バイデン撤退の民主主義

アメリカ民主党は、アメリカ型民主主義の輸出をするために、世界で数々の戦争を仕掛け、これを収めたのが共和党政権というパターンだった。
かつては、ホメイニ師のイランが、イスラム革命の輸出に熱心だったし、その前は、ソ連がロシア革命の輸出をやって世界共産化を画策しているといわれたものだ。

だが、アメリカ民主党の、「民主主義の輸出」がもっとも各地で血を流すことになったのは、とにかく武器を売りたいがための、「あくどいセールス」の理由付けにすぎないからである。

彼らのいう、「悪の枢軸」の最初が、「日・独・伊の三国同盟:枢軸国」がはじまりであり、第二次世界大戦は、民主党のフランクリン・ルーズベルトと英国のチャーチル政権の英・米二国が主導したのである。
なお、チャーチルのヤバさについては、渡辺惣樹氏の『英国の闇チャーチル』をみよ。

「民主主義」をあたかも、自由の女神が掲げる松明のようにしているが、何のことはない、ただのセールス・トークにすぎなく、本音は「征服・支配」なのである。

なので、徹底的に破壊されたドイツは滅亡したし、わが国はもっとあくどくわかりにくい形式で滅亡させられた。

その象徴が、「天皇の人間宣言」というプロパガンダによる日本教の崩壊であった。

これでわが国は滅亡したのであるけれど、ドイツに適用した「ベルリン宣言」のように、国家滅亡のけじめすらつけてもらえなかったのである。

そのドイツから、フォン・デア・ライエンのような、アメリカ民主党の意に沿った政治家が登場し、ヨーロッパを牛耳っている。
彼女を登用したのが、東ドイツで育った化学者出身の、アンゲラ・メルケルだったのである。

この人物はあたかも、マーガレット・サッチャーが化学者だったことを利用した。

しかして、かつて国会議員で国防大臣経験者の彼女のいまの身分はドイツ政府とは関係なく、官僚のトップに君臨している。
なんだか、初の女性で防衛大臣をやった小池百合子(第一次安倍内閣)のようなのだ。

ライエンEU委員会委員長は、選挙とは関わりのない安全地帯から、たとえばウクライナの停戦に汗をかく、ハンガリーのオルバン首相を批判して、ハンガリーへの様々なイジメの先導者となっている邪悪がある。

7月からの半年間の「EU議長国」として、すでに精力的な停戦活動の『現況報告書』を書いてEU事務局へ提出しているが、フォン・デア・ライエン以下は、従来の「EU議長国」としての立場すら認めない、と勝手に決めつけている。

ここに、「法治」という概念すらないのは、単純に全体主義者たちだからである。
ゆえに、ナチスの正統な後継者、ゼレンスキー(政権)を大統領の任期が切れてもV.I.P.扱いして、ハンガリーという一国の首相より上位だとしてはばからないのである。

そんなEUを事実上支配しているのが、アメリカ民主党や共和党主流派の軍産複合体だ。
もちろん軍事では、アメリカがNATOを支えていることになっている。

そんな民主主義の本家本元の民主党が、とうとう「バイデン降ろし」を成功させたようである。
ただし、バイデン氏本人が、「撤退声明を出したのか?」は不明だ。
本人は姿をみせず、「書類」だけが表にでてきたが、その真偽があやしいからだ。

だが、この半年以上かけた、「党内予備選挙」の結果も躊躇なくかんたんに吹っ飛ばす、党幹部による組織の独裁があると、世界にしらしめたのは事実である。

各州で、予備選挙投票をした党員たちは、これをどうみているのか?ぜんぜん報道されないのは、幹部のご意向に従っているプロパガンダ機関ばかりだからである。

もちろん、予備選挙の結果がバイデン氏の圧倒的勝利であったのも、有力な対抗馬を出させないこともやったし、そもそも、選挙日程すら勝手に変更し、バイデン氏が負けると予想された州では、予備選挙すら実施しなかった。

自民党やらの「密室談合政治」をさんざん非難してきたわが国のマスコミも、およそ民主主義には値しないことを民主党がやっていると断罪報道するところはない。

もはや第二次トランプ政権ができることが、「織り込み済み」となっているのが、Moneyの世界だ。
株も債券も、トランプ政権を見越している。

これが、リスク管理というものだ。

いまから出たところで敗戦がみえるから、とうとうヤケのヤンパチになった民主党は、あろうことか歴史的不人気のカマラ・ハリスを大統領候補にするとこれも幹部がかってに決めた。
だが、オバマ派、クリントン派、ペロシ派の三派が一致してはいない。

痴呆症が悪化した老人から、こんどは知能が疑われる人物の立候補者変更に、ご当人のカマラ・ハリスはよろこんでいるらしい。

アメリカ合衆国初の、女性で有色人種の大統領になっちゃうかも、うふん、と。

だが、彼女はインド系なので、「黒人」ではない。
全米黒人協会は、カマラ・ハリスに、「黒人を名乗るな」と苦情を申し入れている。
それで、来月の党大会までに、「副大統領候補」を決めないといけなくなった。

日本では、このタイミングで日大の外国人准教授が書いた、「日本が黒人奴隷のはじまり」説で、大学はこのひとの経歴を削除した。
日大の不祥事は、延々とつづく。

さて副大統領候補にはラストベルト地帯の、スィングステートから民主党現職知事が出るのではないか?といわれはじめた。
選挙の趨勢は、知事配下にいる民主党州務長官が「選挙管理」の側面から握る。

よって、ラストベルトの星、D・J・ヴァンス氏を副大統領候補にしたトランプ氏の戦略的人選が光る。

あと3カ月と少しの大統領選挙は、やっぱり目が離せない。
属領である、わが国の状況が決まるからである。

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