「C教」が滅んで「I教」が残るわけ

大本は「J教」だが、こちらは血の繋がりなくして拡大しないことになっているから、世界に散らばった民族ではあるけれど、「世界宗教」にはなれなかった。

そのJ教の中から出ると信じられた「救世主」が、なんと、自分の名をかざす新しい宗教を立ち上げた、ことになっている。
むろん、これはその人物の死後のことであって、最初の「新訳聖書」が成立したのは100年後以降のことである。

なんにせよ、いろいろな確執もあって、初期の頃からの血生臭い対立の歴史は、そのまま「肉食の思想」を基盤としている。
たとえば、『ダヴィンチコード』で蒸し返された、「グノーシス派」とかの複雑は日本人には難解である。

これがまた、陰謀論の傑作『20世紀のファウスト-黒い貴族がつくる欺瞞の歴史』となってまとめられている。
もちろん、「陰謀論(Conspiracy theory)」とは、JFK暗殺後にCIAが発明したプロパガンダ用語である。

『チ。』における、「C教」の支配がその後の衰退につながっていることはまちがいない。
しかし、『チ。』以前のイスラム世界は、はるかに進んだ文化・文明下にあったことも事実である。

それで、「I教」の文化圏は、「C教」の支配下に置かれるという逆転となったばかりか、「石油」利権による虐待的な状況にも置かれたのである。

たとえば、ついこないだまでのサウジアラビアは、およそ観光収入を目論むことなどなかったばかりか、I教徒以外には滅多に「観光ビザ」での入国もできなかった。

この点からすると、「石油後」を意識するサウジアラビアの現体制は、まったくもって過去のサウジアラビアではない。
むしろ、本当に「石油後」をかんがえる必要があるのか?と疑うのである。

おそらく、西側(C教)からの洗脳に嵌っていないか?

ここでいいたいのは、イスラム圏の「(C教圏に比べて発展の)遅れ」が、かえって現代最強の世界宗教になった理由かとおもわれる。

つまり、「天国」を信じるものが支えているのである。

「I教」における「天国」とは、経典にあるように、「酒池肉林」のイメージである。
ために、現世においては、「酒」も「(豚)肉」も、さらに「肉欲」も禁忌の対象となっている。

預言者ムハンマドが「妻を4人まで認めた」のは、聖戦(ジハード)の結果、未亡人となった人口割合からの女性救済策であったが、「平等に愛する」ことが条件のために、現代では高所得者ほど4人も妻帯することは厳しくなっている。
なお、ここでいう「平等」とは、日本人が大好きな「結果の平等」をさす。

なんにせよ、「天国」を信じていることが重大なのである。

しかして、現代の最先端科学では、「アカシックレコード」の存在が物理学の事実として認識されている。
個々人の「生」のすべてが、宇宙の彼方にある壁に書き込まれ記録されている。

つまり、ここが現代物理学でいう「天国」なのだ。

「I教」として、これを認めるか認めないか?は、「C教」にとっての「地動説」と同じく、重大なインパクトがあるだろう。

日本人にとっては、「お天道様が見ている」が、本当だった、という意味となる。
「アカシックレコード」の解読に成功したら、わたしの人生もすべて、他人に晒されるのである。

神との契約が、「死」をもって終了する「C教」には、ますます厳しい。

研究者がこぞって、「仏教」へ帰依するというのも頷けるものの、日本の仏教は仏教ではない、という大問題がある。

崩壊の闇から、ヨーロッパで「神社」が流行りだしているのは、決してブームではなく、行き着く先の合理性なのである。

つまり、「I教」は「C教」よりも残る宗教とされるものの、日本の「日本教」が世界最強なのである。

来年からは、アメリカの都合からも、日本(経済)の復活があると予想できるのは、「心」の面でも最強だからであるけれど、これを自虐して否定したい向きとの闘争になるのも必定で、選挙での決着が求められているのはこのことをいう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください