2月28日、イスラエルとアメリカが合同でイランを攻撃し、トランプ大統領はハメネイ師について「死亡した」と発表した。
この後、日本時間の1日、イラン国営放送が「死亡確認」を発表しので、後継者選びがはじまっているはずだ。
ちなみに、シーア派とは、教祖ムハンマドの「血筋・血統」を重視する宗派なので、ハメネイ師もこれにあたっている。
トランプ大統領は、本作戦の目的に、「イランの体制転換」があるとも発言しており、イラン国内に向けて「行動を起こす」よう呼びかけている。
なお、トランプ大統領の声明全文は、「Harano Insight Official Channel」さんが日本語訳してくれている。
ここであえて「陰謀論」をいえば、戦争と殺戮が大嫌いなトランプ氏が、ほんとうに「ハメネイ爆撃」をやったのか?とおもうのである。
昨年6月の、「核施設爆撃」も、イランとロシアとの事前協議の上で砂漠の無人山岳地帯をターゲットにしたのではないか?と疑っている。
なにせ、ハメネイ師はホメイニ師の後継者として1989年に第二代最高指導者になってすぐ、「核は宗教的に許されない」と発言した人物なので、核開発をしたい世俗政権との溝があったはずの人物なのだ。
それに、遺体を確認した者もいないで、「情報だけ」が走りまわっているのである。
ベネズエラのときもそうだったが、ハリネズミのようなはずの最新の防空システムがかくも容易に破られることの意味を、わたしのような一般人でもかんがえさせられるのである。
この攻撃で、最初に死亡が確認されたのは、イラン軍の最高指揮官であったが、イランには「国軍」よりも強力な「革命防衛隊」がある。
SNS上では、いつどこで撮影されたのか?が不明な動画が多数拡散されている。
このなかに、「本物」もあるかとおもわれるけれど、共通しているのは、黒い民族衣装に身を包んでいた女性たちがこれを脱ぎ捨てるやいなや、最新の西側ファッションの姿となり、「自由!」を叫ぶ、というもので、今回の攻撃直後には、外国にいるイラン人女性たちが「歓声をあげる」シーンが配信されている。
マドゥーロ夫婦の拉致は、おそらく「選挙不正の生き証人」の身柄確保=保護をしたのだろうし、今回のハメネイ師も、そっと保護をしてロシア領に亡命させるなりしてから誰もいない自宅を爆撃したのではないか?と疑うのである。
それが、イランの湾岸諸国無差別攻撃という「暴挙」も仕込んで、「アブラハム合意」も画策するのがトランプ政権2.0の目的ではないか?
この「暴挙」で被害を受けたことを理由に、あの、サウジアラビアが、イスラエル=アメリカ支持を表明する歴史的転換を発表しているのである。
1日、下野新聞には、国際政治学者にして東京外語大の松永泰行教授(イランを中心とした西アジア地域研究)のコメントがあり、「イスラム体制転換は困難 未完の作戦にリスクも」がタイトルとして載っている。
この記事も、デジタル・タトゥーになるのではないか?
それでいえば、アメリカ国務省=ロシア外務省の交渉(表向き)は低調である。
24日の「一般教書演説」で、大統領はマルコ・ルビオ国務長官を絶賛したが、ルビオ氏は浮かない顔をしていたのが印象的だ。
むしろ、傍聴席にいた娘婿のクシュナー氏が、身分不明のまま大統領特使と一緒に交渉しているのが「妙」なのである。
これも、米・露共に二重外交をすましてやっている意図がおなじだからであろう。
つまり、公式(外務省同士)と半公式(大統領特使同士)の使い分けによる責任と言い訳の分散である。
プーチン氏がこのテーブルに完全に一致しているところが、米・露によるシナリオが動いている証拠ともいえる。
一方で、イスラエルはネタニヤフ政権への絶望から、戦後に住みついたおおくのひとびとが国外に移住をはじめているのに、人口に極端な増減がない不思議があるが、それは単純に国外からの移入があるためで、その大多数がロシアからのものなのである。
つまり、いまのイスラエル政権は、アメリカだけでなくロシアの双方から支えられている。
なので、ロシアがいう「反対」は、正規の外交上の言葉であって、特使ルートでは別の対応をしているのであろうと推察する。
それで、上に書いたように、ハメネイ師を保護したと邪推するのである。
ここで、アメリカ国内におけるこの軍事行動の「憲法違反論」についてであるが、73年(ニクソン政権)での「戦争権限法」をもって、「合憲」としている。
アメリカ合衆国憲法は、「宣戦布告」の権限を議会に与えており、その決議によって大統領選は全軍を指揮することになっている。
しかし、この法で、大統領は48時間以内での議会への「報告」と60日以内での「議会承認」をもってすればいいのである。
実際に、今回トランプ大統領は、この手順よりも厳格に、事前に議会代表(上・下両院議長、与野党代表他)に報告していた。
では、イランの運命はどうなるのか?
おそらくではあるが、ロシアとの資源共同開発をもって、体制転換の実務をロシアに実行させるのではないか?
ここで、インドがちょっかいを出すかもしれない。
すると、プーチン氏が、2023年の「東方経済フォーラム」で述べた、インド洋への出口がうまれることとなって、中央アジア開発に拍車がかかるであろう。
わが国は、これをどうするか?になるが、能動的に関与することはいまの与党にはできまい。

