25日、高市首相がガソリン補助金の延長なる「アメ」の後に語ったのは、なんと、ICC(国際刑事裁判所)所長の赤根智子がトランプ政権2.0から制裁されたことへの反発「ムチ」であった。
この「ムチ」とは、「無知」のことではないか?
論法は、ウクライナ同様のワンパターンで、「赤根氏が直面する危機感、懸念は共有している」と述べたのである。
ようは、日本政府は赤根氏と共にある、とでもいえばもっとわかりやすかった。
だが、この首相の発言はあんがいと「歴史的」な意味をもっている。
戦後、アメリカ(民主党)のポチを一貫してやってきたわが国政府(GHQが仕込んだ自民党と野党の野合=55年体制)が、とうとうトランプ政権2.0によって崩された瞬間となるからである。
これはこれで、表面的には「歴史的画期」となるが、中身は論理も哲学もない、単なる民主党思想の保持表明にある
これぞ、高市氏がそのむかし民主党連邦議員のインターンとして修得し、スリーパーとして日本の首相にまでなりあがったからこその、先祖帰り、なのだろう。
何度も書くが、高市早苗なる人物は決して保守のはずもなく、組織人でもない一匹オオカミ的なサヨクの変人なのである。
それで、同日、茂木外相が述べたのは、配下の国際法(旧来なら「条約」)局長をオランダにやり、赤根氏と面会した、という。
これぞ、旧来なら、赤根氏への引導渡し、と捉えるのがふつうだったろうに、民主党ではないトランプ政権2.0が相手だから、なにを協議したのか?に興味がわく。
はたして、赤根氏との協議よりも、隣国ベルギーはブリュッセルでEUの法務官との協議が大事だったのではないか?と疑う。
それで、EUと日本国の提携による「ICC保護」が最優先事項となっているのではないか?
ここからみえてくるのは、単純にして強力な「グローバル全体主義」である。
そもそも、ICCの設立趣旨には、「国家主権の制限」がある。
締約国は、国家主権の一部を放棄して、ICCへの捜査・起訴・判決の受け入れ、に同意しているからである。
ちなみに、ICCが下す最高刑は終身刑「まで」なために、独裁国家シンガポールは「死刑がない」ことを理由に、締約国になっていない。
しかして、赤根氏のキャリアは、一貫して「検察官」なのである。
それが、国際裁判所の裁判官になる、だけでも、やばくないか?
疑わしきは被告人の利益に従う、という国際的な、あるいは文明国としての「常識」が、危険にさらされていないか?を誰が判断するのか?の仕組みもない。
この点で、なにもトランプ政権2.0だけでなく、アメリカ合衆国はICC設立時から締約国ではない=主権を一切放棄するつもりはない、ことで一貫しているのである。
むろん、EUは、1993年、EU設立の根拠となる「マーストリヒト条約」で、加盟各国の主権は大幅に削られて、通貨発行すらできなくなった。
つまり、わが国は、EU加盟条件をぜんぜん満たしてはいないが、実質的な加盟国となっている(密約がある?)としかみえない。
さすれば、安倍晋三首相にドイツのメルケル首相が、「NATO加盟」を誘った意味が明確となる。
もう日本はEUに加盟しているのも同然だから、しかない。
だが、ここで視点をヨーロッパから地球儀へと鳥瞰移動すると、アメリカ民主党やら仲間の共和党主流派の、グローバル全体主義=ネオコン思想があってのEU=NATOだと理解できる。
さてそれで、高市首相が対米宣戦布告をしたも同然(トランプ政権2.0の圧力に本音がでた)なので、これから一層徹底的な「対日制裁」の根拠を与えた、といえる愚挙である。
福岡の崩壊はわずか1ヵ月あまりのことであったが、「大崩れ」の余震はまだまだつづくのであろう。
わが国の中央集権構造は、全国津々浦々、おなじ、にしてきたのが自民党支配の実態だから、これから各地で福岡と同様な現象が起きる
これがまた、高市政権の基礎体力を奪うので、かつてアメリカ民主党配下のGHQがやったのと似た手法で、トランプ政権2.0が不正の曝露を促すはずである。
なにせ、アメリカ本国で、すでにやっていることなのである。
国家理念もない、戦後の終わり、がいよいよはじまった。
それにかわる新思想こそ「反グローバル全体主義」にほかならず、これを「夜明け」というのは、「グローバル全体主義」の夜明けだった、藤村の時代より格段にずっとよいことである。
それで赤根氏の「処分」だが、もっとも穏当なやり方は本人からの病気等を理由にした辞任ではないか?
それでそっと引退・隠居してもらう。
一種の「押し込め」である。
そうでもしなければ、高市氏が制裁の対象になりかねないからである。

