ドキュメンタリー映画『BirthGap』の真実

「人口爆発」と、「地球温暖化」が、「食糧危機」を招いて、結果的に人類は滅亡の淵に追いやれる。
ために、「昆虫食」という話になっている。

このブログでは、地球温暖化についての疑義を書いてきたけど、上記3要素のぜんぶに疑義がある。
少なくとも、食糧について、人類はとうにカロリーベースでは、食料問題を解決している。

そこで、検索エンジンで「食糧危機」を入力すれば、でてくるのはほぼ左翼の記事ばかりで、一種の「踏み絵」状態にあることがわかる。

例によって、チャットGPTへ、「食糧危機のウソを示しなさい」と入力したら、「食糧危機を煽る人たちは、、、、、。」と説明があって、「実際には、世界の穀物生産は人口や所得の増加を上回っており、穀物価格は長期的に低下傾向にあることはグラフで示されています」と。

もちろん、そのグラフの出典も示している。

「したがって」、に続いて、「食糧危機のウソとは、恒常的な食料供給不足や価格高騰を予測することで、農家や農業関係者が自分たちの利益を図ろうとすることだと言えるかもしれません」。

なんだか左翼のみなさんの努力を、一撃で排除してしまうのが気の毒になるほどだ。

そんなわけで、3要素の2要素は、すでに論破されている。
そこで、最後に残った、人口爆発はどうなのか?を検証するのが、表題のドキュメンタリー映画『BirthGap』なのである。

詳細は、ハラノタイムズさんのサブチャンネル、「Harano Talks Official Channel」で、日本語解説をしている。

解説にもあるが、この作品の制作者であり、監督でもある、Stephen J Shaw氏は、現在日本在住で、元はデータアナリストであった。
つまり、数値データ解析の専門家なのである。

Shaw氏が、世界の人口問題に気づいたのは、日本の少子・高齢問題、なかんずく「少子化」についての原因を、データによって解析したことからはじまるという。
つまり、一般的な解説の「ウソ」に気づいたのだ。

もちろん、先進国における出生率の低下があっても、途上国の人口爆発が人口増加問題の根源だということの「ウソ」のことである。

世界は、この70年で、出生数が「半減」もしているのである。
それなのに、どうして人口爆発なのか?

むしろ、世界は人口減少によって、巨大な限界集落化をして、社会機構の維持が困難になる可能性の方がよほど確実な問題なのである。

つまり、「移民」による人口確保という手段は、単純に、民族国家としての社会機構を自ら破壊する愚かな行為だといえる。

しかし、どうしてこうなったのか?の深掘りは、意外に困難で、ひとつの原因に、1973年の第四次中東戦争に端を発する、石油ショックがあったというまでになっている。
わが国における、「ショック」の到来は、翌年の74年になってからだった。

一般的には、アラブ産油国による「石油戦略の発動」といわれてきたが、これも、じっさいは「国際石油資本(いわゆる「石油メジャー」)」によって煽られたものだったことが、明らかになっている。
急激な原油の値上げで儲けたのは、石油産油国ではなくて、むしろ石油メジャーの方だったことをもとに調べたら出てきた事実だ。

この世界史的な「事件」で、それまでの安い石油に依存した経済体制が、崩壊したかにみえた。
けれども、このときの石油価格の変化は、1バレル(159L)あたり、3ドルから一挙に4倍の、11ドルから13ドルあたりに「高騰」したのだけれども、直近の23日では、73.63ドル(WTI原油先物)で、スポット価格のドバイ原油の7月渡しは75.30ドルだ。

なお、最高値は、2008年7月3日につけた、145.31ドル(終値)であった。

ここで原油価格の決定メカニズムを議論するものではないが、50年前の原油価格を比べるにあたっては、50乗根を計算すれば、伸び率が年率換算できる。
すると、50√(75.3/13)=1.036、すなわち、3.6%ほどになるから、たしかに石油ショック時の一気に4倍の上昇は、全世界の経済状況を一変させたことは事実だ。

とはいえ、それでも、いまではかんがえられない「安さ」なのである。

さらに、前に書いたが、わが国における「高度成長」が終わったのは、石油ショックが原因ではなく、田中角栄内閣のバラマキによる無駄遣いが原因だった。

このあたりの時間軸における「近さ」は、昭和2年の「昭和金融恐慌」という国内問題と、2年後の1929年(昭和4年)の、「世界大恐慌」とが混同されるのに似ている。

人間の判断が、一般論によって作られることを示唆するけれど、原因がなんであれ、これをきっかけにして、生活防衛のための「女性の社会進出」の口火を切ったのはまちがいない。

素地として、当時の「ウーマンリブ」運動が、「主婦連」を攻撃して、それがまた、「男女同権」となって、いまの「LGBTQ」になってきた。

はたして、世界における人口減少とはなにか?をしるには、自然発生的なもの、と受け入れる前に、まさかの「人為」をうたがうことは、いまの時点における重大事になったのである。

それが証拠に、この作品の上映が12日に予定されていた、ケンブリッジ大学セントジョンズカレッジで、「中止」に追い込まれたのは左翼学生からの妨害行為が原因だった。

こうした「行為」こそが、長いストーリーの「人為」の一部になっているのである。

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