20日、アメリカ連邦司法省がハーバード大学への捜査開始を通達した。
なお、トランプ政権2.0は、昨年4月にハーバード大学への補助金を停止している。
それで、外国からの資金とその用途についての「平等性」が確保されているのか?が捜査対象になっている。
つまり、用途が限定されている資金なら、その用途の適切性、が問われている、ということである。
具体的にいえば、特定の国からの資金が、その国の留学生「だけ」に使われるといったことによる他の学生への不利益・不平等がないか?だ。
アメリカの一般大学には、「国立=連邦」はなく、各州の「州立大学」までしかないし、ふつう「州立大学」といえば職業訓練を主体としている。
この点で、「カリフォルニア州立大学」は特殊な部類なのである。
さて、捜査の根拠に、国家からの補助金受け取りがあるので、ハーバード大学が問題視されているのは、補助金を受け取っていた期間における問題となろう。
アメリカ連邦政府からの補助金だからといって、アメリカ人学生に「だけ」用途を限定する、ということではないからである。
ゆえに、全米の大学が本件に注目しているのは、明日は我が身、だからだ。
このロジックをもちいると、わが国の「国立大学」が、「独立行政法人」になったことの意味もみえてくる。
つまり、現代において、わが国には厳密なる「国立大学」は存在せず、全部が「私学」になったのである。
なぜなら、有名私学も、全校が国家からの補助金(私学助成金)を受け取っているし、「独立行政法人」となった元国立大学も同様に助成金を受け取りながら運営されているからである。
それで、全部の大学は「売上」を得るために、様々なコラボ活動などを通じて、資金稼ぎをしている。
そのための、アッピール戦略に「偏差値」があるので、いわゆる(受験)難関校が運営資金面でも有利となるのは、資金提供者の企業(「株主資本主義」に変容したから経営側による株主総会やらでの説明責任を果たしやすい)にとって、あたかも自社も難関校同様の価値があるようにみせる効果があるためだ。
つまり、成果よりも宣伝活動なのである。
しかして助成金の配分を決める側の基準に、そういった「売上努力」がおおきな重みをもつように設計されている。
むろん、将来の再就職で難関校への天下りとか、資金提供企業への天下りができるようにするための方便である。
この意味で、わが国の大学は、かつての土建業やらとおなじ扱いになったのである。
けれども、アメリカとちがって、わが国には「情報公開」の歴史的な体験・民族としての記憶が薄い。
江戸幕府も、各藩の藩庁も、領民に情報公開なんてしないし、その必要もなく、幕藩体制の都合のよいところをつまみ食いした明治政府もしかり、であった。
そのために、大学経営における情報公開は、ほとんどされていないのは、まったく病院経営と似ている。
管轄する「省庁」はちがえども、官僚がかんがえる「効率」とは、支配構造を統一することにあるからだ。
グローバル全体主義にはまって強権的な政府は、かならず政府自体の権限強化をはかるのが「原理」でもあるために、昨今の自民党政権はわかりやすいことをやっている。
しかし、政府の要員たる官僚を育てる大学も、政府に都合がいい人材の供給を旨とするために、補助金をエサに政府のコントロール下に進んでおさまろうとする。
これが、最高学府のなかの最高学府にみられる「左傾化」の原因である。
グローバル全体主義とは、共産主義にほかならないからだ。
アメリカ民主党が、左派と極左に分裂をはじめたのは、強権的な政府による補助金詐欺で味をしめた連中が、「もっと、もっと」と欲を張れば、共産化することの運動原理がはたらいているからに相違なく、その人材供給源がハーバード大学に象徴される難関校=共産主義洗脳機関となっている。
勉強エリートは、自信過剰でありながら教師に対して素直なので洗脳されやすい。
それがトランプ政権2.0の鉄槌を受けている。
だが、わが国の大学に鉄槌を下すような政党がないので、英国のように歯止めがきかない自滅のヤバさがあるのである。

