トランプ政権1.0を悩ませた民主党が仕組んだ大ウソ「ロシア疑惑」の捜査で、偽証を問われたコミー元FBI長官が、とうとう告訴される事態となった。
容疑の詳細は、なぜか「捜査情報」が頻繁にマスコミにリークされることを怪しんだ連邦議会が、現職のコミー長官に証言を求めた際に、長官自身が部下にリークの指示を出したのではないか?との問いに、完全否認証言をしたことである。
人の口に戸板は立てられぬのことわざ通り、なんと当時の直属の部下である「副長官」だった人物が、これを否定し、「長官からの直接指示だった」ことを認めた証言をしたのである。
無論、いまでは「ロシア疑惑騒動」自体が、ヒラリー・クリントン陣営から仕掛けた、選挙妨害であったと認定されていて、とっくにヒラリー本人にも、政党としての民主党にも選挙違反の罰金が課せられている。
さらに、2020年大統領選挙においては、諜報機関のトップ経験者が50人以上も署名した、「ロシア疑惑」に関するトランプ氏への非難声明で、バイデンが候補者討論会でトランプ氏を論破し、これが敗戦の理由にもなった重大事であった。
しかして、これらが嘘であったことが判明し、署名した全員がトランプ政権2.0になって、セキュリティ・クリアランスの剥奪が実行され、政府の機密情報へのアクセスが禁止されたのだった。
ここにもコミーの署名があった。
アメリカの高級官僚は終身制だから、たとえ退官してもセキュリティー・クリアランスは生涯付与されるほどの特権なのである。
ここは、日本がまだ少し「まとも」な点である。
今回の起訴に、コミーは「受けてたつ」と強弁したというが、有罪判決ともなれば、「禁固5年」の重刑が待っている。
おそらく、コミーについては本件だけでは済まない犯歴があらわになるのではないか?
それで、司法取引の結果、偽証罪だけ、で妥協するしかないかもしれないから、やっぱり5年は個室に入れられる可能性が高い。
まさか、エルサルバドルと提携した、あの刑務所に行かされることはないかとおもうが、どうなることか。
すでにトランプ大統領は、コミー以外にも現職連邦上院議員のアダム・シフと、現職ニューヨーク州司法長官のレティシア・ジェイムズを早く起訴するように、パム・ボンディ司法長官に公開催促している。
彼らの罪状で共通しているのは、自宅不動産購入時におけるローン詐欺疑惑である。
事業用不動産を自宅用と偽り金利の減免を受けたり、主たる居住地ではない州からの選出が禁止されているのに、これを無視(虚偽)した点の2点である。
マスコミは、こうした罪状をいわずに、トランプ氏の私怨であるかのように扱っているが、そもそもそうしたマスコミを信じるものがいなくなった。
シフ議員は、24年の大統領選挙で上院議員になったが、それまでは連邦下院で情報委員長を歴任し、ナンシー・ペロシを補佐していたばかりか、「ロシア疑惑」を煽っていた張本人である。
レティシア・ジェイムズは、選挙公約に「トランプ起訴」を挙げるほどの偏向ぶりで、州司法長官の中立性をはなから無視した人物だ。
いまや、民主党員でありながらトランプ派に傾いている、ニューヨーク市長とは犬猿の仲となっている。
なんでも公職なら選挙対象のアメリカならではあるが、まったく日本的ではない「厚顔無恥」という者が、世界には存在する。
それが伝染して、いま、「総裁選挙」をやっているのが、落ちぶれた日本の姿を映し出しているのである。
そんなわけで、コミーは第一弾、であって、今後の鬼退治が期待されている。