16日、小泉農水相は、約100年続いてきた米の「作柄指数」(1926年から)の発表をこの秋の25年度からやめる、と発言し、物議を醸している。
これは、農林水産省の設置理由にかかわる、重大な陰謀があるのではないか?と疑うので書いておく。
わが国の省庁には、「設置法」という法律がそれぞれにあって、かならず設置理由たる「目的」やら「任務」が記述されている。
現行法の記述は、以下のとおり。
(任務)
第三条 農林水産省は、食料の安定供給の確保、農林水産業の発展、農林漁業者の福祉の増進、農山漁村及び中山間地域等の振興、農業の多面にわたる機能の発揮、森林の保続培養及び森林生産力の増進並びに水産資源の適切な保存及び管理を図ることを任務とする。
2 前項に定めるもののほか、農林水産省は、同項の任務に関連する特定の内閣の重要政策に関する内閣の事務を助けることを任務とする。
3 農林水産省は、前項の任務を遂行するに当たり、内閣官房を助けるものとする。
すなおに、わが国はとっくに「法治国家」ではなく、「放置」国家になっていることがわかる。
任務と現実の乖離こそが、その証拠である。
たとえば、漁業についてはずいぶん前に書いた。
日・独の刈り取り・衰退を決めたのは、1992年にアメリカの「グランドストラテジー」を書き換えたことだった。
以来、敗戦国の日本とドイツは、あらゆる方法で衰退をさせられはじめるのだが、それを、選挙で選ばれた政治家がやっている共通がある。
むろん、EUでは、農家イジメ、がトレンドで、嚆矢はルッテ(現NATO事務総長)首相が率いるオランダの農民一揆で、とうとうルッテ政権が崩壊したのだった。
これは、世界経済フォーラムのアジェンダだからである。
被支配者たる者共は動物性タンパク摂取には、昆虫を食え、と命じたのもシュワブが率いる世界経済フォーラムの主張で、これをわが国では「デマ太郎」が忠実にいいだしたことは記憶にあたらしい。
腹が減っては戦はできぬ、は真理である。
ために、優れた軍隊は、かならず優れた補給司令部をもっているし、そのための準備をおこたらない。
つまり、武器弾薬のみならず、兵糧の確保が途絶えたら、どうにもならないのである。
すると、国家から食料生産の能力を奪うことは、そのままその国ごと支配できるチャンスを外国(資本)に渡すことになる。
これが、戦後の「食糧難」の経験とセットであったのである。
ヨーロッパでは、ドイツが占領した地域における「飢餓」や、敗戦後のドイツにおける食糧難の経験から、日本でも元大統領のハバート・フーバーが活躍したことはあまりしられていない。
彼は、大恐慌時の共和党大統領で、「経済無能」を批判され、一期のみでルーズベルトに政権を追われた人物だが、「工業規格」の発明でエジソンと並び称される功績がある。
さて、破壊神の宗祖、小泉家にして、コロンビア大学裏口入学の学歴詐称もバレた御仁だが、小池百合子に匹敵する、脳細胞が壊れた人物だから、「最終兵器」としての価値が向こう側には称賛される人物だ。
どうしてバレたかといえば、トランプ政権2.0がやったコロンビア大学の「大学資格停止」処分における「とばっちり」のようにみえるが、おそらくしっかり情報戦を仕込んでいる。
なぜなら、トランプ政権2.0にとっても、世界経済フォーラムは敵であると認定しているし、小泉も河野も、その「グローバル・ニューリーダー」のリストにあるからである。
わが国における食料生産を、徹底破壊する、という任務こそが、「設置法」の小泉流解釈なのである。
これは、日本人奴隷化ではなく、完全なる「家畜化」である。
日本人にはエサをあたえろ。
これこそが、彼の任務(ミッション)なのである。
しかして、民の抵抗は見事で、「小泉米」では(露骨で)なんだから、テキトウな呼称を募集すると調子にのった阿呆大臣が自分で発表したら、「ナナヒカリ」、「無能役米」、「郵政の二の米」という案がでてきたのである。
なんにせよ、「作柄指数廃止」とはなにか?ばかりか、大臣が交代して次々と打ち出される「政策」やら、はたまた備蓄米の小売への「随意契約」が成立するのは、時系列的に追い込めば、前大臣時代に仕込んでなければ実行できるものではない。
ましてや、「備蓄米」の放出を、イスラエイル・イランのミサイル打ち合いの最中にやる「愚」は、国家安全保障を無視した暴挙である。
この愚策をもって、東京都議会議員選挙に「勝てる」と踏んだ、自民党の腐敗は、もう形状すら保つことができないグツグツになったのを国民に披露したのだった。
あたかも、シェール革命を中止させておきながら、ガソリン高に対応するため、石油の国家備蓄を全量に近く放出した、バイデン政権の「愚」とよく似ているのは気のせいではない。
わが国では、「ガソリン減税」が、参議院で「廃案」となったことが、参議院通常選挙の前だったことで、みごとに国民の記憶に刷り込まれたが、目先しかみないテレビ脳に改造された愚民頼りの与党になっている。