CNNのカマラ・ハリスインタビュー

8月29日、CNNは、カマラ・ハリスとウォルツ両氏へのインタビューを放送したことが「話題」になっている。

この「話題」には、ふたつの意味がある。
・大統領・副大統領候補として「初の」インタビュー(ただし「録画」)であること
・なにを語ったのか?という中身についての評価

世界の大手マスコミは、「7月の政変(「党内無血クーデター」ともいわれる)」それまでの、なにがあっても「バイデン再選」だったのが突如ひっくり返っての「バイデン撤退」から、手のひら返しをして、「カマラ推し」一辺倒になった。

もちろん、その代表は、BBCを筆頭にしたプロパガンダ機関である。

2020年大統領選挙では、あまりの偏向ぶりにアメリカ人が嫌忌して、解約があいつぎ倒産寸前にまで追い込まれたのがCNNであったが、懲りずにまだ「民主党推し」をやっている。
これは、経営者だけの問題ではなく、株主の構成が「民主党推し」だからだ。

いまさらだが、「株主・資本主義」とは、企業支配のための方便であって、「企業の社会的責任」を放棄するための手段なのである。
この意味で、相互に経営を監視できた日本の「株式持ち合い制」は、株主の暴走を許さなかった「うまい制度」だが、これも日本政府は破壊している。

さてそれで、トランプ&ヴァンス氏の方は、何度も「生放送」のインタビューに応じていて、その時間数もおおむね1時間から2時間なのに対して、今回の「初」が30分あまりとなったのは、カマラ選挙キャンペーン事務局からの「カット要請」に応じたためという「話題」も添加されている。

ついでに、このインタビューアーの女性は、前回、ヴァンス氏への単独インタビューも担当していて、それはもう厳しい質問攻めであったのである。
しかし、ヴァンス氏がこれらの質問に丁寧にしっかりこたえることで対応し、「お見事!」とかえって評判をあげることになってCNNには予期せぬ結果(付随的結果)になった。

そのおなじ人物が、今回はえらくソフトな質問であったのも、「話題」になっている。
ただし、それなりの質問はしていて、これに正面から回答しないカマラ・ハリスとウォルツ氏の中身のなさも「話題」になっている。

この中身のなさも、あまりにも定番の質問(たとえば、「大統領就任初日になにをするか?」)に対してほとんど無回答だったから、インタビューアーにとっても番組ディレクターにとっても、付随的結果になったのである。

アメリカでは、この手の「大物インタビュー」の後には、たいがいが、スタジオに集まった評論家やらによる「第二部」としての評価番組がセットになっている。
そこで、CNNらしからぬ、「こりゃあダメだ」が飛び出したのも、「話題」になっているのである。

もちろん、CNNの番組だから、左翼=民主党支持者たちの「専門家」が集められる。
なのに事後感想が、「こりゃあダメだ」になったのは、返答内容がいまのバイデン政権副大統領としての発言とまったく矛盾(現政権の政策と真逆を述べた)しているからであった。

もちろん、中身のなさも「こりゃあダメだ」の一部をなしている。

しかして、左翼さんたちを失望させたのは、「極左切り捨て」とも「中間層へのアピール・シフト」ともいわれており、「選挙だから主張を変える(平気でウソをつく)」彼女の人格にも、「カメレオン」というあだ名がついているゆえんそのものがわかるからであった。

「トランプのせいだ」という、なんでもトランプが悪い、という主張の神通力が、効かない状態が生まれてきている。

ケネディ.Jrのトランプ支持につづいて、ハワイ州民主党の星だった、元連邦下院議員のトゥルシーギャバード女史(2020年の民主党内予備選挙でバイデンと最後まで張り合った)は、「わたしがしっている民主党とちがう」といって、議員も民主党員もやめたけど、このたびトランプ支持を打ち出して、もしやトランプ氏の政権入りをするかもしれない。

これには、大統領選挙と同時の連邦上院選挙で、トランプ派がどれほど民主党から議席を奪うのか?が「話題」になっている。
上院が、政府主要人事を承認しないといけないからだ。

これに当てつけた質問に、カマラ・ハリスは軽く「共和党員からも(わたしの)政権入りがあるかも」といったのが、日本でのこのインタビューの唯一の「話題」になっているのは、他に書くべき中身がないからである。

さて、どこまでこの無能コンビを持ち上げる茶番を続けるのか?

いまや、プロパガンダ機関にいるひとたちの「知能」が問われるまでになったのだった。

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