【選挙総括】左翼自民への脱皮完成

排除の論理が通って、2025年参議院通常選挙の位置づけは、党内「右派排除」というテーマであったかにおもう。

だから、いつも逆をいうマスコミの「自民大敗」ではなくて、「左派だけでスリム化」したというのが本当のところなのである。

それに、外国勢力の介入、という点で、大陸の彼の国が選挙前に「石破政権支持」を表明し、選挙後には、石破政権が存続困難になった状況を「大変残念」とコメントしたことでもわかるように、首相自身がしっかりこたえる対応をして退陣しないと表明していることで、この政権と左派だけでスリム化した党の性質(だれのためにあるのか)の実態がみえるのである。

それゆえに、8月1日からと指定されている「トランプ関税」を、下げる努力は一切せずに、わが国の産業を壊滅させて、赤化させるための努力がある。
それもこれも北京からの支持を忠実にまもることが、この党と政権の使命となったので、ちゃんと羽田から入国したベッセント財務長官一行の来日すら意に介さないのである。

しかし、政界とはいつもアメーバのような状況なので、選挙戦直前に、元維新の梅村みずほ議員が参政党に入党し、マスコミが嫌がらせで定めた自主ルールの、「国会議員5人以上」をもって番組出演の選定条件としたことが裏目に出て、とうとうそれまで情弱な国民への隠蔽に成功していた参政党情報が堰を切ったようにあふれ出したのである。

何人かの自民党保守系議員で、衆議院議員経験者も格下は承知で参議院議員になって永田町復活を目指すまでに追い込まれてきたが、これでいよいよトドメを刺されたのである。
自民党の選挙責任者トップは、当然に幹事長だが、実務は「選挙対策委員長」の木原誠二議員だし、副委員長は河野太郎議員であった。

この両者が引責辞任することで「けじめ」をつける体ではあるけれど、トップの森山裕幹事長は首相とともに「続投」が決まっている無責任があるのではなくて、木原はうまく逃げ出し、河野は首相続投支持のための森山辞任声明をだす始末である。

もっといえば、論功行賞として、木原・河野のコンビは、今後、「よくぞ邪魔くさい右派を党内から一掃した」功績で、なんらかのご褒美人事があるのだろうと予測する。

だが、同時に立憲民主党にも同様のことが起きて、蓮舫氏の比例当選と川田龍平氏の落選は、妙なトレードオフの関係に見える。

「政界再編」という、党派の合従連衡なるレベルではなくて、もっと左派的用語でいえば、「草の根連携」からの、元職議員一人一人が参政党に加入することもじゅうぶんにあり得るのである。

それで、そのひとたちが次期衆議院総選挙の弾になる。

「悪名は無名に勝る」のとおり、世界のメディアは参政党を、トランプ氏の「MAGA」や、ドイツの「AfD」(Alternative für Deutschland=ドイツのための選択肢)、英国のReform UK(英国改革党)など欧米の「極右ポピュリズム政党」と同列に報道している。

これら報道の共通は、「左・右構造」から一歩も抜けておらず、「上・下構造」が加わった四象限になっていることを一切書かない。
気づいていないのではなくて、意識して「書かない」と決めている。

この四象限構造に人びとが気づくことが、彼らの目指す左翼勝利(社会主義=共産主義=グローバル全体主義)の達成が不可能となることをしっているからである。

よって、自民党の左翼への完全脱皮は、本音では歓迎されるべきものなのである。

ところが、落選した元職やらの右派議員たちが先に、「反グローバリズム」だと勝てることに気がついた。
なので、参政党代表の神谷氏がいうように、だれでも受け入れることはしない、と選挙中にもかかわらず釘を刺しているのは、人間心理を熟知している。

すると、今後、参政党内では「いつも通り」ではあるが、元議員クラスの新入党を認めるか拒否するかの「党内選挙(ブロックチェーン技術を用いる日本最初)」を頻繁に実施することになるのであろう。

おそらくそのための、共通質問状やらを作成して、先に「書類審査する」ことになるだろう。

じつは、参政党は、公明・共産の両党が培ってきた「近代政党」としての要件を、さらに近代化して実施している日本初の組織体なのである。

このことは、左派自民党=「自民2.0」との激烈だが国民にはわかりやすい構図(四象限)となって、より一層の対立となるであろう。

つまり、民主主義をつきつめると「ポピュリズム」になるのか?をみせているともいえる。

この意味だけで、この参議院通常選挙の意義があるといえるのである。

そして、自民から共産まで(間に既存の、公明、立憲民主、国民民主、維新、れいわ、社民)が一体化し、その他(参政、保守?)とハッキリ分離したことも、確実になったのである。
わたしには日本保守党の位置づけがいまひとつわからず、コウモリにみえるので念のため。

だから、共産も「ステルス自民」となったのは、まさに歴史的なことである。

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