化学の授業で、分子を習うとき、たとえば「アボガドロ定数」とかは、「モル濃度」を勉強するとかならず登場することでしられている。
水の分子一個一個に、例えば、赤い色素でわかるようにしておいた、200mLのコップ一杯を海に流して、人間の力ではできっこない撹拌力で、全世界の深海までまんべんなくかき混ぜたら、ふたたびそのコップで海水をすくい取ると、だいたい赤い水分子は200個入っている計算になる、とむかし教わった。
「200」が単位を変えて登場するので、ちょっとややこしいから覚えている。
イスラエルとハマスの戦闘が、ガザの町を破壊して、えらいことになっていることを、いろいろ説明しているひとがいるけれど、あんがいと意見はハッキリ分かれている。
テレビによくでている有名大学の有名教授とかと、無名な研究者という構図にもなっている。
もちろん、テレビは逆神なので、テレビがないわが家では、すぐさま無名な研究者の方が、おそらく正しいだろう、ということぐらいはわかる。
そうしたら、なんとわが国の超エリート大学教授(なんと「博士号」がない)が、外務省から億単位の補助金をもらって、外務省のプロパガンダをするためのグループを形成していることも発覚した。
外務省の予算をだれがどういう理由で通しているか?は、当然ながら、与党の「外交部会」である。
またまた、与党が日本をおとしめる工作をやっていて、その手先が外交官たちなのである。
そんなわけで、有名大学の有名教授たちがポリコレで、ハマスなるテロリストを応援する立場をとっていて、そうでない側が、イスラエルの側の立場をとっている。
ただし、先に手をだした側が悪い(絶対悪)、というロシア非難とは真逆の構図になっているので、念のため。
じつはイスラエルの警察当局が、ハマスがやったという最初の攻撃が、イスラエル軍による「偽旗作戦」だったと認めてしまった!ので、現地では大々的に報道されている。
どっちもどっちのような話になっているから、中東はめんどい、ということだけが日本国民の頭に刷り込まれている。
ただ、ハマスにしても、どこから大量の武器弾薬を持ち込んでいるのか?という大問題はそのままになっている。
ここにきて、似たような話で、イエメンというマイナーな国の、「フーシ派(指導者の名前がフーシ)」が、イスラエルに肩を持つ国の商船を攻撃して、わが国の日本郵船の船もヘリコプターからの攻撃で拿捕されるにいたった。
フーシ派もイランからの援助を受けているハマスとおなじで、後ろ盾はイランだということになっている。
とはいえ、アフガンにプレゼントしたし、ウクライナでも同様の横流しで、アメリカやEU製の武器が、流れているのだとかんがえるのがふつうだろう。
しかし、この一派は、サウジアラビアと犬猿の仲で、そのサウジはイランと一応の国交は回復している。
ここでも「但し」がつくのは、国交回復といっても、大使館の開設というレベルでもいうから、友好関係になった、とは一概にはいえないので注意がいる。
あたかも、有名大学の有名教授たちが、サウジアラビアとイランとが「なかよし」のようにいうのも、ぜんぜん感心しない。
むしろ、どうしてフーシ派が「親ハマス・反イスラエル」なのか?の方が、よほど唐突なのだが、イランが背景にあるという一点でつながっている。
とはいえ、スエズ運河のそのまた入口を事実上の通せんぼをして、アジアとヨーロッパは、喜望峰周りになって、ヨーロッパや日本の輸送コストが膨らんでいるけれど、最大の被害者はスエズ運河頼みの、エジプトである。
もちろん、我々もこの輸送コストを負担している。
19日、アメリカが主導した、対フーシ派有志連合軍(宣戦布告した)に、なぜかエジプトが参加していない。
参加国はアメリカを含めた10カ国、英国、バーレーン、カナダ、フランス、イタリア、オランダ、ノルウェー、セーシェル、スペインなのだ。
ついでに、日本も中国も外されている。
さてそれで、イスラエルの驚くべき実態は、ユダヤ人国家であるはずのイスラエルで、すでにユダヤ人の人口比率が、47%しかないことだ。
出生率で圧倒する、アラブ系が、とうとう過半となった。
どうやら、ネタニヤフ政権は、アラブ系住民の国内一掃を狙っての「仕掛け」をしたのではないか?と疑われているが、肝心の反ネタニヤフ政権の側のユダヤ人国民たちが、国外脱出を図る事態にもなっている。
もはや、イスラエル=ユダヤ人国家ではない。
イスラエルからユダヤ人分子が薄まっている。
このことの焦りが、かえってユダヤ人の人口を減らす効果をもたらす皮肉となって、もしや、アラブ人政権の国家になったら、国名変更をするかもしれない。
けだし、国内外のシオニストたちが、徹底抗戦をするのか?が問題なのだ。
ために、有名大学の有名教授たちは、アラブ応援団をかってでることになって、世界のユダヤ資本と本気でケンカをするのだろうか?
そうなると、外務省からおカネがもらえなくなるだろうに。
イスラエル国旗の上下にある青い帯を、ユダヤ教高僧のタリート(祈祷用肩掛け)を表すなどというのは、有名大学の有名教授たちで、もう一つの説に、ナイル川とユーフラテス川(約束の地)だ、がある。
あらためて、ハンナ・アーレントのユダヤ同胞から総スカンをくらった一冊、『エルサレムのアイヒマン』でも、年末休暇に読んではいかがか?
彼女が指摘した、「悪の陳腐さ」を嗤えないのは、わが国における悪の陳腐さを嗤えないからである。
たとえイスラエルという国が滅亡しても、世界一歴史の長い日本が滅亡しないということにならない。
むしろ、日本人の、日本はあって当たり前という思い込みこそが、もっとも危険なのである。
国家を失うとはどういうことなのかを、ユダヤ人からちゃんと習わないといけない。