互換ペンシルが使えた

結局、悩んだ挙げ句、わたしには超オーバースペックなのに、文書撮影PDF化に役立つ、「カメラ・フラッシュの撮影機能」があるだけで、新型「M4チップのiPad pro(11インチ)」を買うことにしたのである。

撮影の取り回しに、13インチでは大きすぎるからである。

しかし、ペンを用いた校正作業とかには、断然13インチでないと、もはや老眼の身には虐待的な厳しさとなっている。
いつ、いまの12.9インチが寿命となるかは、アップルさんの匙加減(OS更新)に依存している。

数々の日本人YouTuberたちは、みな若いひとたちであるから、老眼の不便さをしらないだろうし、当然に動画編集の「業務」があるので、話題がどうしてもその方向になって、PDFとのつきあいに関しては、話題から抜け落ちるのである。

それに、「M4」なる、超ハイスペックなチップの進化を、パソコンである「Mac」よりも先に採用するという暴挙に、疑問よりも歓迎しているので、なんだかなぁ!なのである。

個人的には、iPadに、ろくな「日本語エディタ」がないことが、PCも依然として所有しないといけない唯一の理由であるから、なんとか『秀丸』のiPad版がでないものかとおもってずいぶんな時間が経過している。

ipadの最大の魅力は、アップルペンシルの遣い勝手が秀逸であることにつきる。

むかしの、ソニーやキヤノン、あるいはオリンパスとかが、自社商品の「専用アクセサリー」を売っていて、他社製品との互換性を認めなかった。
こうした「独占」にわたしは反発して、たとえばソニー製品などは、いまでもイヤイヤ・仕方なく使っている。

これをアップルもやっていて、「アップルペンシルpro」なる新製品は、M4チップのipadでしか使えないし、既存製品との互換性もなくなり、それでもなんと2万円超えのお値段である。
それで、第二世代アップルペンシルも、「調整」値上げした。

上記とおなじで、しかたなくシブシブ、これを購入したが、どうも挙動がヘンなのである。

結局、購入したアップルストアに行って、正常かどうかをみてもらうことにした。
すると、なんと、アップルペンシルではなくて、「ipad本体」の初期不良だと診断されて、「交換」ということになったのである。

わが家には、何本かの「互換ペンシル」がある。
これらは、アップルペンシルの第一世代と第二世代にかかわりなく、「互換機」なのである。
絵を描くひとには必須の、筆圧検知機能はないが、文字を書くだけの用途なら、ほとんど問題なく使える。

それに、1本のお値段が2000円台からせいぜい4000円台という「格安」なのだ。
消耗品であるペン先も、「本物」との互換性がある。

まさかと思って新型で使えるかためしたら、まったく問題ない。

ただし、これら互換ペンシルの充電方法が、USBタイプCからとか、専用充電器をつかわないといけないのは、新型ipadのカメラ位置が、縦から横向きでの中心部に移動した設計のため、これまでのマグネットで本体にくっつきながら充電するのに用いていた「仕様」が変更されたためである。

なんだかなぁ、ということで、「アップルペンシルpro」の方を愛用しているのは、充電の手間を惜しむというだけの堕落からである。

それでも、互換ペンシルが便利なのは、ペアリングの手間はいちいちかかるが、一本で旧型の12.9インチと2枚持ちしてどちらにも書き込みたくなったときにおおいに役立つ。
それでも、マウスやキーボードのように、ワンタッチ・ボタンで端末を切り替える機能はないから、きっとそのうち出てくるのではないかと期待している。

毎度のことながら、「これで十分」という製品がないのに、ただ驚くばかりなのである。

蛇足ながら、アップルペンシルはどれもスリムなので、シリコン製カバーをつける方が書きやすいが、「鉛筆風」になるデザインの種類がやたらすくない。

こういうのに、日本の古い鉛筆メーカーが自社デザインの提供で参入しないのはどうしてなのか?がわからない。

たとえば、「トンボ」とか、「uni」とかのデザインのカバーがあったら、まっさきに購入したいのに。

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