機種の棲み分けという観点からすると、ipadのラインナップはよくできている。
動画編集などといった「重い」作業をしないなら、高スペックにこだわらなくとも、できることはおなじ、というのもipadの特徴である。
ために、作業面積のちがい、というポイントしかない、ともいえる。
咄嗟のメモとか、ふだんからの持ち歩きなら、やっぱり「mini」がいい。
とはいえ、本格的に勉強やら読書をしながらのメモ作成ともなれば、大画面ゆえにマルチに分割が有効に機能する13インチすら狭く感じるから、今度こそ発売されそうな「14インチ」がほしくなるのである。
ところが、新型がでるたびに注目されるのがディスプレイの品質進化なのである。
そうやって高精度化での高額化がされてきた。
これに為替での加算があるから、えらく高いデバイスになっている。
まったく別に、eインクを用いたipadがいつまでたっても出てこないのは、長時間画面をみつめる側にとっては、重い問題なのである。
利用者の目の健康をどうかんがえているのか?という企業姿勢が問われているといいたい。
そこで、カラー化という進化をしてきた、eインクタブレット、なる商品群をみると、おおかたが「アンドロイドOS」を採用しているものの、たとえば、ipadでは定番のノートアプリ、『GoodNotes』が搭載できない恨みがある。
どうやら、メモリが足らないようなのだ。
基本的に『GoodNotes』をアンドロイドOSでつかうには、eインクではない『Galaxy』のタブレット端末を用いて、ダウンロードするしかない。
すると、ipadとなにがちがうのか?になって、目に優しいeインクでもない機種を選ぶ動機に欠けるのである。
対して、Amazonの『Kindle』端末が、とうとうカラーeインクに対応した。
しかし、わたしは『Kindle』から卒業してしまった。
手書きメモも書ける「Kindle Scribe」も、その独自の保存形式から汎用性に乏しい決定的な不便さで利用を遠慮している。
もちろん、eインクの特性上、動画視聴や激しいページ送りを繰り返すようなネット検索などは不向きなので、よしんばipadのeインク版がでても、サブ的な使い方になるのは承知の上での要望なのだ。
しかし、ここでいう「サブ」というのも厳密にはちがっていて、上で書いたような利用をメインとするなら、断然その価値からはずれる動画視聴などが「サブ」なのである。
むろん、アップル系の端末なら当然の、「iCloud」と連携がとれる「eインクipad」でなければならないのは、iCloudの遣い勝手をそのままにしたいからである。
もはやそのiCloudのサブスクも、50ギガ150円/月では足りない状況となって、200ギガ450円/月にしなしといけない直前にまでなっている。
50ギガの次が200ギガという落差がある。
ところで、この秋、アップルはOSの大バージョンアップをすると発表している。
なかでも、ipadOSでは、なんと電話機能が加わる。
これで、いま持っているスマホを機種変更する必要性が薄れた。
そんなわけで、開発の方向性がわたしの要望とはちがうけれども一層ipadの必要性が増す。
だが、ipadのeインク版はおそらく永遠にかなわぬ夢であろう。
となると、アンドロイドOSであろうが、カラーeインクタブレットで『GoodNotes』がつかえる機種がいつ出てくるのか?に興味が移るのである。
このとき、そのサイズが14インチなら、かなり理想的だ。
読書・学習・勉強用に特化した端末、というジャンルの開発はないのか?
いまの自分の年齢を考慮すると、早くでてこないと、こちらの寿命が尽きる切羽詰まったことになっている。