ウクライナはロシアに占領される?

どうしてウクライナ軍がロシア国境を越えたのか?については、ゼレンスキーのやけっぱち説がもっとも説得力あるものになるほど、無意味で理不尽だ。

どういうわけか、ロシアが敗退している、という希望的観測以下の「白日夢」的な宣伝をやっているひとがいるのが不思議でならない。
このひとたちは、デジタル・タトゥーの恐ろしさを忘れたのか?

ぜんぶ記録されているから、時間が経てば大恥をかくことになる。
まさか、西側ニュース報道に騙された、とでも言い訳するのか?

プーチンは停戦案をなん度も掲げているのに、応じないのはウクライナ側である。

もちろん、西側の戦争屋たちはずっと継続させて、濡れ手に粟の利益を手放したくないだろうし、戦争をやめたら政権が崩壊するのをしっているゼレンスキーだってやめたくない。

下手をしたら、ゼレンスキーは死を免れないからである。
もしそうなったら、西側諸国やEUあるいはNATOからなんとそそのかされたのかを告白するかもしれないが、その前に口封じされるかもしれないので、頼みはプーチン氏の温情になるのか?

世界的潔癖症で有名な日本人は、その知的レベルが12歳の少年以下となっているので、見えることしか見ない。
だから、どうしても最初に手を出したロシアが悪い、という戦争屋の論法を信じて疑わない思考停止状態を維持できるのである。

しかし、そもそも論をいえば、2014年の「マイダン革命」なる、アメリカが仕込んだウクライナ政権の転覆をもってトリガーとなったのだいうことから理解しないといけない。
もちろん、これ以前から準備作戦ははじまっていた。

そうなるともっと前の、ソ連がロシアになったときに、アメリカが新生ロシアでどんな卑劣なことをやったのかをしらないと、元ソ連だったウクライナでロシアと連鎖的に起きたこともわからないのである。

ようは、いったん、大ロシア(=旧ソ連)は、英・米の餌食にされたのだ。

実際に、アメリカ上院の公聴会で、当時のロシア担当CIA責任者は、「ワシントンからの命令で我々は国際法でいう犯罪行為を実行した」と宣誓証言しているのである。
しかし、ロシアの天然資源利権を貪った側からのカネが廻っている大手マスコミは、これを大々的に報じることはなかった。

となると、加害者はロシアではないし、教唆したのがワシントン政府で、実行犯がウクライナ軍・警察という構図になるし、じっさいそうなっている。
EUやNATOは、とっくにアメリカ民主党=戦争屋たちの支配下にあって、おなじ利権で動いている。

さらに、プーチンがしっている大問題は、穀物の大産地であるウクライナの農地が、もう半分以上も、アメリカの投資運用会社、「ブラックロック」に買収されてしまっていることが挙げられる。

つまり、プーチンとしては、ウクライナ人の農夫たちに農地を返すために、ブラックロックが購入した地域を占領してしまえ、という「正義の動機」があるのだ。

ここで重要なのは、この地域の農民と農地の関係は、「農奴:serf」であるという歴史的背景があることだ。
つまり、土地を手放した農民の立場的変化は、「奴隷:slave」になったという意味なので、プーチン氏からしたら、「奴隷解放」をやっている、といえるのである。

そんななかでも、ロシア国内にいる「強硬派=早期のキエフ占領」を抑えているプーチン氏が見ているのは、「真珠湾奇襲」に誘われた日本の失敗を繰り返さないことへの決心なのである。

ために、ジワジワと占領地を拡大し、なおかつ、一般人を無差別攻撃しない。

アメリカとNATO(日本を含む西側)が焚きつけて、ロシアを無差別攻撃へ誘導しているのは、全面戦争に拡大したいからであると賢く見抜いているからであろう。
それで、早い時期に「戦術核の使用」をほのめかすことで、これら西側の戦争屋たちを怯ませたのは、まったくもって戦略論での各段のレベルのちがいのあらわれであった。

さて、あたかもブラックロックが悪の親玉に見えるかもしれないが、これもそんな単純な話ではない。
ブラックロックは、顧客からの要請に応える「投資運用会社」だから、その行為の原動力に「顧客からの指示」がいるのだ。

ここが、自分から勝負をかけるヘッジファンドやらとはぜんぜんちがうことに気がつかないといけない。

受身のブラックロックは、いまや世界最大の運用資産(10兆ドル以上)をもっているのに、これが目立たないのは、「受身」からの資産管理をやっているにすぎないからである。

つまり、そんな巨大会社に投資先(ここではウクライナの農地買収)を指示できる顧客とはどんな金持ちの誰なのか?が、問題なのである。

この仕組みを理解しているはずのプーチン氏は、それゆえに、戦時賠償金として1000兆円以上をアメリカとEU+日本に要求して、わざとダラダラと1日数キロの進攻で戦闘を長引かせて占領地の確保をしているのである。

それはあたかもブラックロックから土地を奪うように見えるのだが、じっさいは、ブラックロックに指示を出した顧客の土地だから、プーチン氏は容赦しないのだろう。

広大なロシアにあって、今般ウクライナ軍がなぜに簡単に国境を越えられたのか?についても、まともな情報がないなかで、しろうとでも容易に想像できるのは、そこが「原野」だからであるということだ。

つまり、ウクライナ軍が深く侵攻すればするほど、補給が困難になる。
ロシア軍は、攻撃目標の防衛と補給路を断つだけでいい。

残念ながら、この乾坤一擲の作戦も無駄骨だし、おおくの人命が短期間で失われる。

世界の穀物安定供給のために、プーチンのロシアが払う代償に加えて、西側の戦争屋が不当に儲けた分がコストとして、われわれのパンの料金になって戻ってくるのである。

これに、すっかり奴隷国家化した日本では、「米不足」を人為でつくりだして、カリフォルニア米を大量購入させている。

はたして、昨年の秋に「米の不作」が話題なったのか?を思い出せないのは、そんなことはなかったからで、いまスーパーに貼られている「昨年の天候不順のため」を鵜呑みにして信じる12歳の少年以下の思考力しかないおとなたちが多数いるのだ。

これで小麦どころか米もないことになった。

ちなみに小麦には連作障害があるので、広大な農地の内3分の1でしか小麦栽培はできない。
小麦の次にカブなどを植えて順繰りに作付け地を換えるのである。
一方で、米の田んぼは連作しないといけない。
いったん作付け放棄した田んぼは、かんたんには米作りが再開できなくなるのである。

この意味でも、日本政府の「減反政策」は、ブラックロックの農地買収よりもはるかに深刻なのだ。

ついでに「国産小麦」があたかも高品質というのも、最低の知識もない12歳の少年以下の阿呆のためのプロパガンダで、国産小麦ほど国際規格以下の劣悪品質はないのに、宣伝工作が実って持ち上げているのである。

日本がどうして古来、「瑞穂(みずほ)の国」だったかのか?も思い出せない知的レベルとしかいいようがない。

ウクライナにはまだプーチン氏からの救いの手があるが、わが国にはどうにもならない邪悪化した日本政府があるから期待できないのである。

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