組閣の破綻が示す米国総選挙への期待

石破ショックの続きである。
9月30日、自民党人事と新内閣の顔ぶれがわかった。

新内閣は、10月1日に発足し、9日に解散・総選挙、27日開票、という日程も発表された。
ようは、ボロが出ないうちに解散してしまえ、というご都合が見てとれる。

しかしながら、岸田首相が選挙に踏み切れなかったのは、DSの指示による不人気政策を断固実施する、という見事な「滅私」的政治判断であったことに、反作用としての輿論との断絶ができて、支持率の歴史的な低さからの大敗北への確信があったからである。

だから、国民の意識が切り替わったものではない。

それでもって、総裁選不出馬の判断も、自身への致命的な傷を負わないための逃げ切りをはかるもので、ちょうどいいスケープゴートとして石破氏がそこにいたのである。

こんなことから、わたしは、極左でかつアメリカ民主党のポチの高市を岸田は温存した、とかんがえている。

それだから、他人事としての党組織のけじめだけははっきりつけている。

まず麻生太郎を最高顧問に祭り上げることで、ちゃっかり菅氏を副総裁の席にはめこんだ。
しかし、菅氏にはバイデン以上の認知問題がある。
あとは、岸田自身の論功行賞をどこでどうするか?という、国民からはどうでもいいことが焦点になるのだろう。

つまり、キングメーカーとしてのボクちゃんという自己満足である。

これで石破氏の危険思想と岸田、菅の危険思想が揃って政策になることは必定で、立憲民主が「右」に見えるほどの共産化が止まらない。

「総崩れ」が予想された、英国の総選挙では、現職首相を含めて何人の閣僚が落選するか?が注目された。

これと同じ現象がわが国でも展開するのだろう。

それにしても、井川意高氏がネーミングした「メルカリ内閣」とは見事だと感心する。
「不用品活用」の意味だと本人が解説しているとおりで、日陰にあって主流派になれなかったひとたちで内閣ができている。

それが「初入閣」のオンパレードになった原因だが、経験者も決して過去に褒められたことはないので、自民党の人材枯渇の実態に呆れるばかりなのである。

まさに、本社のアメリカ民主党の人材枯渇をそのまま縮小コピーした感がある。

この顔ぶれで選挙に打って出るというのは、石破氏の勇気なのではなく、国民意識との乖離が決定的なレベルにまで達したという意味に違いない。

すると、上に書いたように、なんだか安心して立憲民主にも投票できるのは、あの「究極の選択=ウンコ味のカレーかカレー味のウンコか?」という恐るべき選択肢を提供してくれたのである。

ちなみに、わが選挙区では、レジぶくろうの推薦人となり、街宣車まで繰り出した人物が、国家公安委員長として大臣になった。
けれども、このポストの先輩、小此木八郎は菅内閣でなった国家公安委員長を辞職して臨んだ、「カジノ選挙」での横浜市長選に敗れて政界引退にまでなったのである。

なんとも、横浜における国家公安委員長は、不吉なのである。

どちらにせよ、やっぱりアメリカ大統領選挙「前」に総選挙をやることになったのは、ギャラップの調査によるこの30年間で初の支持政党で「共和党有利」となったことを、外務省から教えてもらったからだろう。

いまや、注目はほぼ決まった大統領選挙よりも、連邦上院議員の3分の1入れ替え選挙の動向(人事権がある)なのだし、もちろん連邦下院総選挙(予算権がある)の結果なのである。

引退するふたりの民主党上院議員の補欠選ですでに、両議席とも共和党候補が奪取すると予想されていて、はやくも上院は51対49で共和党が過半数をとることが確実視されている。
あと何議席増やすのか?に注目があつまっているのだ。

すると、「日本総督」の交代も確実で、自民党はアメリカ共和党からいじり倒されるシナリオがますます現実味を帯びてきた。
まさかの、トゥルシー・ギャバード女史が日本大使になるかもしれないし、連邦下院選挙の結果次第(大勝利)で、1議席減らしてもマージョリー・テイラー・グリーン女史だってある。

ならば誰が共和党と組める日本の首相をやるのか?

少なくとも石破氏の出番は、あと1ヶ月とかの選挙管理内閣ではないのか?
彼が居残るには、日本の総選挙の結果次第とはいえども、その後のアメリカの総選挙結果の壁が高すぎるのである。

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