トランプ大統領の、「ポスト」も、ビル・ゲイツの「温暖化詐欺からの撤退」も、大ニュースである。
しかし、これを一切無視するのがNHKをはじめとするマスコミなるプロパガンダ機関である。
これらの者共は、全員、かつての「大本営発表」のウソを嗤うという言動を、まちがいなくしているのに、自分たちの現在の言動を自己チェックできないのはなぜか?という議論がおわらない。
しかし、結論はわかりきっていて、こうした「ダブルスタンダード」こそが、(グローバル)全体主義の本質だから、自分の思想を他人に押しつける(強制する)ための使命に燃えているだけなのである。
むろん、全体主義だから、強制に従わない者は排除の対象になる。
逆に、従う者は家畜にされるのである。
とにかく、大衆迎合=ポピュリズム、と定義して、これをバカにする言動をする。
しかし、この者共が大衆迎合をしているので、大衆に人気の高市政権をヨイショして、ますます大衆化が深化するように意識的に仕向けているのである。
しかし、ジャン・ジャック・ルソー以来、大衆(欧州ではほとんどが無学の「農奴(serf)」)を啓蒙して、王政やらの専制政治から民主政治に変換させ、それを至高のことだと宣伝したのだから、じつは民主主義ははなから大衆迎合のポピュリズムでなければ成立しないのである。
つまり、宣伝者は、人口のほとんどが「農奴」なのに、ウソみたいに小数の都市住民と混ぜこぜにして「市民」と言い換えることで、ポピュリズムと民主主義をあたかも別物のようにイリュージョンにかけたのである。
たとえば、(反戦映画の)名作といわれて久しい『禁じられた遊び』(1952年)をよく観れば、100年も経っていないフランスの田舎における人々の暮らしが、あまりにもあんまりな状態なのがわかるのである。
対して、これから時間差が少ない『新日本紀行』は、やっぱり観る価値があるけれど、あくどいNHKはなにがなんでもカネを徴収したい「公共放送」なのである。
横浜にある「放送ライブラリー」で無料で観るのがいい。
さてそれで、日本人の「欧州かぶれ」学者たちが、「肉食の思想」を基盤にするヨーロッパとはぜんぜんちがう、水と油の日本を、ロシア文学やらフランス文学やらを有り難がる高級品と見立てて、小作人を「農奴」と定義し、ヨーロッパ的な市民革命を至高としたのが「大正デモクラシー」からはじまる「昭和維新」の思想であった。
じつは、マスコミ人たちの全体主義思想は、「昭和維新」とたいして変わりがないのではないか?
こんな事情に、天地が動転するほどのニュースとして、ビル・ゲイツの「環境詐欺からの離脱=環境詐欺を認める」宣言が飛びだしたのである。
それで、驚いた記者は骨髄反応のごとく、「グレタちゃんにどう説明するのか?」という、無責任をビル・ゲイツにかぶせる無責任な質問をした。
片腹痛い、とはこのことである。
はなから「環境詐欺」だと疑問を呈した報道をせず、洗脳された気の毒な少女を世界的有名人としてヨイショし続けたのが、マスコミではなかったか?
彼女のデビューは、いきなり「国連での演説」だったから、一般の少女がなぜに国連で演説することができるのか?も報じなかった罪は重い。
だが、ビル・ゲイツが無罪といいたいのでもない。
この御仁の言動は、かなり不安定で、天才故のなんとかなのか?はしらないが、尋常ではないことは確かである。
それが、どんな事情があったのか不明ながら、突然の発表となったのである。
ただ、タイミング的には、ブラジルで3日から5日まで、「C40サミット」、10日から21日まで「COP30」が開催予定なので、これに不参加を表明するためだったといえる。
ちなみに、「C40」とは世界の大都市40市が集まるそうで、日本からは唯一わかしが住む横浜が恥知らずにも参加するとのことである。
「国際都市」と「グローバル全体主義」とをはき違えた、愚か者が市長をやっている。
むろん、トランプ大統領が繰り返して「国連」でもいい切った「環境詐欺」が正解であるので、ビル・ゲイツ氏がトランプ政権2.0とどんな取引をしたのか?という話題がしばらくでるであろう。
それが、発表を中止した「エプスタイン文書」との関連でいわれることはまちがいない。
ゆえに、都合が悪いので大本営発表をやるしかない、と、ネット時代にこれをやるマスコミ人たちの価値観の硬直性が、おそろしいのである。

