下野するしかない運命に抵抗する

ぐちゃぐちゃになった自民党の総裁選に、誰が立とうがあまり興味がない。

誰がなってもおなじ、という過去とちがうのは、政権そのものが確実に下野する運命があるからだ。

ために、延命措置、としての茶番にすぎないので、興味すらわかないのである。

ただ、下野した先にある、「解党」の方に興味がわく。

一体全体、わが国を戦後支配し続けてきた政党・組織の解体は、どのようなものなのか?冥土への土産に目撃しておきたいのである。
わが国では、「失われた30年」と言いながら、歴史的な「ソ連・東欧圏」の解体からの復活について、詳細に語る日本語資料が少ない。

わたしは、「失われた30年」というものの本質の隠蔽は、上のことだとかんがえている。
わざとそのような研究業績を隠して、出版もさせずに、国民にソ連・東欧の「先行事例」のことをかんがえさせない工夫があったとおもうのである。

それで、バブル崩壊後の混乱を、あくまでも経済問題の狭い世界でのことにすることで、政治的な「ソ連化」を誤魔化したのではなかろうか?
そして、永遠なる世界、の幻想を国民にもたせ、永遠なる支配を続ける。

気の毒にも国民は、なにが起きているのか?に気づかず、チコちゃんに叱られるごとく「ボーッとして生きて」、じつに政権にとっては大きな支配と金銭のメリットを得ることができた。

トランプ大統領が、日本の「参政党」を支持する旨の発言をした、という「噂」がネット空間を飛び交っているが、わたしは確認できていない。

これはこれで、願望、の強さを示すのだろう。

だが一方で、自民党は先の参議院選挙で自民党籍の地方議員でありながら、参政党支持を公言して活動した人物を「除名」する事実があった。
これは、「自民党史」でも初のことというから、単純に「前例がない」ことなのだろう。

誰が支配政党を内部からあからさまに批判して得する者がいようか?

この鉄板の文脈が壊れたのである。
むろん、除名された本人は、「本望」と語っているので、除名された自民党からの移籍をする当然がある。

まったく、任期切れ参議院通常選挙の直前に、「維新」を故あって離党(事実上の「除名」)し参政党入りした、梅村みずほ参議院議員のパターンに似ている。
むしろ、今後、選挙に勝てない自民党籍でいるよりも、参政党への移籍希望者が爆増するのではないか?

候補者としての、「地滑り現象」が起きるのは、もう、物理現象とおなじほどの整合性がある。

しかし、迎える側の参政党には、候補者を選ぶ「党員投票」という関門があるだけでなく、そもそも「戸籍提出」による三代前からの日本人であること、という「書類審査」があるのだ。

この防御策を、最初から仕込んでいる参政党の先見の明は、結党の理念との結合による合理性なので、変えることはできない。
つまり、安易な「移籍」を許さない制度設計がされている。

そんなわけで、初代、二世など「帰化人」が相当数いるとされる自民党の党員資格と立候補資格審査の甘さが、ここにきてようやく「仇」となっている。

それゆえに、いよいよ国籍をめぐる闘いは、単純に入国を許す「自・公・立憲共産」の社会主義・全体主義政権が進める移民政策だけでなく、議員の身分に関わる闘いに尖鋭化するのは時間の問題なのである。

これで、どんな抵抗を政権側がするのか?

すでに初代デジタル大臣やら、現職総務大臣がいう、SNS検閲、の方針と実行は、逆にイーロン・マスク氏やらの反発を招いて、近しいトランプ政権2.0にも伝わる当然がある。
すなわち、アメリカの自由主義政権からと、国民からの板挟みになるように、自分から手を打つ愚かさしか、思いつきようのない末期状態なのである。

このようにしてソ連は滅んだ、ゆえに、中共に依存するという結果がこのザマなのである。

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