健忘国民の「令和の米騒動」にみる絶望

スーパーから米が消えたのを、その言い訳の張り紙「昨年の天候不順」をみてすぐさま信じ込むのは、いかに日本人が劣化したかを示すいい例になっている。

もちろん、昼下がりのファミレスなどでタムロしている主婦たち全員が手にしているのは、スマートフォンという呼び名のコンピュータである。

話を中断して夢中になっているのが、おそらく個人情報がダダ漏れのLINEであろう。

しかしてこの人たちは、家庭に戻っても夫婦そろって情弱なので、なんでスーパーに米がないのか?について、アクティブに調べようとなんかしないし、天候不順のほかにテレビのワイドショーで垂れ流している「インバウンド」の外国人が食べているからを疑いもしない。

国家が統制している、学校教育の結果がこれである。

アメリカでは、フェースブック(社名は「メタ」)を創業したマーク・ザッカーバーグ氏が国会にて、ホワイトハウスからの検閲要請に従ったことを証言して大騒ぎになっている。

彼はまた、私財400億円を前回の大統領選挙に投じた結果、彼の意図した社会に役立つどころか歪めてしまったことにも言及し、今回は資金を投じないとも明言している。

なんでもアメリカ民主党の真似っこをする自民党が、日本政府をつかって検閲(情報操作)しているのではないか?との疑念は晴れていない。

さてそれで、米がスーパーからなくなって、どの店もおなじ「昨年の天候不順」を張り紙で主張しているが、とんでもない嘘である。
第一に、昨年に「米の不作を伝えた報道はなかった」のであるが、情弱たちの記憶力も今では痴呆症的なのである。

ちょっと調べれば、昨年の出来は、作況指数が「101」(平年並み)という発表がされていたのである。
ちなみに、平成の米騒動(1993年)のときの作況指数は、「74」という、江戸期なら飢饉並みだったのである。

ではなぜに米がないのか?には、理由が二つある。

一つは、米価が安すぎて物流側が出荷しないばかりか、農家自体が自分の家に保管して出荷しないのである。
安すぎるのは、政府が農協に買取価格を抑えるように命じたからである。

二つめは、政府による「減反政策」に困った農家が、飼料用の米にシフトしたことが挙げられている。

これは、米をつくる「たんぼ」の保持が最大の理由なのである。
麦は連作障害が出るが、米は連作しないといけない。
つまり、いったん米づくりを休む(休耕する)と、再開がやたらと困難になることを農家は知っているからだ。

ついぞ100年前の農業国だった日本なら、こんなことは国民の常識だったが、給料取りが多数になったら、米作りとはどんなことをやっているか?すらわからない国民にさせられたのである。

食べる場面だけが「グルメ」だなんだと強調されているのは、まさにGHQによる「3S政策」だけれども、それがとうとう、食料をつくることの興味を消し去ったのである。

この愚かな国民は、何年か後に来るだろう、「飢餓の危機」にもまったく無頓着なのである。
これを、世界は、「愚民の滅亡」としてただ呆れて眺めるだけになるだろう。

食料をつくることに興味がないばかりか、飢餓のリスクすら想像できないので、日本人を滅亡させようと躍起の日本政府を疑うこともなく、「減反」に応じない農家をわがままだとして糾弾するのは、もはや自分が食べているものが何か?すらわからない家畜同然に成り下がったのである。

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