本年1月7日に、ホワイトハウスで発表されたのが、「2025-30年、アメリカ人のための栄養ガイドライン」(第9版:公表は昨年12月29日)である。
いまではアメリカが関与したとバレたが、実行部隊はイスラエル・モサドによることがわかった、イラン暴動は前日の12月28日にはじまっていることに注意がいる。
何度も書くけれど、トランプ政権2.0は、「思いつき」のようにみせかけて、とんでもない「複線」のマインドマップ的コントロールをやっている。
さて、この「栄養ガイドライン」は、5年毎に見直されるものではあるけれど、RFK.Jr保健福祉省(HHS)長官の下、今回のものはかつてない「大転換」の内容となっている。
まさに、「MAGA(Make America Great Again)」をいうトランプ大統領に、「MAH(Healthy)A」という長官の公約具現の真骨頂なのだ。
その内容の「衝撃」とは、業界の意向を無視していることにある。
つまり、アメリカ国民の健康にだけ基準をおいているので、たとえば、「食品加工業」とか、「原料メーカー」、「食品販売業」とかという業界に有利になることを拒絶したことにある。
これがアメリカ人に支持されたのは、「肥満」が国民病となっている現状から、「糖尿病」や「心臓病」やらの発症で、医療費の国民負担が貧困を招いているためである。
国民皆保険制度がない、アメリカにあって、病院にかかることの経済負担は日本人の想像を超える。
だが、日本人が想像できないのは、国家予算に占める「医療費」がどんなにあっても、「痛み」がないためであるから、「国民皆保険制度」とは、かなりヤバイ「麻薬」の役割をしている、ともいえる。
いまの日本人に、国民皆保険制度=社会主義・共産主義だと説いても、理解もできない。
むしろ、国民皆保険制度=善、であって、国民皆保険制度導入にどうしてアメリカ人の多くが反対=拒絶するのか?も理解できない。
アメリカ人にとって、国民皆保険制度=政府による経済自由(可処分所得)の「侵害」だとみえるものが、日本人にはぜんぜんみえないからである。
毎月の賃金から「天引き」されるので、その痛みが「手取り」だけをみることで無痛に変換されるのだが、退職すると「全額負担」の罰金がやってくるので、たとえば3割負担で病院で支払う金額とを差し引きしてあわせると、「公的健康保険料金がやたら高い」ことに気づくばかりか、「無保険」を選択したくなるのは、電卓をつかうまでもない暗算でわかる。
これが、アメリカ人がいう「政府による経済侵略」なのである。
つまり、「お互い様」だとはいうが、なんの縁もゆかりもない赤の他人のために、保険料を支払っていて、それが「義務」だから政府に「強制」されている(税と同じ)ことが、自分の稼ぎを好きに使う自由を奪われてしまうとかんがえるのがアメリカ人なのである。
しっかり計算して損得勘定しているということなのである。
それだから、自由主義では政府の介入をかぎりなくなくす方策が採用され、これを「小さな政府」といっている。
逆に、社会主義・共産主義なる全体主義は、個人の自由ではなくて社会全体の「効率」といういいぶんで、国家の介入を当然とするから「大きな政府」をめざすのである。
けれども、「効率的な政府」なるものは、かつて存在したためしがないのも人類史のこたえだ。
かんたんにいえば、「政府は限りなく膨張する」法則があるからである。
そうやって、ソ連は自滅したが、まさに巨星が自分の重力で内側に崩壊をはじめ、とうとう超新星爆発にいたる物理運動とおなじなのである。
そんなわけで、「(公的健康保険がないアメリカ人は)なにを食べると健康にいいのか?」についての今回のガイドラインは、あくまでもアメリカ人の食文化に立脚しているために、すぐさま日本人に全面適応するものではないが、敗戦以来GHQの栄養指導でいきてきて、「食の欧米化」による結果、死因のトップが癌になった日本人としては見過ごせない情報となっている。
むろん、自民党の大勝利で、日本政府はこのガイドラインを無視する方向に動くと予想できるのは、「業界(明治以来の開発独裁=産業優先)優先」であって、GHQもこれを変換させないばかりか、より強化したのは「冷戦対応」という名目だったが、ソ連崩壊で気づけば日本とドイツに負けそうなアメリカが、慌ててグランドストラテジーを変更したのだった。
けれども、一方で、飲食業界や宿泊業などは、相手がアメリカ人ならば、無視できない。
すると、業界内の力関係で決まる、といういつものことが、これからも続くのは確実なのである。
ようは、日本人の食と健康の問題は、保険点数表の管理下でなんら改善されることはない、ということなので、自衛のために国民はこのガイドラインになにが書いてあるかぐらいしっていていい。
(健康)寿命にかかわるからであるが、やっぱりそれは国家の管理ではなく、自分で管理しないとできない相談なのに変わりはない。

