19日、即日開票がおこなわれた小田原市長選では、「無所属」だが自民党系の現職が、ほぼほぼダブルスコアで元職に敗北するという、逆転劇があった。
投票率は、全体で48.17%であるが、選管の発表では、女性が49.33%で46.92%だった男性を上回っており、もう男性の社会進出は弱まったのがよくわかる結果になっている。
それでも投票率が半分ないのは、選挙がムダだという認識の蔓延すなわち、民主主義を信じないひとたちの多さを示しているのである。
とはいえ、現職による小田原市政の評判は、SNSでも相当に落ちていることはわかっていた。
マスコミは、自民長の「大物議員」が、現職の応援に入っていたのに負けたことを書いているが、単に「神奈川県連」の内部のはなしで、とくに河野太郎氏と小泉進次郎氏の応援が逆効果になったらしい。
河野家についての嫌悪は、古い小田原人ほど顕著であったにちがいないのだ。
そのむかし、平塚を地盤とする河野洋平が小田原選出の社会党議員に持ちかけて、「選挙区交換」を誘ったのである。
この悪魔の誘惑に負けた社会党議員は、河野洋平が小田原から出て、自身が平塚から出馬することに同意した。
ところが、選挙の直前になって河野洋平が手のひら返しをして、出ないといっていたサラリーマンの長男・太郎を出馬させて、親子で議席を「盗った」ことが両方の土地で社会党候補支援者たちからの怨嗟となったのである。
河野家の血は、完全に雲助とおなじ、「騙すより騙される方が悪い」が遺伝している。
それから、選挙区割りが変更されて、平塚は相模川の東側の茅ヶ崎市と合併区となったけど、平塚単独では評判が悪い河野は勝てないのだが、そんな歴史的背景をしらない茅ヶ崎人が河野に投票して「鉄板化」した構図になっている。
ために、こんどは、参政党が河野太郎に一騎打ちを仕掛けているのは、大いに期待したいところなのである。
ところで、どういうわけか「コロナの真実」が、いまさらとはいえが地上波でも解禁になったようである。
テレビ局の責任逃れがはじまったとかんがえる方が正しいのだろうけど、来月に予定されている「言論統制のための閣議決定」がなされれば、またどんなことになるかはわからない。
マイクを切るような乱暴ではなく、もっとスマートな乱暴が永久にはじまる。
当然だが、強力にこれを推進しているのが河野太郎なのである。
しかして、このひとは、世界経済フォーラムの主宰者であるシュワブ氏から、「未来のリーダー」として選ばれている、あっちの世界での「エリート」なのである。
その先輩に、EU委員長のフォン・デア・ライエン女史がいる。
このひとは、EUにおけるコロナワクチン購入にあたっての、「汚職疑惑」から、刑事裁判の被告になっているのだ。
なお、原告には、ハンガリー政府やポーランド政府も名を連ねている。
ところで、なにかと忙しいEUやNATOは、20日に「任期が切れる」ゼレンスキー大統領を、明日からどう扱うのか?が気になるところだ。
なお、別途6月9日には、一応、「EU議会議員選挙」がある。
ついでながら、EUの法執行機構は、フォン・デア・ライエン女史が率いる「EU委員会」だけれども、日本の官僚制をスーパーパワー化させたのがEU機構の設計思想であるから、なんとEU議会には、立法権がない(単なるガス抜き機関)のである。
ではどこに立法権があるのかは、EU委員会にある、ので、司法だけが分立して「二権分立」なのがEUなのである。
啓蒙思想以来の三権分立の原則が、EUにはとっくにない。
その分立の一方の「司法」がいま、フォン・デア・ライエン女史の立場を追いつめている。
統治の要は、司法なのだとよくわかることになっているが、アメリカでは「トランプ狩り」で、その司法も壊れてしまった。
さてそれで、わが国に振り返れば、「二権分立」のEU化が顕著になっているけど、これは、鶏が先か卵が先かのはなしとおなじで、EUからしたら、オリジナルは日本だといわれるにちがいない。
国も地方も、「議会が死んでいる」からで、首相や首長が立法もしているのだ。
小田原市は、分かりやすい反発を市民がするまでの「独裁」をやったので、ひっくり返っただけだが、EU委員長の刑事裁判のようなことまでにはなっていない。
なにせ、「裏金」で挙がったひとたちが全員「おとがめなし」の安泰にいる。
フォン・デア・ライエン女史からしたら、日本が羨ましいにちがいない。
20日、墜落死したイランの大統領は、「日本はアメリカから独立すべき」といったとか?まったく隣国インドとおなじ残念な評価をされているのが、わが国なのである。