「曝露」は正しいことだけなのか?

世の中「曝露ブーム」である。

たとえば、参議院議員になった「ガーシー氏」は、とにかく「有名人の曝露」で有名になったひとである。
当選後、一度も帰国せず(詐欺容疑で逮捕される可能性があるため)、もちろん「登院」もしていない。
国会議員が、国会に出ないのは職場放棄だとして、懲罰の対象になれば、「最高刑」は除名である。
これが、ずっとこの議員にまつわる話になっている。

ただし、公正な選挙で当選した事実があるから、めったやたらに、懲罰できない。
民主主義の建前が、ガーシー氏の身分を守っている。
そんなわけで、今日も元気に曝露を続けているのである。

そこで、彼の情報源はどうなっているのか?
じっさいに、彼は「告発クラブ」のような組織をサイバー上でつくっていると公言している。
その中身の信憑性を担保するための、しくみ、も構築しているという。

これが、泉が枯れないごとくの、「源泉」なのである。

こんなことは、ふつうのひとにはできないから、ガーシー氏のオリジナルになるのだ。
そこにまた、「世直し」という建前もかましているので、支持者も絶えない。
芸能ネタをバカにできないのは、むかしから「外国勢力」との関係があるからで、その関係図も大きな変化がある。
すると、外国からの情報戦にひとりで挑んでいるヒーローにもなるのである。

そんな政治ネタばかりでは、芸能ネタだけをみたいバカが飽きるので、芸能人の下ネタも織り込む。
ところがこれが、あれよと、国際売春組織の曝露につながるから、やっぱり政治ネタにもなっている。
国際売春組織の裏に、とある外国政府やらの政治・外交戦略が見え隠れするからだ。

そんなわけで、ガーシー氏を「お下劣」だとして、「国会の品位を穢す」と一方的に非難できないのは、そんな指摘をする国会議員の品位がとっくにないからでもある。
すると、そんな議員たちを選ばされている国民にこそ品位がない、ということになって無限ループする。

ここに、曝露の価値が生まれるのである。

さてそれで、ガーシー氏には悪いけど、巨悪の曝露がアメリカではじまった。
それが、「Twitter File」と名づけられた、Twitter社の社内文書の曝露だ。

これは、世界的規模で今日も行われている「ビッグテック」による、「検閲」に関して、イーロン・マスク氏が買収して検閲団体から脱退したTwitter社で起きている、一連の「浄化運動」のことでもある。
その成果を、Twitter社はTwitterを通じて発表している。

「第一弾」として発表されたので、最低でも「第二弾」があるとおもわれる。

その第一弾の内容は、2020年大統領選挙「まで」のことだった。
だから、第二弾は「その後」になると大方のひとたちに予想されている。

その最大の「検閲」は、バイデン氏の次男(長男は亡くなっている)、ハンター・バイデン氏のパソコンから得られた「不正」を暴いた「ワシントンポスト紙」のスクープ記事に関する言論封殺である。
なにもTwitterだけがやらかしたことではないので念のため。

今回の「曝露」だけでも、たいへんな反響がアメリカで起きている。
なかでも、これらビッグテックによる「検閲」を側面から支えた「ジャーナリストたち」が、一斉にヒステリックな反応を示していて、逆に火に油を注ぐことにもなっている。
ついでに、かれら自身の化けの皮を自分で剥がすことにもなっていることが、哀れなのである。

このことと、州が連邦政府を提訴した裁判で、FBIが「検閲」を支持していたことが、宣誓供述としてでてきた。
すると、法的に「出版」とみなされている私企業による「検閲」自体は、言論の自由を確保すべしとした憲法には抵触しないが、政府機関であるFBIが関与したとなると、一気に憲法違反の重大な問題になるのだ。

なぜならば、近代国家の憲法とは、国民から政府への命令書なので、憲法が縛るのは「政府=公務員」だけだからだ。
一般国民や民間企業が、憲法違反を問われることはない。
ただし、一般国民や民間企業でも、政府の依頼を受けたことだと、それは政府とみなされる、というアメリカ合衆国最高裁判所の判決がある。

つまり、Twitter社は、民間企業ではない、と認定される可能性もある。
また、Facebookのザッカーバーグ氏も、裁判証言でFBIからの協力要請があって、これに応じた、といったから、株価が急落した経緯もある。

沈黙しているのは、グーグルとアップルになった。
もちろん、ご存じのように、グーグルにはユーチューブがあるし、グーグルストアもあって、ストアでは、アップルも同じく、保守系とみなされたSNS「Getter」の販売拒否という手段もつかわれて、ユーザーはアプリのダウンロードができなくなった。
この手法には、Amazonも加担した。

しかし、それでもわたしは、イーロン・マスク氏の本意をうたがって、納得していない。
これはまったくの「勘」ではあるのだけど。

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