日独伊三国同盟を敵に回した、「連合国」が勝ち残ったので、そのまま連合国と言えばいいものを、「国際連合」と日本語で言い換えた。
当然ながら、英語表記では、「UNITED NATIONS」のままである。
日本外務省のHPをみても、基本的にポリコレのウィキペディアで「国連」と検索しても、日本語では、「第二次大戦を勃発させた反省から設立された」というプロパガンダが冒頭に書いてある。
どうして完全勝利した側が、反省などするものか。
むしろ、驕り高ぶって敗戦国へのリンチを開始したのが連合国の邪悪である。
「鬼畜米英」とは、日本国内の戦争プロパガンダではなくて、正直な国民感情であった。
邪悪にまみれた連合国からしたら、日本人の病的潔癖症ともいえる強固な道徳観こそが、潰すべき確信的かつ核心の対象だったのである。
ドイツに対しては、東西ヨーロッパ分割統治の複雑から、また別の対策をとるけれど、「国民を骨抜きにする」ことでは一致している。
つまり、「アンチ道徳」こそが、連合国の思想的中心にある。
それを、日本人にはあたかも美しい世界政府の理想にすり替えて、日本人の道徳観を利用した。
こうして、いまの日本人で国連が邪悪に満ちているというものはほとんどいなくなったのである。
ジェノサイド(虐殺)についての嫌悪感を、ナチス・ドイツに向けさせて、ポーランドにあるアウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所を訪問する日本人は多数いるが、日本人がジェノサイドの対象であったことに非難の声をあげない。
各地の空襲に東京大空襲、そして広島・長崎と続く、一般人を対象にした一連の虐殺を連合国は詫びの一言も発しない。
むしろ、邪悪な日本軍の政治的暴走がこの被害の原因だという、天才的なプロパガンダを通して、肝心の日本人を籠絡してはばからず、「敵国条項」も残存させている。
人類の敵扱いされている日本及び日本人が、なぜに国連第一主義の政策を支持するのか?の病理は、ストックホルム症候群(1973年の銀行立てこもり事件)と同様であるが、はるかに大規模な現象はわが国がずっと古い。
だから、人質が犯人に協力するという、この精神状態を、「日本症候群」と言い換えるべきなのだ。
あまりにも素直にアメリカに従うことを疑わないものだから、元来邪悪な連合国は完全に味をしめた。
それで、戦争屋たちが引き起こした世界各地での戦争の占領政策の基本が、日本でのやり方をもって成功体験のワンパターンとしたら、とんでもない現地人の抵抗で、ことごとく失敗している。
すると、日本人がぜんぜん逆らわないことが、世界各地に悲劇を巻きおこしている、ともいえるから、「敵国条項」が撤廃されないのである、とかんがえた方が合理的だ。
おそるべき自虐の構造がみえてくる。
偏差値教育の問題点は、こうした自虐の構造が教育分野にも当然ながら入り込んでいるので、かんがえる力を失った、教師や教科書にある通りを信じ込むことが、学歴エリートを創り出すので、まっ先に「学者」が汚染されることになっている。
それでまた、汚染された学者が弟子を汚染するので、時間の経過とともに際限なき汚染の連鎖で社会が覆い尽くされるようにできている。
そんな典型的人物のひとりが、ケンカ太郎の異名をもった、日本医師会のドン・武見太郎の息子にして厚生労働大臣の武見敬三元東海大学教授(国際政治学)である。
なんだか国際政治学が信用ならないのは、桝添氏しかり、三浦瑠麗氏しかりで、学問といえるのか?大疑問の似非分野におもえてくる。
日本医師会の開業医絶対優先運動が、当時の厚生省と全面戦争になったのは、まだ民主主義らしきものがあってのことだった。
しかして、武見氏の医師会が勝利したのは、大臣が先にコロコロと替わるからであった。
この意味で、武見敬三氏が厚生労働大臣に就任したのは、自公政権が完全に医師会(あらゆる業界団体)に屈服したということの象徴でもあってわかりやすい。
そんな大臣が、来年5月に開催されるWHO総会で、パンデミック条約の議決は困難でも、規約の改定はできるだろうとの見通しを言ったのは、広い意味での失言である。
世界政府の実現に向けた決定的なWHO規約改定問題は、内閣がすっ飛ぼうがやる、という意思表明である。
そんな中、邪悪でしられるUNESCOが、国際情報統制(検閲)基準を各国に求めだしている。
言論統制を地球規模で国連がやるという意味である。
こうした情勢のなかでの自民党の日本国憲法の改正案による基本的人権の蹂躙(緊急事態条項)は、政府が人民を支配するためだけでしかないが、とっくに憲法違反がはびこって、国会における大臣職の答弁拒否が日常化している末期症状がある。
国連も、それにぶら下がるわが国政権与党も、強権行使があからさまになっているのは、焦りの印でもある。
そんなタイミングで、CIAの手先、東京地検特捜部が自民党の全派閥に裏金の問題で襲いかかったのは、アメリカでなにが起きているのか?をかんがえないといけないのである。
真珠湾攻撃から82年の日に。