ロシアの原子力推進ミサイル実験成功

10月26日(日本時間27日=トランプ大統領来日の当日)、ロシアのプーチン大統領はロシア軍司令部に軍服姿で訪問し、ゲラーシモフ参謀総長らと会議をしたと報じられた。

この場で参謀総長は、21日に原子力推進大陸間巡航ミサイル「ブレヴェスニク」の実験(飛行距離14千キロ、滞空時間は15時間以上)を無事終えたことを報告し、プーチン氏は配備のための準備を命じた、という。

当然ながら、性能の詳細は発表されていないが、航続距離の無限大ともいえる長さから、常時空中待機もあり得るし、超低空の高度25mまで降下することも可能だというから、通常レーダーによる捕捉ができない。

これで、極超音速弾道ミサイル「アレーシュニック」に続く、迎撃不可能、な新兵器を追加したといえる。

日本へ移動中のエアフォース・ワン内での、本件に関する記者からの質問にトランプ大統領は、冷静に受け答えしており、原子力潜水艦による核配備を完了しているアメリカの脅威にはならない、と即答している。

つまり、何度やっているかもはや不明になるほど頻繁な、「米露首脳電話会談」における話題になっていることを暗に示唆したばかりか、標的が反露を剥き出しにするヨーロッパ(EU=NATO)であることの合意ができている、という意味にもとれる。

ちなみに、アレーシュニックは、昨年の11月21日、ウクライナの砲弾工場に「弾頭なし」をもって使用しているが、ミサイル本体だけで十分な被害を出したのは、速度が尋常ではないための地表衝突の衝撃だけで破壊力があるからである。

このたび発表の「原子力推進大陸間巡航ミサイル」には、当然ながら「核弾頭」も搭載可能だという。
しかし、推進エンジンに原子力を用いるために、これを迎撃しても放射能被害を免れないし、推進するだけで放射線を出さないのか?という疑問もある。

おそらくアメリカは、衛星からの観察で、データをもっているのだろう。

それで、標的とされるヨーロッパは、「環境問題」をもって、このミサイル配備に警告し、さらに、実験成果事態を「ブラフ」ではないか?として、およそ他人事なのである。
この驚くべき「鈍感」は、どこからやってくるのか?と問えば、リアリズムが欠如した=正常ではない発想からであるとしかかんがえようがない。

このことだけでも、トランプ政権2.0がヨーロッパから距離をおくことの感覚が理解できる。
自分の席の隣に、怪しい精神状態のひとがいたらそっと避けて離れるのはごく普通だろう。

しかし、高市政権は、発足早々に、ウクライナ支援有志連合なる気のふれた集団への積極的参加を表明したばかりか、この連中から入会を歓迎されたことにまさに狂喜したのである。
それでいながら、ロシアとは友好の絆を云々というのは、ふつうのひとから「分裂」しているとみえるのも当然だ。

そうやってみれば、トランプ氏やプーチン氏が分裂しているのではなく、なにをしでかすかわからない「猛獣」相手に、このふたりは鞭だけをもって多数に立ち向かう「猛獣使い」なのだとおもった方が正常だろう。

この意味で、高市氏は一匹の猛獣として扱われたが、すぐさま天才的猛獣使いのトランプ氏によって「主従関係」を構築されたのである。
おそらく、トランプ氏のロングセラー『The Art of the Deal』も読んでもいないし、歴史書もしらない無教養むき出しの日本女性に、トランプ氏の方が驚いたかもしれないのだ。

残念ながら、「ブレヴェスニク」にせよ、「アレーシュニック」にせよ、ロシアからの「核」ミサイルも、北のものも、中共のものも、さてはアメリカのも、わが国に射程をあわされているために、責任ある政党として自民党はひとまず中共に傾倒したのではなかったか?

あたかも人口減少のために、縁もゆかりもない移民を受け入れるしかないと短絡的な発想するように。

ところが、トランプ政権の登場で、はなしがこんがらがる状態になって、「知恵の輪」が解けないで投げ出したのが外務省をはじめとする日本のエリート官僚たちなのである。
それで、戦後の過去にない好き放題をトランプ政権2.0にされているのに、国民はそんな高市政権を7割以上も支持している。

ほんとうなのか?

なんだか、マゾヒズムの極致かつ、三島由紀夫が戦後日本文学の金字塔と絶賛した『家畜人ヤプー』そのものの世界が現実に展開している。

現に、10月30日、トランプ大統領が投稿したメッセージを、「ホワイトハウス」はそのままコピーして以下のとおり公式に掲載した。

「アメリカに何兆ドルも持ち帰る!素晴らしい旅です。非常に賢く、才能があり、素晴らしいリーダーたちと対話しました。明日、中国の習近平国家主席。両者にとって素晴らしい会談になるでしょう!!!ドナルド・J・トランプ大統領」

「いけず」にしてやられたり!

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