次々と繰り出されるトランプ政権2.0の人事で、ようやくRFK.Jrの「保健福祉長官」指名が発表された。
投票日直前からの、ビッグファーマの株価は、この人事の発表で3割も下がったが、そのはるか前にこれらの企業の役員が保持していた自社株が売られていたとのことなので、それなりの「覚悟」と「準備」をしていたのだろう。
さらに、一部の報道ではあるが、「ファイザー」が「医療用薬品分門を売却する」ニュースまで飛び出している。
もちろん、ことの真偽はわからない。
それにしても、RFK.jrショックが業界を激震させたことはまちがいない。
政府高官重要人事は、連邦上院の承認を要するので、「確定」ではないが、いかにRINOが上院リーダーとなっても、自分たちの選挙における不利をかんがえたら、トランプ氏の「圧勝」の意味が重いのはまちがいないはずだ。
ただし、民主党が敵に回してもっとも恐れたのが、RFK.Jrだった。
なにしろ、ケネディ家といえば、民主党の中核をなすからだが、すっかりトロツキー派に牛耳られたので、なんとRFK.Jrを党内予備選挙にも立候補させない非民主的なことをやったばかりか、ケネディ家のなかでも「直系(JFKの娘で日本大使だったキャロライン)かつ従兄弟」をして、「縁切り」をいわしめるまでの排除の対象になったのである。
したがって、トランプ圧勝のあと、どうして彼の人事の発表が遅れたのか?も含めて、今後いろいろな話がでてくるだろう。
すでに数名のRINO共和党上院議員が、ケネディ氏の起用に「反対」の表明をしているらしいが、これはスポンサーのビッグファーマに対する、抵抗のアリバイ、「だってしょうがないじゃない♪」だともおもえる。
自分らは反対票を投じたけれども、「通っちゃった」という結論から先取りした、「いい訳」に聞こえる。
なぜなら、ここにきてトランプ氏が、DSとディール(取引)したのではないか?との疑いが広がり、急速に「裏切られた感」がでていることも事実なのである。
それが、ネオコンの代表、マルコ・ルビオの国務長官起用だし、国連大使も同様なのだ。
とはいえ、RFK.Jrの指名は、いまの民主党にとっては「警報級」の人事だ。
旧来の軍産複合体に加わった、「ビッグファーマ」の危機であるからだ。
じっさい、軍は戦闘における兵の消耗と負傷はつきものだから、はじめから「軍医」の取扱い範囲に「医薬品」がある。
なかでも、「痛み止め」のための「アヘン=モルヒネ」の軍用活用が人類史に刻まれたのは、「クリミア戦争」(1853~56年)で、その後の「南北戦争」(1961~65年)の戦後に、モルヒネ中毒者が発明したのが『コカ・コーラ 』だった。
なお、『コカ・コーラ 』の「コカ」とは、「コカイン」の「コカ」ではないのか?という疑念に、コカ・コーラ社は正式に否定している。
さて、ケネディ氏の人事とトランプ氏の「WHO脱退宣言」は、当然ながら連動しているし、「健康福祉省」の傘下には、「FDA:食品医薬品局」や、「CDC:疾病管理予防センター」、あるいは、「NHI:国立衛生研究所」など、その他多数の機関がある。
これらは、わが国の「厚生労働省」と深く関係するのは、「属領」として当然で、この春、東京に設置したばかりの「CDC日本支部」がどうなるのか?が、直近の問題にみえる。
世界で一番食品添加物が認可されているわが国において、どんな影響がでるのか?は、日本人の食生活に多大な関係性があるし、なんだか即認可されるようになった医薬品についても、アメリカにおける「エビデンスに基づく安全性」と、徹底した「情報公開」の現実化は、これらの「利権」を破壊する威力がある。
なによりも、日本人の健康も、アメリカ人と同じように扱われるのか?という、信じがたい問題すら表面化されるはずなのである。
これに連動して、国民皆保険制度がとっくに完成されているわが国では、すべての医療行為が「保険点数表」と、その「審査」にあることをしっている国民がえらくすくない。
この議論を隠すための「保険証問題=マイナ保険証導入問題」ではないかと疑いたくなるほど、闇深いからである。
たとえば「粉瘤」という病名に対して、あまりにあっさりと動画にアップして解説している医師がいる。
そこで語られている保険点数表と審査の実態は、大変参考になる。
つまり、「粉瘤」とは、世界的にはもはや分類されていないほどあやふやな「病名」ではあるが、この先もずっと日本では、まさしく「ガラパゴス化現象」として使用し続けるだろうというのは、「保険点数表」とその運用上で絶対的な「保険適用審査」における、「だってしょうがないじゃない♪」があるからだ。
ここから見えることは、「医療」と「公的保険」が合体した、「社会主義」制度下における、自由と真実との乖離、すなわち、短くいえば、「医療と科学の分離」なのである。
だから、上述の医師は除いて、おおくの医師やらが、「保険点数をいかに加算できるか=収入増」という方向に集約されることを意味する。
その役職的代表が、「医師会」と「医師会長」ということになる。
また、保険点数表の改定等に関与できる立場の者が、すべての医療行為を実質支配するということになるので、こうした役職に役人から選任されるための言動が求められることを通じて、国民の健康維持・改善という使命からの乖離もはじまる。
ようは、国民の健康よりも自分の栄誉とカネと権力を志向する、ということだ。
ところが、RFK.Jrが、アメリカにおいてこれを完全否定しているのである。
よって、わが国の「制度」には直接関与・言及せずとも、自然の成り行きどころか、イーロン・マスク氏が強力に推進する、「個人への情報解禁」によって、否応なしに太平洋を越えてくるだけでなく、地球を席巻することはまちがいない。
これによって、わが国では、保険点数表による病気や健康の支配の形が、国民の目にも明らかになるのである。
わが国の「制度疲労」は、社会のあらゆる面で自壊しようとしているのである。