外務大臣の「地下訪問」

アメリカの連邦下院議会が、昨年暮れからウクライナ予算を通さないので、バイデン・民主党政権は、これ以上のウクライナ(軍事)支援ができなくなった。

そこで、いまや完璧な従順さでATM化したのが日本政府となったのである。

ここで注意したいのは、国会が機能しない日本では、内閣(つまりは自公政権)が仕切る行政府が突出した権力機構となったので、政府と国民がフレンチドレッシングのように、分離したのである。

野党がここを突かないのは、同じ穴のムジナだからか?という疑惑になって、これだけ与党の支持率が落ちても、野党の支持率があがらないのである。
それがまた、与党を有利にさせるスパイラルとなった。

そんなわけで、若い頃にアメリカに留学したはいいが、民主党にたっぷりお世話になった、上川女史を外務大臣に据えて、そのひとにお金を持たせてウクライナにやったのは、バイデン御大の子分に成り下がった岸田氏の意向なのであろう。

なにせ最長の外務大臣をやったのが岸田氏だから、外務官僚たちは岸田氏の言うことを聞く。

「総理の意向だから」ではなくて、おそらく、「最長の元大臣だから」になってはいないか?
役人は、一回でも自分の所の大臣をやった議員には、一生涯「大臣」をつけて敬意を示す習慣がある。

つまり、役人は、自分の「本籍」に忠実で、最初に採用された省庁を裏切らないし、裏切ったら大変な報復を受けるのは、ヤクザの世界とおなじなので、「マフィア化」というのである。

長い役人生活では、いろんな省庁に「出向」はするけれど、「本籍」はついて回るからである。

外務省は、外交官試験という別物を採用試験にしているので、ふつうの「国家総合職試験」よりもレベルが上だと自負している。
その割に、血縁縁者が採用されるので、上層部はご親戚同士の状態になっているから、余計に「タコツボ化」するのである。

それで、外国(特に欧州)の外交官たちが全員貴族だから、自分たちも貴族だという思い込みをして、省内には貴族趣味がはびこっている。
それが、日銀と似た「御殿女中」に変化するのは、財務省や総務省(旧内務省の系統で旧郵政省ではない)にかなわないからである。

そんなわけで、外務省の本流は、吉田茂に行き着くので、これまた「宏池会」が顔を出す。

相手が上川女史なら、高市女史の方が岸田氏と張り合うほどに知名度が高いから、こういうATM役で起用されないのは、かえって民主党の意向に沿っているともいえるのである。
なにせ、上川女子よりもバリバリにアメリカ民主党に世話になったのが高市女史だからである。

そうやって、民主党のポチを隠蔽して、ここ一番で起用するつもりなのだろう。

これが、ビジネス保守たちが、高市女史を「次期総理に」などという世迷い言を平然という理由ではないか?と、勝手に確信している。

その意味で、「福井の恥」ともいわれだした、稲田女史の左急旋回・偏向ぶりは、正直さまでにじみ出る健気さであって、どうしてもアメリカ民主党に気に入られたい一心なのだろう。

そんなこんなで、7日にウクライナを訪問した上川氏は、元日の震災をよそに、まずは3700万ドルを北大西洋条約機構(NATO)の信託基金に入れると表明した。

なぜに、軍事機構のNATOにおカネを差し出したのか?は、きっと有能な外務官僚が、腐敗しているウクライナ・ゼレンスキー政権の政府に渡すよりも、「安全」だと姑息なことをかんがえて、それが「軍事機構」だという肝心を失念したからだろう。

ただし、わが国はNATOの準加盟国にもならないと岸田氏は昨年に言明している。
あゝそれなのに、それなのに。

高島氏や、村田氏がいた外務省ならまだしも、もう、誰もいなくなった。

昨年暮れには、パトリオットミサイル・システムをアメリカに逆輸出すると決めた岸田政権は、素早くロシアから反応されて、紛争当事国の一方への武器支援=ロシアからみたら敵対行為、をもって、大警告を受けている。

これでわが国は、いつロシアと事を構えるのか?に、自分から状況を作り出しているけれど、もう、北海道知事も、青森県知事も、秋田・山形・新潟の知事も、なにもいわなくなった。

明日13日の台湾総統選挙が、今年たくさんある各国の元首級選挙の第一弾となるけれど、台湾情勢に気をとられているうちに、韓国がやばくなってきているのは、北がロシアを取り込んで、(核)ミサイル技術に自信をつけているからだ。

いまや、状況は、日清・日露戦争時の朝鮮半島に戻っているけど、艦船と艦砲の闘いから、とっくに宇宙(電子攻撃)やミサイルの空中戦になっているいまの方が、よほどまずい。

それでもって、上川氏は、国連でさえ調査活動がまったくされないままの「ブチャ」で献花し、いまやウクライナの「歓迎の祝砲」と化した、「空襲警報」によって、地下の会議室に追いやられてのクレバ外相との共同記者会見になったのである。

このニュースを、「ニキータ伝」さんが伝えてくれている。

ロシア軍は、キエフへの空襲作戦を実施していないと公式発表し、じっさいに被害はなかった。

こうなると、国家を挙げて「劇」を上演している。

上川氏が座らされた席の後ろの配電盤と思われるパネルには、ロシア語で「高圧注意・命の危険」とあって、このニュースを観たロシア語ができるひとたちは、「ブラックジョーク」だと苦笑いしたのである。

ちなみに、アメリカのブリンケン国務長官は、ウクライナ戦争へのアメリカ政府の多額の支援目的は、「アメリカ軍事産業への経済的効果があり、ひいてはアメリカ経済の発展に寄与している」と、驚愕の本音を言明している。

これを真顔でいうのは、頭がおかしいからである。

カネのためなら、他国人が何人死のうと関係ない、と言い切った根性は、残念ながら「見あげたもんだ」にはならず、唾棄すべきものである。

こんなやからに加担しないといけなくなったわが国の惨状は、もっと酷くなるにちがいない。

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