キューバの運命はいかに

西半球=南・北アメリカ大陸の支配に徹する。

これが、2025年12月発表「アメリカ合衆国国家安全保障戦略」の核心である。

それゆえの「ベネズエラ」であったし、ブケレのエルサルバドル、ミレイのアルゼンチンから、あたかもオセロゲームのごとく、南米大陸では左翼政権が壊れて、トランプ政権2.0との親和性の高い反グローバリズム政権へと転換がつぎつぎとすすんでいる。

のこる「大物」は、南にあるメキシコとブラジルと、北のカナダとなっていて、その先に、グリーンランドがある。
そのグリーンランド自治政府首相は、新年早々に、本国デンマークの首相との会談で、「現時点では、NATOとセットのデンマークを選ぶ」と発言し、それなりの物議となった。

アメリカがNATOから抜けるかもしれない、「含み」があるいい方だからである。

ようは、アメリカと「領有権」で対峙するデンマーク首相を目の前にして、自治政府の当事者が、アメリカの加入なしに存在できないNATOなのに、アメリカが軍事力で領有しようと圧力をかけていることとの完全矛盾を言い放ったのである。

つまり、この時点でNATOは終わっている。

メキシコの大統領は、アメリカによる麻薬カルテルへの地上攻撃を阻止するのに、あたかも、麻薬カルテルの側にある、と発言して、これまた失笑を買ったのは、政権そのものが麻薬カルテルの支配下にあるという、従来からの「うわさ」を肯定的に確認してしまったからだ。

ところで、ブラジルの極左ルーラ大統領を、わが国は昨年3月に「国賓」として招いた前科がある。
「石破政権下」だから、高市政権とは関係ない、とはいえないのは、「自・公・立憲」政権における暴挙だった。

名目上は日本とブラジルの130年にわたる友好、だったろうが、仕込んだのは岸田政権だ。

おなじ政党内における「政権交代」を、一般的には政権交代とはいわない。
近代における「政党政治」とは、組織で意志決定し、組織で動くものだからである。
なので、もしも国際的な言い訳をするなら、わが国の政権党は、近代政党ではないと、自分から釈明しないといけない。

さてそれで、キューバである。

この国のエネルギー源は、ベネズエラからの石油供給であった。
二番手がロシア産の石油だったが、はなから量が少ない。

ようは、キューバは急激なエネルギー危機にある。

領土面積の規模は違うが、戦前の日本におけるエネルギー危機と似て、どうにもこうにもならない状態になっている。

そこにまた、トランプ大統領は、「トンデモ」発言をして、キューバからの亡命移民であるマルコ・ルビオ国務長官を、キューバ大統領に任命する、といったのだ。

さて、経営戦略のいまでは古典的な教科書となっているのが、アルフレッド・D・チャンドラーJR.ハーバード・ビジネス・スクール教授の名著『組織は戦略に従う』のとおりをやっている。

つまり、「アメリカ合衆国国家安全保障戦略」にトランプ大統領もそ政権組織も愚直に「従う」という教科書通りの実践を世界は見せつけられているところなのである。

すると、アジアやわが国にも、この戦略が及ぶことを意味するばかりか、「いつ」実践されるのか?という時間の問題になっているとしらないといけない。

良くも悪くも、支持しようがしまいが、この戦略が、覇権国家アメリカ政府の「バイブル」となっている。

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