第80回国連総会というのは、国連=連合国組合なので第二次大戦の終戦から80年ということと合致するのだが、30日にその会期を終える。
トランプ大統領の予定時間を大幅にオーバーした23日の演説が、例によって、一方的だとか、次以降の順番待ちの首脳に迷惑だ、とかいった批判はあるが、そのひとたちの演説内容が話題になることがない、というのをどう説明するのか?
むしろ、総会の場という公式の舞台であり得ないはずの、「プロンプトが壊れた」ことを断ってからの一時間以上、原稿なしで破たんなく自分の言葉で語ったことの方がおどろきではないか?
さて、おなじ演壇に登壇したRFK.Jr保健福祉省長官は、来年の1月22日をもってアメリカ合衆国がWHOから脱退することを世界に報告し、国連本部事務局にも念を押したのであった。
あと4ヶ月先だ。
こうした、すでに決まっている「予定」でも、世界に大きな影響がでることが必至の問題に関して、みごとに話題にもならないのが、自民党総裁選という茶番なのである。
逆に、自民党はアメリカがWHOから脱退をすることでわが国にどんな影響がでるのかをシミュレートすることもやっていないことがわかる。
こうした状態を一般的に、思考停止、という。
どんなに学歴が高いひとたちが集まっても、全員が思考停止の環境下にあれば、でてくるのはこたえではなく、惰性だけなのである。
対して、参議院通常選挙後にあたって参政党の神谷代表が、元衆議院議員の豊田真由子氏を党事務局(政調会長補佐)及び政党運営の役員に就任依頼したことの用意周到がみえてくる。
本人は、元厚生省の官僚で、国費留学して公衆衛生の学位(理学修士)をハーバード大学から授与された経歴を持つエキスパートなのである。
なので、正論をいう彼女の排除を陰謀して、あの「ハゲー!」事件がつくられた、というはなしまであるのは、意外と「陰謀論」ではなく、この一言で事実上自民党を除名されたもひとしい扱いをうけて、落選して以来の忸怩たる暗い生活が続いていたのも事実なのである。
ようは、トランプ政権2.0が発足後すぐに申請し1年かかる規定をもって、「アメリカのWHO脱退」を参政党は事務局としてスケジール管理していることをうかがわせるのである。
結党時から、公衆衛生について「陰謀論」とまで批判されたのが参政党であったが、昨今の情報公開で、「事実確認」がすすんで信用度を高めているのである。
ゆえに、世界の公衆衛生にとって、アメリカの脱退が意味することは大きすぎる影響があることは必至だから、国益のために日本がWHOのATMにさせられないように準備するのは当然すぎる。
逆に他党の他人事的な態度が無責任すぎると見えてくる、あぶりだし、になっている。
WHOのアフリカ利権をかんがえると、先のJICAによる失策との関連で、「自・公・立憲共産」政権の対WHO戦略のずさんさも国民の目に見えてきたことなのである。
なお、アフリカ利権とは、エイズワクチンしかりで、乳幼児にまで接種させて、かえって蔓延させた罪深さをいう。
エイズの原因は、エイズウィルスを発見したとしてノーベル賞にまでなるが、はたしてそうか?という疑問はいまだにある。
なお、そのアフリカ諸国すら、援助という名で食い物にされることの被害を長年受けているために、WHOへの全面信用はしていないし、テロリスト・テドロスの正体を熟知している。
それで、RFK.Jrは、WHO加盟中のいまでも、WHOが推進している「非感染性疾患に関する政治宣言」への同意を拒否すると再度表明したし、「中絶の権利」の否定、ジェンダーイデオロギーについても反対を表明したのである。
経団連も推進中のジェンダーイデオロギーに、国連総会でアメリカの厚生長官が反対を明言したことは、すでにアメリカ企業でも賛同する企業が続出中なので、日本の財界はどういう落とし前をつけるのか?に興味が移る。
あんがいと、企業研修ビジネスにも影響する大事なのである。
そんなわけで、いつ衆議院議員総選挙が実施されてもおかしくない状況下で、次の選挙の争点に「WHOからの脱退」がそのまま政権選択になるのかもしれないと期待するのである。