陰謀論で岩屋氏と観光を語る

アメリカ司法省が、IR(Integrated Resort:統合型リゾート)の日本参入を画策した件で、国内の中国企業「500.COM」の元CEOを起訴した。
起訴理由は、「外国(日本)政府関係者への贈賄に関与した」容疑である。

すでに法人としての同社は、これを認めて、1000万ドルの罰金を支払うことに同意しているという。
また当の本人も、捜査に協力し詳しく供述しているらしい。

このなかに、日本の国会議員5人(自民4人、元維新1人)の名前があがっている。
そして、そこに現職の外務大臣、岩屋毅氏の名前があるのだ。

日本の国内法では「時効」であるが、アメリカでは「重罪」扱いであるために、当該人物のアメリカ入国=逮捕となりかねないので、前代未聞の現職外務大臣が事実上「訪米不可能」という事態になったのである。

さては、一大事!と、ネット界隈では騒然となっている。

しかし、ここであえて「陰謀論」を書いておこうかとおもうのは、アメリカ民主党が暗黒支配する「司法省」の仕事であるし、相手が中国企業で、しかもとっくに「観念して」捜査協力を惜しまない状態にあることが、「怪しい」からである。

なんだか、えらく小規模な、「ロッキード事件」のようなのだ。

あのときは、アメリカ側がロッキード社で、日本側は丸紅とかの商社に、児玉誉士夫やらのフィクサーが登場した。
今回の構図では、日本側は、北海道を起点に社業が拡大(「トマム」で有名になった)した、加森観光の加森公人氏(すでに「取締役相談役」)が名指しされている。

まったくの「相似形」だし、発信がアメリカだということも、ロッキード事件とおなじだ。
ただし、ロッキード事件は、議会発であるのに対し、今回は司法省だというちがいがある。

また、ロッキードでは、田中角栄が東京地検特捜部(CIAの手先機関)によって、日本で逮捕されたのとちがって、上記の5人の身にはなにも起きていない。
むしろ、司法省なので、日本側なら警察の担当になるのではないか?ともおもうが、どうなのか?

とはいえ、外務省は大騒ぎだろう。

わが国のキングメーカーに君臨した田中角栄ではなくて、なんだか小者感が否めない面々なのだが、真の「狙い」はなにか?がまだみえてこない。

田中角栄が、アメリカに逆らって中国との国交回復を成し遂げた、というのも、陰謀論ではないか?
当時のアメリカは、ニクソン政権で、キッシンジャーが毛沢東と会談していた時代だから、米中と日中の「対中外交」は、シンクロしていた。

「田中逮捕」の本命は、当時の『朝日ジャーナル』(1976年6月11日号)の編集部が書いた特集記事「「日韓」につながる構造腐敗」のように、実は、韓国の朴政権への重大警告として「スケープゴート:犠牲の羊:みせしめ」にされたのではなかったか。

この警告を無視した高木正雄(朴正煕)は、暗殺という末路をたどった。

では、岩屋氏はどれほどの重大案件にかかわっているのか?になるのだが、ここがよくわからないのである。
このひとも、パチンコを通じて半島とつながってはいるだろうが「地元」は大分だ。
むしろ、司法省の本命は他の4人の誰か?かもしれないと邪推する。

それに、加森氏とその観光企業がどういうことなのか?があるからなのだ。

北海道の外国人土地所有をめぐる問題は、とっくに顕在化しているが、都の職員から夕張市長となり、知事にまで身を起こした人物がここには入っていないし、大々的に活動している「ニトリ」もない。

あくまでもIRというならば、興味は「大阪万博会場」となって、怪しいのは維新の会になるのだが、まったくの情報不足である。

なんにせよ、アメリカ民主党のやることだから、とにかく何かある、と見たくなるので、表面上の情報では納得できないのである。

もちろん、当時の「朝日ジャーナル」のような調査報道も、いまではまったく期待できないから、真相は闇の中にあるままになる可能性が高いのである。

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