フランス農民のEU議会包囲

2日、フランス農民たちのデモ隊が、EU議会を包囲しているという動画が半日以上も配信されていた。

オランダの農民一揆からはじまって、最近のドイツ、イタリアに時計回りで波及して、とうとう一廻りした感がある。

議会ビルの正面には、機動隊が配置されたが、この機動隊とはどこのひとたちなのか?
ブリュッセル警察なのかEU議会警察なのかどうなのかの解説はないが、白いヘルメットをかぶっていて、なんだかスター・ウォーズの「ストームトルーパー」を彷彿とさせる。

こういうデザインをだれがして、それをだれが採用しているのだろう?

フランスの農民たちが、トラクターで北の隣国ベルギーに行くにも、もはや国境の検問はどこにもないので、国内移動となんらかわらないだろう。

それでも、どうして「EU議会」を包囲する挙にでたのか?わたしにはわからない。

ちなみに、ベルギーを旅したときに、フランス国境の村にいったら、日本のどこの自然公園にもありそうな小川が国境だった。
そこに、小さいだけのかわいい橋(全長で3mぐらい)が架かっていて、渡った先に、「ここはフランス」と書いた看板が立っていた。

おなじ橋を戻れば、こちら側にも「ここはベルギー」と書いた同じEU旗のデザインの看板があったのである。

そのときに、なんだかしらないがむかし観ていた、『コンバット』の兵隊になった気がしたのである。
軍靴でなく、スニーカーでも片足跳びで超えられるこんな小川が国境とは、日本人には理解できないけど、市や区の境だと思えば納得もいくし、現実は村の境でしかない。

どうせ向こう側も似たような農地が広がる村なのだ。

それにしても、このデモ隊はどうして「EU議会」に向けてシュプレヒコールを送っているのか?がわからない。

EUの設計思想は、日本の官僚制を基にして、伝統のヨーロッパ貴族制を残している。

わが国は、敗戦で「華族制」をやめたけど、ヨーロッパには残っているだけでなく、身分社会がそのままになっている。
なので、大学は貴族階級のいく場所で、鉄道の一等車も、カネさえ払えば誰でも乗車できる、ということはない。

一等車に乗れるのは、ご当地の貴族と外国人だけなのである。

逆にわが国でも、華族(侯爵家)出身の久我(本名:こが、芸名:くが)美子が、まさかの女優になったのがとにかく話題になったのも、身分違いを社会が認識していたからである。

それはそうと、「EU議会」に抗議することの無意味を、ヨーロッパ人がしらないわけがないのに、どうしたことか?と疑うのは、あくまでも「デモンストレーション」だからだという説と、農家の田舎者はたとえヨーロッパでもどこでも「かっぺ」はカッペでおなじだという説とにわかれる。

なんだかものものしいヘルメットの警官隊を出した当局の心理をかんがえると、前者ではなくて後者を疑うのである。

いまや、パルパティーン最高議長(暗黒卿ダース・シディアス)のフォン・デア・ライエンが、向こうのビルで嗤ってみているような絵が浮かんだ。

日本の女性PSYCHO-PASSの最高峰、小池百合子が小さく見えるのは、フォン・デア・ライエンの存在がそうさせるし、現代人類最強に、ヒラリー・クリントンが君臨している。

フランスの農民がどのくらいのものかは、ふるいフランス映画での農民の生活を観ればわかる。

まさかとはおもうけど、EUが官僚たちのEU委員会が権限を独占していて、EU議会はお飾りでしかないことをカッペだからしらないのかもしれないのが、ほんとうだったのか?

いやいややっぱり、デモンストレーションなのでしょう?
それでか、デモ隊の中から警官となにやら握手するひともいた。

それもこれも、音声がないし、あってもフランス語はわからない。
まさか、同郷の田舎者同士か?

まぁ、日本人全体が「ひゃくしょう化」している昨今、フランスの田舎者を嗤う気にもならないが、仕組みをしらないのが歯がゆいのである。

ベルギーでデモをやるなら、彼女の誕生地、ブリュッセルのイクセルか、ドイツのニーダーザクセン州のハノーファーで、思い切りEU委員長解任要求デモをやったらいいのに、とおもったのはわたしだけか?

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