24日、YouTubeではじまったのが『減税TV』だ。
「日本版J-DOGE」といっても勝手連としての初期メンバーはふたり、渡瀬裕哉氏(「救国シンクタンク」研究員)と東山あきお氏(東京武蔵野市議会議員・日本維新の会)で、ご両人は当番組のキャスターでもある。
渡瀬氏は「参政党」創立メンバーのひとりであったが、2016年のアメリカ大統領選挙における不正の有無議論で、あくまで不正はなかった論の側に立ったために離れたと、わたしは個人的に認識している。
このあたり、じつに残念であった。
おなじく、KAZUYA氏と篠原常一郎氏も離れ、かわりに、赤尾由美氏と吉野敏明氏、それと武田邦彦氏が加わり、一時は「5レンジャー」と称していたが、また三人が離れるという流れになっているために、創立メンバーで残るのは言い出しっぺの神谷宗幣氏と元大蔵官僚にして衆議院議員だった松田学氏のふたりである。
なお、神谷氏が参政党設立前からYouTubeでやっていた「CGS(チャンネルグランドストラテジー)」の名付け親で、初期の同番組にも講師出演していた倉山満氏が主催するのが「救国シンクタンク」ではある。
全知全能の神ではない人間がやることだから、紆余曲折は当然として、絶対ではないことのなかでの「ベター」を承知でそれぞれが「ベスト」を尽くすことを否定しない。
様々な言論があっていいのは、このためである。
受ける側が、自分で取捨選択すればいいからである。
それはこのブログもおなじで、提供したからには読者の取捨選択に任せるしかない。
さて、J-DOGEとはいうものの、本家と絶対的にちがうのは、DOGEがホワイトハウス内の正規組織なのに対し、こちらは「任意」そのものであることだ。
よって、実務的にわが国の行政組織のスリム化が実行されると期待することはできない。
あくまでも、情報提供なのである。
第一回目の「目玉情報」は、ネット上に政府が作る、「行政事業レビュー見える化サイト」というものがあるということだった。
このサイトの元々は、あの民主党政権の置き土産であったものを、リニューアルしたことで存在しているのである。
しかもこのサイトの強力なことは、「支出先」までみることができることにある。
日本国民必見のサイトなのだ。
すくなくとも、国会議員は必見だ。
予算編成権があるアメリカ連邦下院議会ですら、テキトーな予算をテキトーに通過させていたことがDOGEによって暴かれたのだから、ましてや日本をやなのである。
渡瀬氏は言及していないが、このサイトの運営はだれがやっているのか?
もしや、運営チームごと国会(衆議院)へ異動・転籍すれば、わが国の国家予算編成も財務省依存から脱却できるかもしれない。
それに、会計検査院はこのサイトをみているのだろうか?という疑問すらおぼえる。
アメリカの各省庁には、「監査長官」が置かれている。
わが国には、内部監査があるだけで、基本的に仲間内での仕事なのである。
であれば、野党から監査長官とスタッフが派遣される仕組みがあっていい。
次回の予告は、東山キャスター議員を務める「武蔵野市の驚愕の事業」だという。
あの、松下玲子市町時代からのものなのか?なんなのか?興味深い。
地方自治体にも、というより、生活に近いからこそ、「行政事業レビュー見える化サイト」が必要なのである。