙に勝てない、という状況が出来上がると、参政党は最強となるように設計されていることがわかる。
しかも、旧来の議員は、参政党が自分達とおなじ議員主体の政党だと勘違いするだろうから、そこもまた「狙い目」となる。
なぜなら、参政党がとっくに構築・整備した、衆議院小選挙区289すべてに「支部」があることの意味、すなわち、支部長以下の党員による同意がないと、候補者になれない、仕組みが作動しているために、ぽっと出が許されないことを理解しないであろうことが挙げられるからである。
もしも、複数の候補者となれば、支部における「予備選挙」が実施されるので、まったくトランプ派がやったこととおなじ現象が、日本の各地で起きるのである。
なので、時間が統一地方選挙まで1年足らずではあるが、これからフル稼働して蓋をあけたら1000人以上の候補者が参政党から出てくる可能性があるとみる。
そうやって、できれば2000人規模の地方議員団がいる党となると、参議院選挙の後にくるはずの衆議院総選挙で、これまた高市メッキがボロボロに剥がれての状況から、大躍進が期待できるというものだ。
おそらく、その前のどこかのタイミングで、参政党は「政策」を、外部シンクタンクに立案させて、これをまた大々的に発表し、自民党のシンクタンクたる官僚群を論破することもイベント予定にするでのであろう。
まったく、「ウサギとカメ」のレースのような展開で、ウサギの自民党は、驚くほど自身の内部組織の近代化を進めることはない。
むしろ、従来通り議員個々人の後援会なる「組織」の強化を図る(利権構造の強化のこと)だけしかできない「馬鹿の一つ覚え」が、将来の自滅の道となっていることにも気づかない。
トランプ政権2.0がイランで画策している「体制転換」とは、具体的には「革命防衛隊」の解体を意味する。
この組織こそ、「ナチス親衛隊」とソックリな、国家と国民経済から独立した経済機構と軍事機構を併せ持つ巨大な運動体そのものである。
よって、よしんば革命防衛隊が解体されても、おおくの構成員は極秘地下活動に転じ、一般人から気づかれないような「潜伏」をしながら利権の確保に努めるのも、これまた「運動体」ゆえの生存方法となるだろう。
だからよしんば、体制転換が実現した戦後、でも、国内治安部隊による「革命防衛隊員逮捕」のための「狩り」は延々と続く可能性がある。
まったく、フレデリック・フォーサイスの『オデッサ・ファイル』のごとくだし、現実に南米には彼らの活動の痕跡が戦後80年経っても残っているばかりか、住民たちは現在も彼らについての質問に答えないのである。
ちなみに、本書冒頭にフォーサイスからの注意書きがあって、「オデッサ」とは、ウクライナ(訳文では「南ロシア」)にある都市のことではなく、本書でいう「オデッサ(ODESSA)」は、Organisation der ehemaligen SS-Angehörigen(ドイツ元SSナチス親衛隊のための組織)の略称のことである。
イランの軍事は「国軍」と「革命防衛隊」の二系統で、ナチスドイツの「国軍」と「ナチス親衛隊」があったのとおなじである。
なお、ソ連は共産党の「軍」としての「赤軍」が後に「国軍化」されたが、現代中共ではいまだ国軍はなく、党の「人民解放軍」がある。
この点で、自民党の「後援会」は、地域毎の「利権確保運動体」という性格があって、それが平和的な革命防衛隊ともナチス親衛隊ともいえるゆえんであるけれど、党本部からの直接支配ではなく、あくまでも「議員(国会、地方)の後援会」で、地方議員(組織)が地元選出国会議員(組織)にかしづく、ヒエラルキー型複合組織の「縦型自営業連合」が自民党の姿である。
なので、利権と縁のない共和党トランプ派型の党組織とは、まったく性格がことなる。
それで、トランプ政権2.0が徹底的な民主党潰しをやっても、絶えないようになっているから、自民党が将来よしんば解体しても、利権構造の根絶には延々と続くと予想できる。
そのために、「運動体」としての共和党トランプ派が構成されている。
つまり、イランのことは石油以外でわが国とは関係ないとおもっていてはまちがいで、支配構造という巨大だが見えないレベルでの強烈な攻防戦が、世界各地で同時にはじまっているのである。
ここから、わが国だけが逃れるすべはない。

