電車でテレビが観られると、鉄道会社が車内の液晶テレビでさかんに宣伝していた。
どうせロクなものではないとおもっていたら、観るにたえないくだらなさで目と脳が腐りそうだから、意識して観ないようにしている。
しかし、うっかり観てしまうとその制作の意図する罠にはまって、白痴化の訓練を強制されるのである。
つまり、意味がないことに意味があるのである。
27日、自民党の新総裁がきまった。
これは意味がありそうで意味がないことだ。
いわゆる、操り人形、のキャラクターを選ぶもので、人形を操るひとを選ぶものではない。
なんだか、映画『ゴッドファーザー』のタイトルの実写版を観させられているようで、気持ち悪い。
だが、国民には自民党の終わりの始まりがハッキリと見えたことには意味がある。
問題は政権の「受け皿」なのは、誰にだってわかるのは、どの政党にも投票する気がしない、というものだ。
これは、教科書で習った「大正デモクラシー」の崩壊、すなわち、昭和の初めにあった「政党政治の腐敗」の極致の二度目のピークがきたという意味なのである。
一回目の受け皿になったは、「軍部」だったが、いまは存在しないし、斉藤隆夫などの骨があって知性もある議員がいたから、いまは昭和の初めよりもひどいことになっている。
衆議院議員の任期は、来年の10月30日なので、あと1年間ほどにぜったいに選挙はある。
何度も書くが、アメリカ大統領選挙の影響をモロかぶりする。
ただ、解散総選挙は、解散してから40日以内に選挙をしないといけないので、11月5日の大統領選挙前に日本での選挙は日程的にムリがある。
決選投票に残れず沈んだ、レジぶくろう君が「即解散」といったのは、ムリクリでもアメリカ大統領選挙前にやるという意味だった。
石破氏がどうするかは、わからない。
そのアメリカ大統領選挙は、「ワードサラダ(支離滅裂)」とか「カメレオン(相手にあわせて意見を変える)」とかと酷評されているカマラ・ハリス候補が失速している。
わたしは、トランプ&ヴァンス陣営が、レーガン大統領の記録、49州での地滑り的勝利(負けたのは1州とワシントンD.C.だけだった)を塗り替えるのか?に勝手に期待している。
すなわち、全米での勝利だ。
いま、アメリカ人のなかでずっと民主党支持だったひとたちが、トランプ派の党になった共和党に乗換を急いでいるのである。
そんなわけで、共産化した自民党は、トランプ&ヴァンス陣営に勝ってほしくないのに、こちらかのコントール不能になって、ただハラハラドキドキしながら眺めるだけの「同盟国」であることも国民に晒したのである。
その無様は、トランプ氏にわざわざ面会した麻生氏の顔面蒼白になって、全国に放送された。
現職「副総裁」の権威はみじんもない。
さらに現職「幹事長」の大敗北は、まさに「人徳」の大事さをおしえる道徳の教科書のようなザマだった。
今回総裁選に立候補したひとたちはもちろん、推薦人にだれがなっていたのか?を有権者はチェックして、つぎの選挙で一網打尽に落選させることが選挙の目的だと明確になったのは、意味があることだ。
わたしも、小泉進次郎(レジぶくろう)氏を推薦した、地元議員には投票しないことを心に決めたのである。
では誰に投票するのか?
それはあんがいかんたんで、意識的に入れたくないひと以外であれば、だれでもいい、のである。
なにがどうあろうと、どうせ、アメリカの政権から操られるからである。