残念ながら、わが国は正真正銘の、アメリカ(民主党・戦争屋)の属国・植民地であることが判明して、いまや国内政治の状況は、どうでもいい、とおもう毎日を生きている。
ついぞこの間までなら、「陰謀論」だとバカにされるか、はなから相手にされないものだったけど、まだ「陰謀論」をいうのなら、相当の「情弱」を告白しているようなもので、こちらから相手にしたくないと言い切れるほどに、ハッキリしてきている。
それはなにも、岸田氏の言動を文学的に分析してのことではなくて、アメリカの機密情報が、75年の非公開期間を経過して、公開されてきたからである。
また、それがこれまでの公開情報の真実を強化しているのである。
たとえば、戦後すぐの、ディーン・グッダーハム・アチソン国務長官(トルーマン政権)が示した、「アチソン・ライン」(1950年1月)という、「不後退防衛線」は、その後の朝鮮戦争を誘発したことで有名になったものだ。
これは、フィリピン・沖縄・日本本土・アリューシャン列島に連なるラインでの軍事侵略で、この一線を敵が越えることは、アメリカは断固として反撃するとしたものだったが、ここから、台湾と朝鮮半島(韓国)が外されていた、のである。
つまり、沖縄を含むわが国(沖縄返還は1972年5月15日)は、冷戦時代における「アメリカの都合だけのため」の極東の最前線として位置付けられたことを意味するのに、日本人の多くは、アメリカによる日本国土防衛を信じて疑わなかった。
それが、究極の軍事戦略、「核の傘」に直結して、「丸腰」を強要(「絶対的平和主義」とか「専守防衛」思想)されたわが方は、「非核三原則」なる自己規制を持って対処したが、その根底にあるアメリカの核による安全保障そのものが、ありもしない欺瞞だったのである。
にもかかわらず、この「(東アジア)戦略」が、ついに日本国民の、安保はアメリカに任せるのが安くつくという、世界史を無視した、「常識」になったのは、プロパガンダの成果であった。
じつは、「昭和一ケタ世代」という、特別な仲間意識の根源に、これらの決めごとに対する疑念を抱く共通感覚があったのである。
しかして、「敗戦」という一事をもって、これを公言しなかったのも、「完敗」という認識からの、潔さが、仇となったのだ。
芸能系でいえば、歌謡番組の名司会者、玉置宏が、最晩年になって「昭和一ケタ世代」の本音を吐露したことがあって、これをおなじ昭和一ケタのわたしの両親は、その瞬間をだまって頷きながら観ていたのを思い出す。
グダグダ軟派のはずの玉置氏が、じつはバリバリの硬派(まさに「昭和一ケタ」)だったことの共感は、どれほどわたしの両親を感動させたかしれない。
いま話題の芸能事務所創業社長がしでかしたことと、その背景にある、GHQの「3S政策」を基礎に置けば、玉置氏の発言がテレビ放送で流れたのは、ひとつの「放送事故」にあたるのではなかろうか?
すると、このひとは、相当の覚悟をもって発言したのだろうと、いまさらながらに想うのである。
その証拠に、この場面は二度と放送されていない。
そんなわけで、わが国の将来を左右するのは、アメリカの政治状況に全面依存しているのだから、連邦下院議長の人事は、大統領と同様の重さがある。
アメリカ連邦下院こそ、大統領に対抗する、「予算権限」があるからで、政権運営の財布は、下院議長が事実上握っているからである。
2日に、建国以来初の、議長解任となった、ケビン・マッカーシー氏の後任が、やっと、マイク・ジョンソン氏で決まり、25日、就任式を終えた。
左翼プロパガンダを専門とする、同日付ロイターは、「2016年に初当選したジョンソン議員は、ここ数十年で最も経験の浅い下院議長となる。このため政敵が少なかったことも、議長選出の一助となった」と印象付のための余計なことを書いている。
素人も、ウオッチし続けるとプロ同等か、利害関係がない分、かえって磨かれた情報を発信するもので、SNS時代の恩恵を得るためにも、既存メディアだけに頼ってはならないどころか脳の毒である。
この点、しつこくウオッチを続けている、カナダ人ニュースさんの報告は、いつだって役に立つ。
本件も早速、「速報」としながらも詳しく配信してくれている。
まず、このマイク・ジョンソンという人物が、生粋の保守派にして、トランプ支持者だということが、なによりも重要な情報なのである。
ロイターはこの重要な情報を隠している。
ケビン・マッカーシー氏が解任されて、RINO(Republican In Name Only:名ばかり共和党員:戦争屋)があぶり出されることになると書いたが、まさにその通りとなった。
しかして、マイク・ジョンソン氏が候補になる直前の候補は、トム・エマー下院共和党幹事長だった。
このひとは、完全なるRINOであるが、なぜか昨年の中間選挙を経て、下院幹事長職(下院党内NO.3)の地位に就いていた。
しかして、議長候補となるやわずか4時間で、辞退を表明するはめになったのは、よほどの反対があったからだろう。
これで、ケビン・マッカーシーを筆頭とした共和党内の戦争屋は、2番手の下院院内総務、それに3番手の幹事長と、順番に血祭りに上げられることになったのである。
もちろん、犠牲もあって、司法委員長のジム・ジョーダン氏の立候補を潰したのも、RINOたちであった。
しかし、これは完全に、RINO議員の「あぶり出し」となったので、ジム・ジョーダン氏からしたら、「ざまあみろ」だったにちがいない。
すでに、今回表面化したRINO議員たちの地元では、次期24年総選挙のために別の候補者選定がはじまって、これら議員たちの再選阻止=落選運動がはじまっている。
事実がドラマをつくったのか?あらかじめシナリオ作家がいたのか?は知らないが、共和党の大掃除も同時にやっていたことの周到に、ただ感嘆するのである。