日本ほど酷いのか、それとも、日本の方がまだ劣るのかは知らないけれど、「嘘八百」を書き続けて、世論誘導するのが「世界のマスコミの存在理由」になっている。
いつもながらに「世界」をけん引するリーダーは、「腐っても鯛」のアメリカなので、アメリカのマスコミがもっともわかりやすく、読者を誘導している。
幸か不幸か、日本人のほとんどが「英語を解さない」ので、アメリカのマスコミが書きまくる、トレンドとかブームとかキャンペーンに、日本人はしらないでいられる。
ただし、江戸時代に唯一の情報の窓だった、「長崎出島」よりも、実態を包み込んでさらに歪めた記事にするのが、日本のマスコミになっている。
「自動翻訳」がずっと進んでくれば、スマホに配信される外国のニュースも、なんの違和感なく「日本語」になって画面に出るようになる。
そうやって、「情報のグローバル化」も完成する。
そのとき、わが国のマスコミは、「お悔やみ記事」専門になっている可能性があって、団塊の世代が消滅したら、一緒にフェードアウトして消滅の運命にあるのだろう。
死亡情報すら、「個人情報」になりかねない。
人間関係の「分断」による「アトム化」とは、そういうものだ。
それに、情報のグローバル化とは、人間の思考が世界規模でフラットになることを意味するから、「独自文化」というものも、ほとんど消滅することになる。
この意味で、「報道」とは、そのまま独自文化の確認でもある。
こんな重要なことに、報道機関のなかのひとたちが気づいていない。
しかしながら、それが国民の不幸のはじまりだから、「ざまぁみろ」とはいかないのである。
つまり、「目を覚ませ」ということだ。
2016年の大統領選挙のときから、トランプ氏が巻きこまれたのが「ロシアゲート疑惑」という、「架空のキャンペーン」だった。
そのキャンペーンを画策した、ヒラリー・クリントン氏の「絶対勝利」を、わが国政府も確信して、選挙投票日前にわが国総理が、彼女を訪問したのは、これをやらせた外務省の情報が、真珠湾攻撃に至るまでのお粗末と同様以下のレベルだと世界にしらしめた。
なお、その外務省が嫌うのが「二重外交」というもので、外務省を通さない議員外交などを指す。
国家の外交には、「窓口は一つ」だという原理原則があると事あるごとに主張してきたのだ。
ところが、これがとんだ「ただの省益」だとばれたのが、選挙中の大統領候補の一方に日本の総理が面談することの、アメリカ政府にとっての「二重外交」を無視したことである。
なんだか、韓国政府がわが国にしているのと似ているのだ。
アメリカからすれば、「フライング」では済まされない。
もっといえば、投票権のあるアメリカ国民に、わが国がバイアスをかけるキャンペーンをしたことにもなるから、れっきとした「選挙への外国政府の干渉」を日本政府がやったといえるのである。
なお、ロシアゲート疑惑とは、政権移行前にトランプ次期政権で高官に就任予定の元将軍が、現職ロシア大使と情報交換したことをきっかけにした。
すると、ヒラリー氏が当選前に現職の日本の総理と情報交換したことは、どういう意味なのか?という立派な「疑惑」にもなるのだ。
一歩まちがえば、「ジャパン・ゲート事件」になりかねない、危険な行為なのである。
これをやった、外務省幹部はごっそり罷免して入れ替えないといけないほどの「歴史的不祥事」である。
もちろん、こんな程度の外務省の役人にそそのかされて、のこのこと選挙中のアメリカにまで行って、にこにことヒラリー氏と握手して、写真を撮ってきたわが国総理の見識のなさは、歴史的な「おおボケ」をやってのけたのであるから、まともなマスコミなら、叱り飛ばして当然だった。
こんなことをした他の外国のトップが誰もいないのは、当然で、もしも「母国」の英国首相が同じことをしたら、大スキャンダルになるはずなのは上述の通りである。
ところが、「公正中立」を標榜するわが国マスコミが、さらに腐敗しているので、一緒になってはしゃいだのである。
「これで、先駆け」ができた。
当選確実のクリントン政権が「正式発足」したあかつきには、日米関係は濃密になる、とかなんとか。
ところが、無名でハチャメチャのトランプ氏が当選した。
そのトランプ大統領に会うために、恐る恐るで訪米したら、なんだかとっても「信頼されてしまった」ようだったのは、彼独特の当てつけ表現に見えたのだけど、阿呆な日本の総理はご満悦だったのである。
わが国では、「おそロシア」のプーチン氏を批判してはならないと、勝手に擦りよって、「ロシアゲート疑惑」にはあんまり触れず、トランプ氏の「異常」に注視した報道で、日本人を「反トランプ」になるように画策したのであった。
もちろん、トランプ氏の「ハチャメチャ」とは、伝統的な「業界優先」ではなくて、かつてない、国民のための政治、を実践したことによる。
それがあまりにもにわかに信じられないほどの「画期」だったから、誰もが最初に仰天したのである。
だから、トランプ氏が何を言っているのかをよく聞くか、読めば、日本人だって感激するような内容に驚くし、それをほんとうに4年間で「有言実行」したのである。
これが、「打算の保守勢力」がもっとも恐れ嫌う原因なのである。
さて最近、この「でっち上げ事件」について、仕掛けた容疑者が逮捕されて、容疑を認めたことから、いよいよ「でっち上げ」が確定してきた。
民主党がいう、さまざまな「証拠」が、「でっち上げ」という「虚偽」だったのである。
それで、とうとう、民主党支持を表明して報道している、ワシントンポスト紙が、「でっち上げの誤報でした」という訂正記事を出したのである。
ただし、悪いのは自分たちの取材力の欠如ですとか、裏取りをしなかったことの「反省」をしているわけではない。
民主党が発表したことをそのまま記事にした、という子供の言い訳のようなたわごとを主張しているのである。
ましてや、他社はまだ追随していないから、まるで「ダイオキシン」のときのように、アメリカ国民には「ロシアゲート疑惑」が脳にこびりついているにちがいない。
とにかく、頬被りをすることしかしない、わが国のマスコミよりは、ほんの少しだけ、まともさを表明したのは確かではある。
単なる「逃げ口上」かもしれないけど。