バイデンのすかしっ屁とイーロン・マスク

新年早々に入ってきたのは、アメリカにおける二件のテロと、バイデンのリズ・チェイニーへの叙勲、そして、イーロン・マスク氏の英国総選挙のすすめのニュースである。

テロのひとつは、トランプ氏が所有するホテル入り口における、イーロン・マスク氏が所有するテスラ社製トラックによる爆弾騒ぎである。
犯人とみられる運転手は爆死したというが、なぜかIDカードが無傷で発見されて、どういうわけか退役軍人のトランプ支持者だと判明した。

もう一件のテロも、犯人は退役軍人だった。

これらは、政権移行への警告なのかなんなのか?
国民からの信用を失っているFBIが早くも、この二件の関連性はないと発表しているから、アメリカ人のおおくはより関連性を怪しむことになった。

一方で、バイデン政権は、あのリズ・チェイニーに国家として上から二番目の勲章を授与すると発表し、「爺さんのすかしっ屁」として失笑を買っている。
これをいつものように、大手メディアは称賛しつつも、「1月6日委員会」の副委員長だったことへのトランプ政権2.0からの報復を防御するため、という余計な解説も加えている。

残念ながら、民主党ペロシ下院議長時代のこの委員会のレポートのすべてにわたって、「欺瞞と捏造」がとっくに指摘されており、リズ・チェイニー自身も、地元共和党から「除名」され、先の中間選挙にすら立候補できないまでに失脚したのである。

これには、ブッシュ息子時代の事実上の大統領といわれた、戦争屋を代表するチェイニー副大統領の長女だから、という因縁もある。
「トランプ氏の政敵」という大手マスコミだが、トランプ氏からしたら、もう民間人であり、二度と政界には戻れないか、戻るなら民主党員になるしかないと判断しているだろうに。

とにかく、アメリカは「民主主義」のために、世界で反対勢力と戦争をして、地上をアメリカ型民主主義にする、という大義名分での武器商人の利益を優先させる伝統的な政策に、当のアメリカ人が嫌忌してトランプ政権を支持しているのである。

なので、まったくアメリカ人から支持されない人物への叙勲が意味するのは、失笑しかない。

いまや、フロリダのトランプ邸に住み込み中の、世界一の大富豪たるイーロン・マスク氏は、ドイツに次いで英国政権へのちょっかいをくりだした。
トランプ氏は基本的に、「モンロー主義」のひとだけど、こうしたイーロン・マスク氏の発言を事前に承知しているにちがいない。

昨年、圧倒的な勝利で政権交代した英国は、議会でも労働党が過半を占めるので、よほどのことがないかぎり、改めて総選挙をおこなう理由はない。
だから、「ちょっかい」なのであるが、反トランプ政権2.0を標榜する英国労働党は、日本の自民党と組んで対抗しようとしている。

その自民党政権は、親中ぶりを世界にアピールして、アメリカ離れという離れ業をやっている。

それでもって、イーロン・マスク氏は、昨年から「親日」ぶりを表明しているので、どこかのタイミングで「反自民」をいいだすにちがいなく、そのチャンスを計算していることだろう。

トランプ氏もイーロン・マスク氏も、けっして侮れないのは、「経営者の役割」をしっているからである。
いまの世界で、これを熟知している企業トップは稀有な存在だし、ましてや政界には皆無といえる。

大晦日でもって、ロシアからのガス供給が止まった欧州では、いよいよ寒い冬となったわけだが、止めたのはロシアではなく、ウクライナのゼレンスキー政権だというわけわからんがある。

パイプラインの使用許可延長契約を、ウクライナが拒否したことが原因ではあるが、大晦日まで契約が履行されていたこと自体が、「?」なのである。
それもこれも、バイデン政権のすかしっ屁だし、これを支援した英国政権のすかしっ屁だろう。

誰にかがせたのかといえば、反ウクライナのスロバキアがターゲットだろうに、親ウクライナのモルドバを巻きこんで犠牲にしても平気の平左なのだ。
そのモルドバの、親EU大統領のハシゴ外しについての情報がぜんぜんない。

こんな世界情勢のなかで、予算を人質にした石破政権は、春に総選挙を打つ可能性が高く、イーロン・マスク氏がどんなことを「X」でつぶやき、どういう介入(ちょっかい)をするのか?が興味深い。

いきなり、日本の新聞社を買収するかもしれないからのである。

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