世の中がここまで狂うのか?と目を疑う出来事が、カナダで起きた。
詳細は、『ニキータ伝』さんが教えてくれている。
以下、これを参考に書いておく。
国連総会やら、ワシントンD.C.を訪問していた、ゼレンスキー大統領は、21日深夜、カナダに到着した。
アメリカでの日程も不可思議なのは、バイデン氏との会談をするためにワシントンD.C.を訪問したことになっているが、バイデン氏もニューヨークの国連本部にいたのである。
どちらにせよ、人気に陰りがみえてきている両政権なので、なんだかなぁ感があるけれど、バイデン氏には「弾劾調査」が、ゼレンスキー氏には、「援助疲れ」があるし、この両人にはそれぞれに「カネに汚い」という、習性がみてとれる共通がある。
日本円にしたら、兆円単位の援助金(現金)と、それにならう軍事物資(物品)のどちらもが、本当に、ウクライナ国家がちゃんと受けとっているのか?という、日本人からしたら当たり前のことが、いまや「誰にもわからない」状態になっている。
領収証も、物品受け取り検品証もないのである。
途上国でよくある、「着服」とか「横流し」が、おおいに疑われる。
物騒なのは、「兵器」がどこに横流しされているのか?ということで、ひそかに世界を不安定にさせているのである。
もしや、贈る側も「わざと」ではないかと疑うのは、アフガニスタンに米軍が放置した、時価で数兆円を超える武器・弾薬の行方と同様だからである。
数週間前には、ゼレンスキー氏の義母名義で、エジプトの紅海にある高級リゾート邸宅が購入されたことが、ニュースになった。
30年以上のむかし、森繁久彌さんたちが旗振りした、「ソマリアへ毛布を送ろう」という運動があって、船がエジプトの港に着いたら、一枚の毛布もなかったことが事件になったことがある。
「船荷証券」だけがあったのだった。
そんなわけで、「戦後」になったら、これら援助金と援助物資の「ゆくえ」について、国際調査があるかもしれないけれど、「なくなったものは発見できない」ということになって、お茶を濁すか、失脚した?ゼレンスキー氏のせいにするのかはしらない。
さてそれで、カナダは、邪悪の権化、世界経済フォーラムの主宰者クラウス・シュワブ氏の選んだ、「世界若手指導者」のひとりが、ピエール・トルドー元首相の息子、現職のジャスティン・トルドー首相なのである。
ちなみに、この「世界若手指導者」に日本人で、栄えある指名を受けているのが、河野太郎氏だ。
平塚市と茅ヶ崎市の有権者のほとんどが、この全体主義者の恐ろしさをしらないのだろう。
もちろん、カナダの全体主義は、トルドー政権によってどんどん進展し、いまやアメリカ民主党・バイデン政権の「憧れ」にもなっている。
しかして、そのカナダの歴史も、移民の歴史である。
ウクライナ移民の歴史は、はじめ、まだオーストリー=ハンガリー二重帝国時代からの移民(主に西ウクライナから)で、第二波は第一次大戦(帝国の崩壊)後、第三波が第二次大戦後のソ連支配を避けた移民たちだ。
カナダを構成する民族では第5位。
世界では、ウクライナ、ロシア、の次にカナダとなるウクライナ人の規模で、ウクライナ本国への郷愁は、いまや3世、4世の心のなかの話になっている。
今回の戦争が、第四波となって、18万5千人以上のウクライナ避難民を受け入れている。
とにかく親ウクライナ、反ロシアを貫いているのがカナダ・トルドー政権なのである。
これに、世界経済フォーラムの匂いがプンプンするのは、わたしだけか?
トルドー氏が、ウクライナ支援に大盤振る舞いするものだから、なんと、カナダの国家公務員たち約10万人が大規模デモを実施するという、「事件」がおきた。
外国支援のカネがあったら、高インフレのいま、まず給料を増やせ!というわけである。
そんなお国の事情があることをふまえて、このトルドー政権がゼレンスキー氏歓迎としてやったのが、カナダ連邦議会での演説、というお膳立てだった。
ところが、ここに、御年98才のご老体が招待された。
なんと、この人物は、元第14ナチス親衛隊義勇師団「ガリシア」の生存者で、第三波カナダ移民のひとりだった。
ソ連からの逃亡者は、自由主義のひとたちだけなく、同じ穴のムジナゆえに憎悪の対象になった全体主義者も隠れていた。
この師団がなにをやったのか?については、上の『ニキータ伝』さんが伝えているが、ここでは、「筆舌に尽くしがたい」ので、割愛する。
第二次大戦では、当時ドイツ領で、ナチス本部がベルリンから疎開していた西ウクライナを指すとおもわれるが、なぜか省略されて、「ウクライナ独立を求めてソ連と戦った退役軍人」と紹介されると、トルドー氏からゼレンスキー氏、カナダ国会議員たちが一斉にスタンディング・オーベーションでの万雷の拍手となったのである。
そして、カナダ連邦下院議長のアンソニー・ロタ氏は、「ウクライナ系カナダ人の英雄」として、「その功績に感謝」の意を表した。
ちなみに、カナダの上院は貴族院で選挙はない。
この模様が世界に報じられて、「ナチス礼賛だ!」と大騒ぎになっている。
ご老体本人は、まさか生きているうちに、こんな名誉がやってくるのか?とどこまで思ったかはしらないが、満足げな笑顔で応じていたのである。
「カシュマール!」ロシア語で、「悪夢」という意味だというが、このカナダの暴挙に、当然ながら世界のユダヤ人が反発しているが、総選挙間近の隣国、ポーランド政権は、カナダとウクライナに大反発して「謝罪」を要求している。
この波は、今後日増しに高まるだろう。
それでもって、ロタ議長は、「誰が招待されたのか全く分からなかった」と発言し、ヘンテコな謝罪をしたのだった。
なお、ロタ氏は、「全部が自分の責任」として、議長をサッサと辞任したけれど、トルドー首相はどこかへ雲隠れしている。
しかして、世界はなにが正しいのかを喪失したというよりも、全体主義の狂気に晒されているのである。
それはまた、どこまでが事実で、どこまでが作家の創作か区別がつかないと訳者がいう、『オデッサ・ファイル』の事実が明らかになったともいえる。