もうとっくに「新しい日本人」になった

世界的に有名な調査会社、ギャラップ社の、「ワークエンゲージメント(仕事満足度)意識調査」で、わが国は、「満足」と回答した比率が、イタリアと並んでわずか「5%」と、世界最低を記録したことが話題になっている。

たいがいの「社会調査」というものは、インチキだから、にわかに信じる必要もないけれど、「話題にする」ことが目的のばあいもあるので、今回のこのブログ記事もそれに則っているといえるから、あちらの思惑通りに乗っかっている。

ただし、このブログの筆者は天邪鬼なので、その辺のひととは見解がちがう。
なぜなら、その辺のひとがいう「処方箋」が、今様の流行、「賃上げ」に結びつけて迎合しようとするからである。

もちろん、インフレに対する生活苦は、仕事満足度に影響する。
しかし、インフレだからイコール賃上げというのは、あんがいと「下策」なのである。

「物価上昇=インフレ」という間違った定義が、賃上げによってより悪化するのは、企業が価格転嫁をはかることになって、挙げ句にこれがインフレ(このばあい、「物価上昇」)・スパイラルになるからである。

けれども、インフレとは、何度も書くように、通貨価値の下落なのだ。

だから、ふつうは中央銀行が、市場にあふれている通貨を引き上げる「金融引き締め」を実施しないといけないのに、日本国債の金利負担が政府財政を圧迫するので、なんと「金融緩和」しかできない。
これは、インフレ促進策だ。

賃金を上げるよりも先に、金融引き締めをしないといけないけど、それができないのが、日本経済のヤバさなのである。
しかも、金融引き締めをすれば、ふつう景気は悪化する。

「いい子」でいたいために、責任をとる覚悟をもったひともいないから、にっちもさっちもいかなくて、もうどうにもとまらない、のである。

わたしは、この状態を確認することで、日本は、「新しい日本人」によって運営されていると確信するのである。

もちろん、ここでいう「新しい日本人」とは、グローバル全体主義の信者である。
さらにグローバル全体主義者は、外国人移民をもって、「新しい日本人を増やす」としている。
わざわざ外国人を呼び込まなくとも、とっくにこの国は、「新しい日本人」ばかりになったのである。

結論をここで書けば、世界最低の仕事満足度になったのは、グローバル全体主義による共産化が起きたので、旧ソ連の労働者たちとおなじで、まじめに働くとバカをみることがふつうだと気がついたからである。

しかし、同率のイタリアは様相を異にするとかんがえる。

こないだ、「イタリア人は覚醒したのか?」に書いたように、メローニ政権によって、反グローバリズム全体主義が、イタリアに芽吹いたからである。

EU委員会やECB(ヨーロッパ中央委銀行)からの、いうことをきかなければイタリア国債を買ってやらない、というあからさまな脅迫に、目覚めたイタリア国民が、自ら国債を購入するという「異変」になったのである。

すると、イタリアの低い仕事満足度は、どこに原因があってのことなのか?が気になるのである。

おそらく、イタリア財界の企業経営者を中心にした、これまでの延長線上にあるEUとECBへの迎合行動が、慣性の法則でとまらないからではないのか?
もちろん、これには世界的闇の勢力である、イタリアマフィアの「保守性」も関係するだろう。

だから、メローニ政権は、マフィア経済との決別も公約にしている。

ふつうにかんがえたら、「できっこない」ことを、政権が正面からやろうとしているのだ。
一種、地に落ちるところまで落ちたことが、とうとう国民をして、「復活」しかない形になったともいえる。

長い間、ローマ時代はもちろん、中世からルネッサンスで得た蓄積で、豊かすぎたイタリアは、昨冬のエネルギー危機で、とうとう喰えなくなって路上で倒れるようになったのである。

ひるがえって、わが国の落ち方は、この意味でまだ「甘い」のである。

それが、自公政権が進める惰性の政策(「総括原価方式」をやめない)で、7月から電気料金が大幅に値上げされることになっていて、あろうことか、クーラーを我慢した高齢者などが熱中症で倒れる夏になることが「予定」されているのだ。

「電力を制するものは、経済を制する」
ゆえに、商工省から通産省になるときに、電気事業連合会と結託したのがCIAのエージェントになる契約で、死刑を免れて巣鴨プリズンから出た、商工省のドン、岸信介だった。

人殺しの政府は倒すべきものだという、アメリカ合衆国憲法修正第2条にある、(連邦)政府に対する潜在的抵抗権を、なぜに日本国憲法に書かなかったのか?は問うまでもなく、日本国民は日本国政府の永遠の奴隷として固定されたのである。

そしてその日本国政府は、明治維新で、闇の勢力の永遠の奴隷にされたのだった。
ここでいう、闇の勢力とは、ロスチャイルドであり、その手先、ジャーディン・マセソン商会を指す。
なお、この代理人が三井財閥で、ロックフェラーの代理人が三菱財閥だった。

けれども、イタリア人にできて日本人にできないことはない。
むしろ、日本人の方がよほど可能性を秘めているのは、イタリアに比較して、まだ歴史が単純だからである。

後期高齢者の諸先輩方からしたら、仕事満足度が5%というのは、意味不明にちがいない。
しかしてよくよくかんがえたら、その上の明治生まれの諸先輩たちから鍛えられかつ洗脳された、良くも悪くも「国家観」があったことを思い出さないといけない。

新しい日本人に、国家観は希薄なのである。

これがまた、イタリア人との決定的で残念なちがいなのだった。

後日、ロスチャイルドからお仕置きを受けている、英国について書くこととする。

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