外からの要求に屈し続けるの愚

日本で総選挙中の17日、石破内閣・中谷防衛相はブリュッセルを訪問していた。

そこで、NATOのルッテ事務総長と会談し、自衛隊の車両を追加でウクライナに送ることを約束したと、Xで「スプートニク日本」が伝えている。

ルッテ氏とは、オランダの首相だったひとだが、阿呆なエセ科学による農業衰退政策で起きた「農民一揆」で政権を追われたあっち側の人物だ。
EU委員会といい、NATOといい、まことに官僚が支配する国際機構の典型で、およそ民主主義とはほど遠いのである。

西側メディアの腐敗を横目に、ロシア側の目線からの情報を提供してくれる「スプートニクの日本語版」は、東京にスタッフをおいている。

わたしがこの情報源を重宝しているのは、「複眼」のためなのである。

誰のためのEU(ヨーロッパ連合)で、誰のためのNATOなのか?を改めて問わないといけない時代になったことに唖然とするのは、ヨーロッパに住んでいるひとたちの方であろうけれど、まさに日本の高利貸しのCMをもじって「そこに民主主義はあるんか?」を問いたいのである。

何度も書くが、EU機構には、「EU委員会」と「EU議会」とがあって、あたかもEU議会が立法府のようにみえるけど、まったくそんな建て付けになっていない。
驚くことに、官僚で構成されるEU委員会を仕切る、EU委員長こそが事実上の独裁的権限を握っているのである。

それが、ウルズラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)だ。

「フォン」がつくから、ドイツ貴族の出自であることがわかるこの女性政治家は、メルケル首相のお気に入りとして頭角を現したが、人間、邪悪な心を剥き出しにすると、「顔」にあらわるので、いま、『赤ずきんちゃん』の魔女のような顔つきになったこの人物がなにをかんがえているか?を容易に察することができるようになってきた。

その例が、半年だけの持ち回り順序でEU議長国になったここ1番のチャンスをおおいに活用した、ハンガリーのオルバン首相とのウクライナに関する激論であった。

ハンガリーには、1956年10月23日に起きた「ハンガリー動乱」という歴史があるけど、その前、わが国にとっては「枢軸国」としての同盟関係にあった国である。
ハプスブルク家と二重帝国だったヨーロッパの名門国が、二度の大戦によって「ソ連圏」になった悲劇のひとつがこの「動乱」であった。

ソ連の体制を憎みつつも、ロシア人をよくしっているのが、ハンガリアンなのだ。
その血をもって、いま、EU委員会委員長のソ連化を憎むのは説得力がある。

そのEU委員会委員長の配下に、NATOとECB(ヨーロッパ中央銀行)があって、軍事と経済を仕切っている。

だがこれらはみんな表向きのことで、裏向きにはスイスのダボスにある「世界経済フォーラム」があり、その上位に「ビルダーバーグ倶楽部」が君臨している。

自民党は、すっかりこれらの「裏向き」によって屈し続ける便利な存在になったのである。

なぜなら、自民党の本社、アメリカ民主党が、これらの配下にあるからだ。
それでもって、民主党はカマラ・ハリスの敗北に焦っていて、自民党に選挙中にもかかわら滑り込みによるウクライナ支援をさせたのだろう。

しかして、中谷氏の選挙区は「高知1区」だが、対抗馬は立民だけという二択が強要されている。
どちらも「増税」を掲げる似たもの同士だから、高知のひとに実質選択肢は用意されていない。

まことに、小選挙区制とは悪辣な制度を導入したものだ。

この選挙制度こそ、日本を衰退させる「永久機関:エンジン」の心臓部なのである。

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