興味深い立憲民主党のビラ

春の統一地方選挙がはじまって、住宅地にも喧騒が生まれている。

全国の地方自治体が対象で、一斉に同じ日に選挙をやるのは、占領中の昭和22年4月をもって「はじまり」とする。

これには、終戦直後ともいえる、昭和20年10月4日の警察首脳と特高を皮切りに、同月30日には、教職員の追放が始まって対象が拡大し、22年の勅令第一号でとうとう民間人に及んだ、「公職追放」の穴埋めという意味があったのである。

この勅令に名前を書かされた昭和天皇の無念は、『終戦の詔勅」をしらない日本人には、もう理解できない。

岩宿遺跡から、黒曜石の打製石器を発見(昭和24年:1949年)し、我が国に旧石器時代があったことを証明した、アマチュア研究家だった相沢忠洋氏が明治大学に持ち込んだら、教授が追放されていたのをいいことに、自分の発見だと発表して業績を盗んだ助教授が、なんと相沢氏の生活までおとしめて、その後に教授になっている。

しかして、この偉大な業績を自ら読書してしった昭和天皇が、相沢氏を直接顕彰すべく行動して、勲五等瑞宝章が贈られることになったが、それは生前に間に合わなかったから、このときの昭和天皇のお気持ちも察するに胸が痛む。

要は、全国で一斉に選挙をやる「必要が生じた」のは、目立つ首長や議員もみな追放されてしまったからで、事実上の「無血革命」をGHQがやったのである。

こうして76年間、オリンピックのごとく4年に一回の選挙をしてきたけど、いまでも全国一斉の統一感があるのは、途中で辞職とか議会解散などのハプニングがなかったことの証拠なので、ある意味、平穏な自治、ある意味、機能停止(自治の脳死状態)の証拠ともいえる。

そんなわけで、我が家のポストに、「立憲民主党・神奈川議会議員選挙届出ビラ1号」が入っていた。せっかくだから、10項目ある「公約」の感想を長くなるけど書いておく。もちろん、かなりディスることになるので、気分を害するひとがいたら、読まずに飛ばすようにあらかじめお断りしておく。

1 まっとうな政治を取り戻す:利権やムダの排除、行政の見える化、あくなき行財政改革、議員自ら身を正す改革、公民共創の推進、NPO等に対する寄付金控除の拡大

ほんとうに「まっとう」なら文句はないが、「あくなき行財政改革」とかに、「NPO等に対する寄付金控除の拡大」という、奇妙が入り込んでいる。

これで、東京で起きている「コラボ」とかいう一連のNPO問題が、この政党と関係あることを告白して正直さを表現したのか?行政の見える化の前に議会の見える化が先ではないのか?

2 物価高に負けない経済政策:賃金アップ、増税ありきの防衛費増は認めない、中小企業の事業強化/転換支援

インフレの進度と深度は、賃金上昇があるかないかが目安で、これがはじまるとより一層深刻化するから、立憲はインフレを深刻化させたいのか?「増税反対=減税」をいうなら、秋からのインボイス制度に触れないのはなぜか?

3 社会が支える子育て支援:教育費の軽減、保育/教育の質の向上、フードバンク・子ども食堂の普及、パパ育休促進、こどもの権利条約の制定、一時預かり施設の拡充

『共産党宣言』にある通りなので、立憲さん「らしい」けど、とっくに共産党化した自民党と変わらない。

「無料化」は、表現の正確性を欠くもので、実態は、「税金化」であるから、これが拡大すると、確実に増税が必要になって、市民の財産権の侵害がはなはだしくなるのは、当然なのである。

4 コロナから社会的弱者を守る:ワクチン、医療の公費負担の継続、高齢者の感染対策、セーフティネット強化

残念ながら、WHOがもう、ワクチン接種を推奨しないというから、なにをいまさらで、もっと打てといっているに等しい。

5 働くひとを全力支援:非正規社員の待遇改善、ハラスメントの根絶、働き方改革、通勤ラッシュ緩和、エッセンシャルワーカーの待遇改善/人材確保、創業、事業継承の支援、公契約条約の制定

項目を打鍵しているだけで、気持ち悪くなったきた。こんな内容を支援団体の労組は、よく協議してほんとうに書かせているのか?神奈川県の労働運動が、まともでないことがよくわかる。

6 高齢者がいきいきと暮らせる社会:高齢者の足となる移動手段、老人ホーム(特養)の入居待ち解消、介護人材の確保、認知症対策、地域コミュニティの強化

これで、この党に投票する高齢者がどれほどなのか?とおもうけど、なんだかなぁ。

物議を醸した、成田悠輔氏の、「高齢者は集団自決せよ」の方が、よほど清々しい、のは、長生きしたくない、とか、早く死にたい、というご要望があることで、ただ呼吸していればいいということではない。

7 障がい者が暮らしやすい環境づくり:バリアフリーの強化、インクルーシブ教育の推進、賃金アップ/雇用機会拡充

全部に共通するけれど、どうしてこうも「薄くて軽い」のか?きっと、これを作文しているひとたちの脳みそが軽いのだろう。

8 どこよりも安全・安心の暮らし:急傾斜地防災工事の推進、津波高潮対策、防犯カメラ設置支援、特殊詐欺対策、日米地位協定の見直し、鳥獣被害対策

「安全」と「安心」を並列させることの愚は、現代病理だから、この政党に限ったことではないけれども、この横並び感は、やっぱり集団主義を超えた全体主義である。

9 再生可能エネルギーの推進:脱原発、エネルギーの地産地消で地域の活性化、新エネルギー産業の創出

旧総評系と旧同盟系の確執が見え隠れする。横浜本牧の製油所が廃止になるのを、地産地消的にどう解釈するのか?できないことを文字にしていいのかという意味も込めて、道徳的ではない。

10 多様な生き方を認め合う社会:ジェンダー平等社会の実現、ヘイトスピーチ撲滅、パートナーシップ制度の推進、ペットとの共生

支離滅裂とはこのことで、共産党と合体したい本音が見える、見事な共産社会実現の公約である。これを最後にする順番は、ほとんどのひとが最後まで読まないことをしっているからできる「編集」なのである。

以上、今回は、「ゴミ回」でありました。

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