サラウンド・ホームシアターの怪

量販店があちこちにできて、とくに田舎の景観を壊しているが、田舎のひとたちの生活には楽しいお店なのにちがいない。

わが家はテレビに興味はないが、かつてレンタルビデオを観ることはよくしていた。
しかし、これもめっきり減ったのは、「アマゾン・スティック」や、「クローム・キャスト」を切り替え機で接続して、いろいろと視聴することができるからである。

わが家のローカルな理由はもう一つあって、2011年に購入した、サラウンド・ホームシアター・システムの、本体(ブルーレイディスクとアンプ)のリモコンが作動しなくなったという不便があるのだ。

リモンコン端末を疑ってはみたが、スマホのカメラで射出される赤外線を写してみると、いちおうよく見えるから、本体側の受光器が壊れたとかんがえている。
ただし、まれに、赤外線が確認できるからと行って、ただしい信号が出ているとは保障されないけれど。

それで、いちいち本体のスイッチを押すことが必要になった。
再生しないことではないのだけれど、いろいろな機能操作はリモンを用いる設計となっているから、たとえば字幕表示とかの設定は本体のスイッチだけでは困るのである。

それで、上の、「アマゾン・スティック」とかに依存することになったのである

近所に3店舗あった「TSUTAYA」さんがぜんぶ消えて、いまはクルマで30分かかるところが「最寄り店」となったし、その「TSUTAYA」さんも、レンタルビデオ店事業からの撤退をする時代となったので、膨大な映像資産はこれからどうなるのか?とか、埋もれた名作をどうやったら試聴できるのか?が不安になった。

料金はかかるが、郵送されるサービスもあるのはしっている。
けど、書店や図書館のように、パッシブな展示品から選ぶことでの意外性が期待できないのが残念なのである。

何年かぶりに実店舗の「TSUTAYA」さんで、めったにみつけないDVDを借りたので、これを観ようとしたら、上の不便に気分をさえぎられたのである。

そんなわけで、量販店にはいっても、パソコン周辺機器にしかほとんど用がないために、えらく久しぶりに、テレビ系の売り場をうろつくことにして、「後継機」を物色しようかと目論んだのである。

もちろん、スピーカーは健在なので、目指すは「本体」であった。

ところが、ホームシアターの展示をみても、ちょっと勝手がちがうのである。
大型テレビとセットになって、これらがバンドル販売されている。
「単体」だとどれかを見定めるのに、パンフレットを物色していたら店員さんから声をかけられた。

そこで、10年以上の情報ブランクを埋めるべくいろいろ聞いたら、「へぇー」があったのである。

・さいきんのテレビは、額縁部分が狭くなったのでスピーカーが画面下部に「下向き」についているので、昔の画面横に正面方向へ設置して時代よりずっと音は悪くなった。ために、別途スピーカー・システムを販売することになったこと。

・外部アクセサリーとしてのブルーレイディスクなどは、ぜんぶ小型化して、デジタル対応が完成したので、端子がなくアナログ接続ができないこと。

・テレビを中心に、外部機器(出力:スピーカー、入力:ブルーレイディスクなど)を接続するため、テレビ側の入出力端子に「HDMI」か「光端子」があること。

以上の条件説明で、「本体交換」の野望は潰えた。

スピーカーさえも、「HDMI」で接続するとなれば、わが家のちゃんと作動するスピーカーたちも「ゴミ同然」となってしまう。

これが、持続可能社会の本質である。

過去はゴミだという、おどろくべき「現世利益主義=進歩主義」だからこそ、政権与党に公明党があるのだとかんがえざるをえない。

そうはさせじと足掻くことにして、まずはオークションで、リモコン端末だけを落札し、念のため試して本体が作動したら御の字であるし、もしもダメなら、中古販売中のセットを丸ごと買って、本体だけを交換することも視野においている。(追記)ダメだった。

なんでも「Ultra HD ブルーレイ再生対応」という過剰製品が、たかが数万円で販売されているけれど、そんなマシンがあっても最新コンテンツを観たいとも思わないのは、過去の名作をだれも復刻しない文化の沼があるからだ。

結局、なにをどうやって観るのか?だけが問題なんだけど。

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