NYブロンクスでのトランプ・ラリー

23日(日本時間24日午前7時)、民主党の岩盤州ニューヨークの中でも、ど真ん中にあたるブロンクスで、トランプ氏のラリー(演説集会)が開催された。

映像としてこれを放送した、「abcニュース」は、昼間の広い会場にまばらなひとたちの様子を映して、「3000人ほどしかいない」とコメントをつけた。
事前に、「NYでトランプ支持者が集まるわけがない」ともメインストリームは報じていたから、「反トラ・お笑い種キャンペーン」のいい材料にしているともいえる。

しかし、「3000人しかいない」のは事実であろうが、画面にある「時計のテロップ」には、開始7時間前の時刻表示になっているのである。
トランプ氏が登場するのは、夕方6時、なのに。

じっさいには、30000人が集まったとのこと。

NY市の人口をかんがえれば、これが多いのか少ないのか判然としないけど、演説集会に多数が集まるからといっても、かならずしも票が集まるわけではない。
そんなことは、百も承知で演説集会をやるのは、アメリカなら暗殺の危険をかえりみない「勇気」のしるし、なのだろう。

この集会の開催が発表されたのは、わずか1週間前であった。

ところが、サウスブロンクス(最貧民街:ラップの発祥地)では、その翌日から「歓迎」のデモが起きて、多くは黒人たちが参加しているのである。

あれれ、トランプ氏は「白人優位主義者で人種差別主義者」ではなかったのか?

なかでも、有名なラッパーであるシェフ・Gも「見学」にやってきて、その盛況ぶりに驚いたようである。

同日、NY選出の連邦下院議員にして極左のAOCこと、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス氏は、「黒人参加者には日当が支払われている」と発言し、物議を醸している。

日本人は、かつて「人種差別撤廃」を第一次大戦処理のベルサイユ会議で「言ってしまった」ために、第二次大戦に追い込まれ、邪悪な欧米人たちの征服計画に屈服するはめになってしまった。

戦前、アメリカ黒人協会は正式に、日本の人種差別撤廃表明を支持し、日本人を対象とした「黄禍論」を否定したのである。
残念ながら、ベルサイユ会議での日本提案は賛成多数であったのに、これを「全会一致」だと主張して葬ったのが、アメリカのウィルソン大統領(民主党)だったのである。。

トランプ氏を「白人主義者・人種差別主義者」と決めつける、わざと真逆なキャンペーンをやったNHK以下のマスコミを、コロナ・パンデミック同様に信じてはいけないのである。

いまや、アメリカの黒人が、民主党は人種差別政党だと気がついた。

だが、もうその民主党に楯突いて、人種差別撤廃を主張する日本国政府は存在しないのである。

さて、これに先立つ先月には、強盗被害があったNYハーレムのコンビニをトランプ氏が訪問した。
周辺を取り囲んだひとたちの顔は、笑顔なので歓迎の気分が伝わってくる。

ここで、トランプ氏は犯罪を助長するために民主党がやっている、警察力を削ぐための予算カットを批判すると、大きな歓声が湧き起こったのだった。

それから同じ先月下旬には、NYの建設現場を訪問し、労働組合幹部が出迎えている。

なぜにかくもNYで神出鬼没な行動をしているかといえば、州からの訴訟やらをいくつか抱えていて、他州への選挙活動ができないように「妨害」されていることを逆手にとっているからである。

もちろん、NY州やNY市は、いまや民主党の鉄板地盤なので、こうした活動に冷ややかなのはメインストリームのわかりきった態度であるが、いまや9%しかバイデン氏と差がないまでにその鉄板を切り崩しているのは、不法移民に職を奪われていることが原因で、トランプ氏の支持層にマイノリティの厚みが加わっているからである。

無論、州司法長官が「反トランプ」であることで当選したことも、市民はしっているが、この人物が司法の武器化をわかりやすい方法で見せたので、かえって大反発を呼んでいるのである。

ポルノ女優から訴えられた、「不倫・口止め裁判」では、そもそもなにがトランプ氏を訴えた原因なのか?が、一般市民にもわからない、という驚きになっている。

訴えた本人も、トランプ氏に逢ったことがないことを認めているし、口止め料の支払も、当時のトランプ側弁護士の横領だったことがバレてしまったどころか、この女優と不倫をしていたのがこの弁護士だったというめちゃくちゃである。

そんなこんなを、もうニューヨーカーたちが気がついて、前回選挙では「トランプ支持表明」が憚れて、「隠れトランプ」状態だったのが、いま、ポップコーンのようにはじけているのである。

もうトランプ陣営は、「次回」のNYでの演説集会を、マジソンスクエアガーデンで行う、と発表している。

どんなことになるのかは、日本のメディアが伝えるわけもない。

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