ケネディ・ファイルの公開

18日、トランプ大統領は、公約通り、ケネディ大統領暗殺の機密文書を国立公文書館のHPで公開した。

全部で8万ページあるというが、第一弾として6万3千ページほどだったようだ。

これを読破するのは大変なことで、おいそれと一般人がうんぬんできないボリュームである。
「専門家」といわれているひとたちは、一応に「新事実はない」との評価だそうだが、もう全部に目を通したはずはないから、なにを根拠にしているのか?は例によってわからない。

もちろん専門家ではない一般人には、これまで機密解除されたものとの比較すら困難だし、「のり弁状態」の過去に公開された資料と、今回の「のりがすくない」資料でも、どこが隠されていてそれがどんな価値なのか?をしることも容易ではない。

それで、上のような見極めをしている専門家も、今回の公開に一様に前向きなのは、否定しても意味がないし、もしも重要な未公開資料があったら恥をかくことになるからだろう。

それにしても「新事実はない」ということだって、専門家がしっている「事実」と、世情のいう「陰謀論」とのちがいこそ紙一重ではないか?

そもそも、「陰謀論:conspiracy theory」だって、いまではケネディ大統領暗殺事件後に「CIAが造語した」ものだとしられている。
ようは、今回発表された資料のほとんどがそのCIAのものだということで、この組織のマッチ・ポンプが疑われるのである。

専門家の間では周知の「一般情報」だとしても、一般人が驚いたのは、暗殺の黒幕に当時無名だった、ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ(父ブッシュ)が関与していて、事件後にこの人物はCIA長官に就任したという事実だ。

さらにバックに、イスラエルの影がある。

ブッシュ家といえば、戦争屋=ネオコンでしられる。
所属する政党は共和党であって、当時は「主流派」といわれていたけど、トランプ氏の出現から、彼らが民主党と同類だということでの「RINO」と呼ばれるようになる。

昨今、生存している大統領経験者たちだからではなくて、同類だからという意味での、ブッシュ親子、クリントン夫妻、オバマ夫妻という家族づきあいの深さも話題になっているし、もうその仲良し度合いを隠すこともしないのである。

トランプ政権1.0で、「名国務長官」の異名を取ったマイク・ポンペオ氏が、二期目選挙の敗北後に正体を露わにして、まさかのネオコン一派だったことを自白した。
それもこれも、自身の大統領選出馬に絡んでのことだったから、支持者を驚かせた。
しかし、あろうことかトランプ氏の後継者という詐欺的野望が潰えることとなったのは、自信過剰からであろう。

トランプ政権2.0の組閣にあたって、まっ先にトランプ氏はポンペオ氏の入閣はない、と表明したのである。

そんな人物を顧問に採用した、USスチール買収を成功させたい日本製鉄の役員陣による失敗は、ウソのようにトランプ政権の本質=アンチ・ネオコンがわかっていないことを世界にしらせることとなった。

しかして、信頼していたトランプ政権1.0での時点で、ポンペオ氏がケネディ・ファイルの機密解除・公開に大反対したことの原因のひとつに、このブッシュ父の関与があることがバレるのを恐れたからか?

なんにせよ、『パーキンソンの法則』の通り、「組織は肥大化する」ことと、「組織は頭から腐る」ことの例が、ひとまずCIAだと世界にしれたことだけは確かである。

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