なぜ「羽田」だったのかを邪推する

トランプ大統領は、2017年(平成29年)の初来日(「国賓」)で「エアフォース・ワン」(空軍機)は、横田基地に着陸し、「マリーンワン」(海兵隊機)に乗り替えて、埼玉県川越市の「霞ヶ関カンツリー倶楽部」へ直接飛行し、安倍晋三首相とのプレイをたのしんでいる。

「国賓」は、1回だけの待遇なので、今回は「公式実務訪問」が公式記録となる。

ちなみに、「エアフォース・ワン」をはじめとする呼び名は、「コールサイン:無線局の識別用呼び出し符号」なので、米軍最高司令官たるアメリカ合衆国大統領が搭乗している機材にはこのコールサインを用いることになっている。

なので、海兵隊機の「マリーンワン」、陸軍機の「アーミーワン」、海軍機の「ネイビーワン」、沿岸警備隊の「コーストガードワン」など、それぞれの「ワン」があるし、搭乗者が副大統領なら「トゥー」となる。

ところで、日本で飛行するための特別仕様機「マリーンワン」は、自力で太平洋を横断できないために、分解されて輸送機で運搬されている。
その輸送機がどこの飛行場に着陸しているかはわからないが、横田か厚木のどちらかで組み立てられているのだろう。

それからどこに飛行しようが、アメリカの勝手で、日本側はみているだけの構造にある。

前回の来日時にトランプ大統領は、横田基地内で演説をしている。
これは、当時、横田基地に「在日米軍司令部」があったためで、その後の岸田政権で、日米の「統合作戦」が正式に決まったので、在日米軍司令部は六本木の「赤坂プレスセンター」に移転すると発表があり、ヘリポート「ハーディー・バラックス」が重要性を増している。

ここは、米軍の準機関紙「星条旗新聞」だけでなく、陸海空軍の技術研究局アジア出張事務所も設置されているけど、六本木ヒルズから徒歩圏で、青山墓地の南東にある、という方がわかりやすい。

かんたんにいえば、都心にある「米軍基地」である。

ところで前回は、いきなり「横田」だったので、日本がアメリカの植民地であることを世界にアピールされてしまったのである。
反トランプの意味も込めて、これに反発する、国内論調は多数あったと記憶している。

しかし、トランプ氏は、日本の独立を明確に促す、戦後三人目のアメリカ大統領なのである。

しかも、アメリカの国力が深刻に衰えている現状認識から、かなり強引にでも、「日本独立」をいうのは、アメリカにとって日本防衛が「お荷物」になっているからだと推察できる。
それはウクライナをみればわかることで、もうアメリカ(EUも)の製造産業は、弾丸も十分に作れないことを世界に示してしまったのである。

むろん、トランプ氏は交渉(ディール)相手の詳細情報を把握しているはずだ。
トランプ政権1.0のときは、閣僚人事で失敗し、マイク・ポンペオをはじめとした、DS側の人材を要職に登用し、ウソとはいわずもわざと歪曲された情報を擦り込まれた反省がある。

なので、バイデンを無理やり勝たせ、トランプ政権2.0のために4年間もの学習時間を与えたことを、民主党の幹部でさえ「しまった」と発言しているのである。

そんなわけで、カウンターパートとしての高市氏のことは、詳細に調査・把握している当然があり、これをスティーブン・ミラーをはじめとする「頭脳」が、料理方法を開発しているとかんがえるのがふつうだろう。

だから、今回は刺激のすくない「羽田」にしたのだし、おそらく単純思考しかできない日本側も前回の批判を避けるだけの理由で「羽田」に到着するよう懇願したにちがいない。

それに、28日の日米首脳会談後に、高市氏もマリーンワンに呼び込んで、横須賀の海軍基地に停泊中の空母に出かけたのは、死闘相手の小泉進次郎防衛相をあたかも小者扱いする演出で通したのはさすがなのだ。

その小泉進次郎防衛相は、前倒しの25日に海上自衛隊横須賀基地に出向いて地元横須賀に「凱旋」対抗し、バチバチ感を演出したが、これも誰かのご進言があってのことか?

そんな日本側の状況を無視するがごとく、つまり、あくまでもお荷物な日本を独立させたいトランプ政権2.0と、これまで通りの安穏とした属国でいたい日本政府(自民党&官僚0の、妙ちくりんなバトルとなっているのである。

さらに、外国基地問題をずっといってきた左翼勢力も、反トランプで応酬するのは、もう統合失調症だとしか論理がつうじない。
これはこれで、アメリカ以外の外国の植民地になりたいという「売国=スパイ行為」がバレたので、「スパイ防止法」に大反対することでの精神安定となっている。

むろん、「トランプ関税」も連動しているし、一種の「(独立への餌)条件提示=ディール」なのである。
阿呆な経産省が、阿呆な大臣をつかって、あたかもかつての「日米構造協議」とおなじ思考パターンで対処しても歯が立たないことの答がこれだ。

だから、「保守の、ような」高市政権の偽りの保守的立ち位置を利用して、「日本人は日本の未来を自分で切り開け」という、戦後80年間、日本人がかんがえもしなかった世界の常識に、強制的に向き合わせようとしているトランプ政権2.0が、健気でもある。

天皇陛下との謁見で、「大リーグの話題」となったのも、「緩急つけて相手を翻弄する」名ピッチャーの投球を、自身のやり方だと事前に報告したのでは?ともおもえるのである。

つまり、高市政権の命運は、すでにトランプ政権2.0の下にある。
だが、かつてのアメリカ追従では済まされないことに、どこまで高市氏が絶えられるのか?
まもなくグローバル全体主義者としての本性むき出しになるとおもわれる。

しかし、いけずのトランプ政権2.0は、そんな反逆を許さないのである。

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