気温と湿度の異常な高さで、高齢者が体感センサーを壊されてしまい結果的に熱中症を発症するという。
他人事だとおもっていたら自分がなったのである。
これで二度目だが、一度目は真夏の昼に屋根のない屋外温泉にいたら発症した。
街中の食品売り場で「梅干し」を緊急購入して難を逃れた。
涼しいところで30分も休んでいたら回復したのである。
今回は、昔建てた実家にいたら発症した。
38年前、エアコンをつけるつもりで電気回路もコンセントも用意したが、リビングの窓とキッチンの小窓を開けると風が通り、涼しかったのでそのままエアコンは設置しないでいた。
しかし、いま、外気の熱風が通るだけで、室内は33度ほど、湿度は酷いと70%を超えるのである。
最新の温湿度計を6個購入して、主だった部屋に置いてみたら、だいたい全室がおなじであるとわかった。
ただ一箇所、洗面所は気温は低めだが湿度が高いことがハッキリした。
天井につけた換気扇が作動していないことも原因だろう。
これからの全面リフォームの参考になる。
それにしても、家の中にいたら病気になる、というのは衝撃的である。
この対策は、専門家と協議したい。
熱中症の原因ポイントに、体内に熱がこもる、がある。
救急の現場では、担ぎ込まれた重症者はただちに水のシャワーをかけられる、という。
とにかく、一刻も早く体内に蓄積した熱を奪わねばならぬからだ。
人間の生体は、エントロピーの法則がなかなか作動しないらしい。
この「熱力学第2法則」が、「時間の矢」を構築している。
最新の量子力学から、宇宙には時間が存在しないことが判明している。
それは、エントロピーと脳がつくる錯覚だという。
脳は、過去を記憶し、現在を認識するが、同時にある未来を感知できないのだ。
なんだかセンサーに異常をきたす熱中症のようなのである。
実際に、自分の体内に熱が籠もっていることは実感するのだが、エアコンを効かせた部屋で寝ていると、今度は悪寒がして、ふとんをかぶらないといけない。
それで、こんどは布団の中であり得ない汗をかいた。
たまらずにぬるま湯シャワーを浴びることにしたが、いつものシャワーの感覚がちがう。
まさに、自分の中のセンサーが狂っているのである。
人間は表面温度を低くしても、体幹まで冷やすのにどのくらいの時間と手間を要するのか?しらないが、わが家のシャワー温度の設定下限が37度なのである。
なぜに30度ではないのか?水道の水の温度だからだろう。
ならば、30度設定したら、水道の水だけになるようにすればいい。
子供の時分に水温が30度弱から31度までのプール遊びをすると、30分ほどで唇が紫色に変化してくる。
いったんプールサイドに上がって甲羅干しをして体温を上げていたものだ。
唇の変化を友人同士で観察していた。
なお、学校のプールに入れるのか?を決めるのは、水温が22度以上ないといけないことだった。
それが、いまでは気温が35度になると、子供には危険と判断されてたとえプールでも運動は中止となるのである。
運動ではなくて、冷水浴としてプールに入りたいのが子供心であろう。
ようは、暑すぎる。
けれども、世界の天気を眺めていると、むかし住んでいたエジプト・カイロの気温はむかしどおりで変わっていない。
それに湿度がないので、体感気温はあんがいと低いのである。
ただし、直射日光が痛く感じるので、かれらの民族衣装は広い長袖のワンピースである。
これはこれで着やすかったから、布屋で反物を買って仕立てる日本人居住者がふつうにいた。
郷に入れば郷にしたがう、は、熱中症予防にもなっていたのである。
ちなみに、カイロ郊外のピラミッド近辺を夜間ドライブする際には、慎重な運転が必要だった。
放射冷却の効果が高い道路のアスファルトの上で、ひとが寝ているからである。
クーラーの発明は1902年(明治35年)のことであったが、今日の冷房の仕組みの標準である冷媒方式は1930年(昭和5年)に開発されている。
わが国では、1950年代に冷房機能だけの「クーラー」が普及しはじめ、70年代に暖房も可能な機種が普及して、現代ではその普及率は9割を超えているし、一世帯では2.8台となっている。
今年、熱波のドイツでは、「エアコン」が大ブームだそうだが、この国のエアコン普及率は3%である。
この国の緯度は、宗谷岬よりも2度から10度も北にあるので、必要性がなかったことは理解できる。
そういえば、真冬に氷点下20度になる富士吉田市で最近エアコンが普及しだしたのは、暖房能力があがって、真冬でも使えることがその理由という。
真夏で30度越えが珍しいので、むかしの東京並みになった、のがこの地域のエアコン需要ではなく、寒さ対策、なのである。
都市ガスではなく、プロパンやら灯油の単価の高さに、電気製品へのシフトがおきている。
とにかく無理をしないで、体内に熱が籠もっている、と感じたら、はやめにクーラーの効いた環境に避難すべきなのだと実感したのである。

