世の中サブスクリプション(subscription)が流行っている。
国語辞典には、「サブスク」で掲載されていて、「有料の使い放題サービス」とある。
英和辞典だと、「(新聞などの)定期購読」がトップにくるので、やはり「サブスク」はすでに日本語化されたようである。
ちなみに、「ステマ」もすでに国語辞典に載っている。
エアコンをつけて就寝するのがあたり間になったとはいえ、初めて、喉の具合が悪くなりそのうち発熱した。
いまどき、「風邪」で医者にかかるとなにをされるのか不安なので、まずは昨冬に効いた売薬を服用した。
ふと、15年以上前に担当していたとあるホテルの再生事業で、そのホテルに試泊すると必ずなった症状と似ていることに気づいたのである。
原因は、エアコンの黒カビ。
わが家のエアコンも購入してそれなりの年数が経つが、こんなことは初めてだったのだが、恐る恐るもなく、ただ外見から観察しただけで真っ黒な中が見えた。
やっぱり。
急いで清掃業者を探して、予約すると5日待ちであった。
寝室のエアコンは使わずに、隣室のエアコンからの冷気をサーキュレータでなんとか誘導したが、快適なはずもなく、ただ業者がやってくる日を待ち望んだのである。
なお、この間に風邪の症状はなくなっていた。
作業は2時間ほどで終了した(ついでに室外機の清掃も依頼した)が、使用した7リットルほどの水は、コーヒーよりも濃く、長くとも2年に1回の徹底的なクリーニングを勧められた。
本体にある表示で、15年前の製品だとわかった。
よくぞこれまで大丈夫だったといいたいが、健康のためには今後2年に1回を覚悟すると、これも一種のサブスクリプションである。
エアコンは、買って設置したら壊れるまで電気代しかかからない、という冷蔵庫とは別物の家電なのである。
ついでに、居間にあるエアコンは、自動清掃機能付きの高級機であるが、フィルターだけが対象なので、本格的なクリーニングには分解の手間だけが余計にかかる無駄な機能である。
各種センサーなどがあって、自分で分解清掃はできない相談なので、エアコンのクリーニングはプロ任せの分野である。
缶入りのスプレーで済むような話でなく、かえってカビが取れにくくなるというから無駄な抵抗はしないほうがいい。
自動清掃機能の方を来年のシーズン前にクリーニング依頼すると、毎年どちらかのクリーニングを依頼する事になる。
一回で2台を依頼した方が若干安く上がるので、それまでカビが増えない事を祈るしかない。
ああ、むかしの扇風機で間に合った夏が恋しい。