負け犬たちのG7サミットで

昨年の「広島サミット」が、岸田氏の引退興行になるとの希望的観測があったが、今年もサミットに参加する状況になっている。

開催輪番の順番は、フランス ⇒ アメリカ ⇒ 英国 ⇒ ドイツ ⇒ 日本 ⇒ イタリア ⇒ カナダ との決まりとなっている。
どうして今回の会場、ブーリア州(長靴半藤の「かかと」にあたる)が選ばれたのか?はわからないが、かつてこの地は、スペインとナポレオンのフランス領だった。

こないだのEU議会選挙でも大勝したメローニ首相は横にして、その他の6カ国6人の支持率は、全員が4割ない共通があって、なかでも日本の首相の低さが際だっている。

初日にゼレンスキー氏を招いたのは、何の意味があるのかを疑う。

この任期が切れたひとの不確定な身分から察するに、将来、武器商人たちやらの都合があえば、誰でもサミットに招待される前例となった。
当然だが、サミット参加国で、ウクライナ憲法の規定を尊重すべしという者は、ひとりもいないのである。

ただし、こんな会合が有意義だとしていつまで続くかの方がわからない。
なにしろ、世界はとっくに「G7」どころか「G20」でさえも、経済力で少数派になっているのだ。

仕事をしている振りをするのは、『パーキンソンの法則』でも証明されているように、役人の共通した才能だから、各国の専任者たちがあれよこれよと時間をかけるのが、「共同声明」の文案作りである。

なんでそんなにこれにこだわるの?が理解できない日本の岸田氏(外務省も)が、「中絶」についての米英仏の主張を丸呑みしたのが、「広島サミット」での共同声明になっている。
これに大不満のメローニ女史は、今回、頑として認めず、とうとう共同声明文から削除することに成功したのである。

なんで米英仏は、「妊娠中絶」がそんなにおおきな問題なのか?

文化が衰退して文明となり、文明が衰退すると混濁の世となって、そこからまたあたらしい文化が生まれる。
これを永遠に繰り返すといったのは、シュペングラーであった。

残念ながら、いや、いい意味で日本人にはこの循環も理解が困難なのは、縄文以来ずっと文化が残っていて、それが日本文明になった、という理解もないからである。

つまり、明らかに「欧米的ではない」のである。

これを、欧米崇拝してきた「かぶれ者」は、「特殊性」といっていたが、べつにいえば、「独自性」なのであって、次元がことなるほど日本の文化性は高度であった。

しかし、それを明治維新なる英国支配の受入(エセ独立国になった)で、破壊され、GHQにトドメを刺されたかに彼らと同様の低俗化に落とされてきたが、まだ踏ん張っているのが日本なのである。

そこで、昨今、あからさまな攻撃が実施されている(「オーバーツーリズム」も含む)けれど、自公政権は野党も巻きこんで、ヘラヘラしてなにもせずみているだけなのである。

英米仏の左翼が「中絶」をよしとするのは、家族もなにも破壊したために、広義のレイプがふつうになったので、「女性をまもる」ために中絶を認めないといけないほど、道徳が消え失せた社会になったからである。

日本でもそのうち同様の議論がでてくると予想できるのは、いまは外国人移民たちかがやっている、日本人女子高生やらへのレイプがより本格化して、望まぬ妊娠に対する処置を国家賠償的な制度にするような甘言をいうものたち(特定のNGOとか)がでてくるとおもわれるからである。

そのために、たとえば、川口市長や埼玉県知事が、どんなに日本人に不利で不道徳な行為でも移民の立場を擁護しているのである。
日本も欧米社会のような混沌になればいい、これが彼らの悪魔的思想の正体だ。

日本人は、こうした「活動家」を、地域のリーダーに選ばされている。

つまるところ、メローニ女史は、そうならない道徳的な社会をいかに維持するのか?を優先させているのだとわかる。

ところで、サミットにはEU委員会委員長も参加している。

メローニ女史とは水と油の、この女性政治家は、社会が混沌としようが、自分の利益が確保できればいいとする、魔女のひとりだ。

その性根が、歓迎式典におけるバイデン氏の徘徊を横目に、なにもしないでいられる冷たさだった。

EU議会から「承認」を得て、二期目をやりたいだけのこの人物は、メローニ女史からの支持を得るために、さまざまな甘言をもってイタリアを救う(ECBのカネで)条件をいいにきたにちがいない。

そんなことは承知の助の、ウェイトレス経験者のメローニ女史が、どう料理するのか?

岸田氏には、そんな確執も理解できずに、世界に呆けがさらされたアメリカ大統領の金魚のフン(通訳も同伴)に徹しているのは、健気?であったとみるか、ご主人の忠実な犬とみるかは自由である。

もうこれ以上世界に痴呆老人を晒すわけにはいかないとホワイトハウス高官が判断したのか?とっととバイデン氏は閉幕前に帰国してしまった。

「最強」といわれたエイブラムス戦車をウクライナに供与しながら、前戦には出すな!の条件があったのに、逃げ遅れた一台がロシア軍ドローンの餌食なった映像が公開されている。
それで、プーチン氏は停戦条件についてあらためて語ってもいるのである。

戦争屋たちのトップ、G7は、ロシアのこの表明を改めて無視するようだ。

対して、日本では14日、KADAKAWAの子会社ドワンゴがやっている「ニコニコ動画」のサーバーが、8日からランサムウェアによる大規模サイバー攻撃で、物理的に電源を抜くまでの被害を被ったと発表されて、なお、復旧は7月末とした。

犯人は特定できないことが、わかっている。
それが、サイバー攻撃の「イロハ」なのだ。

しかして、「日本で唯一の自由言論空間」が一時的とはいえ閉鎖されたことの重大な意味も、日本人には知らせない努力がなされているのである。

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