石破「子泣き爺」説

1975年から1994年まで、952回放送だった『まんが日本昔ばなし』を観て育った日本人は、75年当時5歳でもいま55歳になっている。

市原悦子、常田富士男の声は、その前の世代なら、NHKラジオドラマの『日曜名作座』(1957年から2008年まで放送)における、森繁久彌と加藤道子の「七色の声」を彷彿とさせる名演だった。

また一方で、水木しげるの日本伝統である妖怪もの『ゲゲゲの鬼太郎』は、アニメ版として1968年から2020年まで6期のシリーズ放送があって、536話が世に出されているから、現代日本人の多数が一度は観たことがある作品だろう。

広く、妖怪の物語も「昔話」というジャンルにおけば、かくも多数の物語が生まれる日本という島国の豊な文化性に、改めて感心するのである。

もちろん子供になんらかの教訓を伝える役目が昔話には含まれている。

それがこれだけの作品にバリエーションとして創作されているのは、いい意味で、わが国は「こどもの国」なのである。
そこには、いいおとなになって、いい人生を送ってほしいという願いが込められているからである。

しかし、ときにこうした教訓を無視したおとな、しかも為政者がリアルに登場するというのも、人間の歴史にはままあることなのである。
だから、アニメで観た教訓が、子供にはリアルに見えることでの一層の教育効果があるという皮肉もおきる。

それが石破茂という人物であり、自民党という組織体である。

かくまで辞任をしないのを、無責任だとして解任を画策するのは、組織外部というよりも内部の力学になっている。
それでも辞任しないことに、反自民の国民はむしろこのまま居座って頑張ってほしいと願うのは、自民党に抱きついて泣く「子泣き爺」のように見えるからだ。

ちなみに「子泣き爺」とは、徳島県三好市山城町に伝わる妖怪で、老人のような姿なのに赤ん坊のように泣き、あわれんで抱き上げると体重が増えて抱いたひとを押しつぶすという怖いキャラなのである。

それで、わたしには石破氏が子泣き爺に見えるのである。

しかして、子泣き爺をどうしたものかとあれこれ思案している、組織体の自民党とは、そのまま『かちかち山』の「泥舟」ではないか?

現代では、国民を苦しめた悪い狸は一匹ではない。

そんな悪い狸(たち)を知恵もののウサギが成敗してくれるこの物語の成立は、室町末期だというから応仁の乱で京都が焼け野原になった時期だ。

なるほど、トランプ関税で日本経済は焼け野原になるかもしれないが、25%から15%になったことに、何を安堵したかしらないが、東証株価は爆上がりする阿呆加減なのである。

それでも「消費税廃止」をトランプ政権が求めていることを、一切報じないマスコミのおかげで、日本人の多くが騙されている。

23日には、読売新聞やらが、発言の確認もなく「石破辞任」の号外を出した。
ガセネタで「号外」とは、なにを目的としたかがよくわかる。

書かせた(号外を出させた)ものがいるのだけれど、「読売」というCIAの関係機関だと思えば、なんだかわかりやすいのである。

そういえば、岸田政権に「LGBTQ法案」を通させた、当時のアメリカ大使が、23日、「男性は女性になれない」と発言したとの報道があった。

石破総理を誕生させた岸田氏という狸が返り咲きを狙っているとの話も聞くが、もっと悪どい外国の狸によってハシゴを外されているのである。

知恵もののウサギがいないままの『かちかち山』では始末が悪いが、石破子泣き爺説は、どうやら本物らしい。

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