差別と区別が、ときに混同されると話がややこしくなる。
わざとこれを利用して、話をややこしくさせるのを意図するひともいるというややこしさもある。
「食べ物」という日常でどこにでもあるものは、たいがいが無意識で「食べる」ものだけれども、「口に入れる」ということからしたら、「飲み物」もこれに含まれる。
もっと範囲を広げると、「飲み薬」もある。
それで、アメリカでは、「食品医薬品局:FDA:Food and Drug Administration」があるし、わが国の厚生労働省には、「医薬食品局」があって、「国立医薬品食品衛生研究所」もあり、消費者庁という別の役所は「トクホ:特定保健用食品」を管轄しているし、「食品表示法」の大緩和もやっている。
それぞれの国に、こうした部局があるのは、独自に管理するということだけではなくて、独自に管理しないといけない理由があるからだ。
それが、国民国家としての、国民の体の構造がそれぞれの国によって事情がことなるからである。
たとえば、日本人が古来ふつうに食べてきた、「海藻類」について、近年、白人種の多くのひとはこれを消化できないことがわかってきた。
彼らは、食べ過ぎるとたいていお腹をこわすのである。
消化酵素をもっていないことが原因だ。
逆に、日本人の方では、「乳」がいけないのは、奈良時代からの記録からわかっている。
おそらくいまのチーズに近いものを、「醍醐」として珍重はしたが、ぜんぜん一般普及しなかった理由が、「乳糖不耐性」でやはり消化酵素がないためにお腹をこわすからだ。
この意味で、「人種のるつぼ」といわれるアメリカは、建国時からの多様性で、なにをどれだけ食べるといいのか悪いのか?について、かなりややこしいことになっているにちがいない。
当然ながら、アジア系と白人やら黒人とでは、身体の大きさもちがうから、「大人1回3錠」とあっても、どうなのか?とかんがえた方がいい。
たとえば、「禁煙ガム」も、個人輸入したら日本で認可・販売されている倍の成分があるので、そのままでは「効き過ぎて」、かえってニコチン中毒が悪化するおそれがある。
たばこをやめることができても、禁煙ガムをやめられなくなるのは、立派な薬物依存なのだ。
この意味で、「WHO」が具体的な疾病対策について、同一基準による「命令」を各国向けに発していいものか?については、簡単なはなしではないことがわかる。
「疾病情報共有」とは次元がことなるからである。
ために、命令ができる努力する動きに、トランプ政権2.0が「脱退」を宣言するのは、あながち悪い冗談ではないし、「人種のるつぼ」たる国民の健康を守るための措置としては、当然でもあるといえる。
これが、国内のCDCなどの人事とセットになっている。
さてそれで、いまや「国民病」になった糖尿病についての意外なことをしった。
わが国の「国民病」といわれる糖尿病患者数は、終戦時から300倍にもなった。
これは、「コメを食べると糖尿病になる」というよりも、「食の欧米化」が原因だという。
その欧米の英国では、HbA1Cを「6.5~7.5」の範囲でコントロールすることが推奨されているという。
わが国での、「6.2以下」を目指すというのとはだいぶちがう。
これも、「消化酵素」とおなじように、人種によるちがいなのか?
そうではなく、着目点がちがうのである。
わが国では、いかに血糖値を上げないかという命題について、これを下げるホルモンである「インスリン」を主役にしているのだが、低血糖になると高血糖に導くために分泌される「グルカゴン」を主役にしているのが英国なのである。
つまり、糖尿病患者が、いかに低血糖にならないで済むか、すなわち、なるべくグルカゴンを分泌させない程度の血糖レベルを保つことで、血糖スパイクからの合併症の発症を押さえることを目指している。
ようは、戦略が真逆なのである。
それで、日本人に意外なのが、糖尿病者が食べてはいけない、4大食品が、
・小麦(グルテン)
・非発酵大豆(豆腐)
・乳製品(ヨーグルト)
・砂糖 だという。
これらのどれも成分に、体内で炎症を引き起こす物質があって、これがサイトカイン(生理活性物質)の生成を促し、先天性以外なら、だれもがもっている本来の血糖コントロール・システムに悪さをするのだという。
しかし、これらは豆腐を除いて英国人ならふつうに食べるものばかりである。
すると、日本人には毒で英国人には毒でないのか?という疑問が生まれるが、「耐性」という点で、英国人に有利なのだろうと解釈できる。
しかし、だからといって、日・英で戦略が真逆であることの理由にはならない。
日本人にとっての健康食の代名詞的な、豆腐とヨーグルトが名指しされているのには驚いた。
豆腐は、「大豆毒」が、ヨーグルトは、「乳酸菌が作り出す乳酸」が、血管内で炎症を起こすのだと。
なお、発酵した大豆だと大豆毒が消えて問題ないので、味噌や醤油、納豆は推奨される。
砂糖は当然ということになるが、砂糖の分子構造は、単糖の「ブドウ糖」と「果糖」が結合して二糖(ブドウ糖+果糖=C 6 H 12 O 6 + C 6 H 12O6 )になっていて、細胞にエネルギーとなる「ブドウ糖:C 6 H 12 O 6」は必須だから、糖尿病に悪いのは「果糖:C 6 H 12O6」の方なのである。
だから、砂糖と果物は、どちらも単糖の「果糖」があるゆえに避ける、という意味になのだ。
さらに、生の青野菜もほとんど「健康によい」とはいえないし、むしろ「緑」の色素は人間には毒素にあたるというから驚きなのである。
主にほうれん草や小松菜がこれにあたるが、血糖値を上げない、という意味で低血糖にむかわせることで、グルカゴンの分泌を誘発するという、二重の問題がある。
いったん、過去の知識をリセットするひつようがありそうだ。
こうやってみると、医師からの情報が「変」だ。
荒っぽいだけでなく、英国のような「臨床優先」の態度が相変わらず微塵もないのである。
これはなにも医師だけのことではなくて、食品企業への不信感にもなっている。
欧米ではこの10年以上のレンジで、「癌患者数の減少」があるのに、わが国ではしっかり「増加」しており、それは食品に原因があるのではと疑われている。
すると、たとえば、さかんに放映されている機能性を高めたヨーグルトのCMを観るにつけ、かえって怪しいのである。
わざと病気を誘発させる食べ物を、「身体にいい=健康食」と偽って、情報空間を汚染していないか?という疑問がでてくる。
日さらに、本人の健康を司るはずの役所が、日本人をモルモットとして世界に「開放」していないか?
いや、それよりも岸田首相はハッキリと、「日本を世界の治験大国にする」と宣言したので、もう、疑いは晴れてモルモットになったのである。
個人も、「情報戦」に巻きこまれている。
オールドメディアが政府にSNS弾圧をすすめて、どうやら政府もその気になっているが、個人防衛の手段としてのSNS規制とは、モルモット化の完成につながるのだと認識した方がよさそうである。