「脅迫」「暴力煽動」と「言論の自由」

言論の自由は、なんにせよいったん破壊されたら修復がきかない脆さがある。

一方で言ってもやってもいけないのは、脅迫と暴力煽動である。
脅迫も暴力煽動も、言葉での表現なので、言論の自由と対立する。
しかし、そもそも脅迫と暴力煽動は、「言論」ではない。

こんな区別があることを、わざと、しっていながらやって、非難されたら待ってましたとばかりに、「言論の自由に対する攻撃である」とうそぶくことで、言論の自由そのものを攻撃・破壊をこころみるやからが相当数いることも確かなのである。

それもこれも、「区別がつかない」理解力にとぼしいひとが「大衆」のなかに潜んでいるからである。
つまり、言論の自由とは、何を言ってもかまわない、とする論に同調はせずとも、言いくるめられる程度の理解力が破壊を促進させているのである。

トランプ大統領は、世界に向かって「言論の自由を攻撃するモノを何人であっても容赦なく許さない」と発信しているが、そこには、「大衆を煽動するな」という意味が込められているのは当然である。

それで、とうとう「連邦教育省の廃止=各州への移管」のために、世界最大のプロレス団体WWEを創設した、リンダ・マクマホン女史を指名し、上院議会承認を得たのである。
大衆心理の専門家であることに注意がいる。
なお、彼女はトランプ政権1.0で、閣僚級のアメリカ中小企業庁(SBA)長官であった。

「現代の大衆」は、もっといえば、理解力が弱い以前に、自分の頭でかんがえることを拒否する脳にされてしまったからともいえ、それがおおくのばあい、先進国における管理された学校教育における成果となっているからである。

彼女には、この意味でプロレスの大衆性を失う努力をするのか?という矛盾があるが、全米でまったくおなじ教育をすることの矛盾の方が、アメリカという「合州国」には痛いのである。
なお、アメリカ連邦教育省を創設したのは、ジミー・カーター政権であったので、まったく伝統的ではない。

わが国は、明治新政府による「文部省」の発足をもって「教育の統一強制」が実施されたので、おなじようにじつは「伝統的」ではないのである。

こうして人工的に育成された人間を、「人間モドキ」と表現したのは天才的である。
この怪物の初出は、手塚治虫原作の『マグマ大使』であった。

『ウルトラン・シリーズ』やその後の『仮面ライダー・シリーズ』などででてくる「怪獣」よりも、人間モドキのことがずっとわたしの記憶に残っているのは、ふつうの人間の姿をして見分けがつかないことにある。

いまでは、人間モドキ的な有力人間政治家が世界を仕切っているので、「事実は小説よりも奇なり」なのである。
とはいえ、そっちの界隈では、「レプタリアン」とか、「ゴム(仮面)」とかというひともいる。

これが意外なのは、法隆寺に残る「塑像」が、あたかも「トカゲ人間」の様相だからである。
アメリカ人は、テレビドラマシリーズとして、『V』(1983年)を製作した。

この作品がいまでは、ヒラリー・クリントンを彷彿とさせるのは、FBI副長官となった、ダン・ボンジーノ氏が、「彼女ほど邪悪な人物はいない」とはばからずに発言していることも影響している。

彼はそのむかし、ヒラリー・クリントン陣営のスタッフとして勤務経験があり、そこで得た直接経験からの発言なのである。
それでか、ヒラリー・クリントン側は、ダン・ボンジーノを名誉毀損などで訴えることはしていない。

司法長官のパム・ボンディ➡︎FBI長官のカッシュ・パテル➡︎同副長官のダン・ボンジーノというラインに加えて、トゥルシー・ギャバード国家情報長官➡︎ジョン・ラトクリフCIA長官、さらには、国家安全保障省のクリスティ・ノーム長官➡︎シークレットサービス長官のショーン・カランというラインの二重・三重螺旋的なフォーメーションで、オバマ=ヒラリーの周辺が調査されている。

この過程で、FBIとCIA職員の大量解雇という事態が起きたのは、DOGEによる大掃除とは別の意味の、組織体制の再構築だというしかない。

しかしながら、「官僚制」の怖さは、官僚の中に人間モドキが多数混じっていることにある。

ために、さまざまな「踏み絵」を準備して、自然にこれらのチェックポイントを越えさせる「罠」を仕掛けることもひつようであろう。
それには、ホワイトハウスの天才、スティーブン・ミラー氏が指揮をとっている可能性がある。

この「大掃除」は、アメリカ国内優先は当然として、ドイツをはじめとするヨーロッパに日本が続くという順番になっているようである。

わが国では、21日、挙動不審の発言を繰り返してきた「農水相」が交代して、ポエムを発信する変人が就任した。
誰がなろうが破滅的なのは、大衆が政党の高官や大臣になるという無惨な国になったからである。

「脱大衆」が、今後の世界トレンドとなる。

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