ヒトラーの率いるナチス党が、政権奪取をする前にひろくドイツ国民に支持をえた理由に、「健康」を推進したからということがある。
つまり、健康は「票になる」ものだと教えてくれる。
「健康増進」に賛同したひとたちのなかで「パン屋さん」たちは、白いパンは食べるひとの健康(糖尿病)に悪いからと、黒いパンしか作らなくなって、これが全土にキャンペーンされて拡大した。
よって、消費者は白いパンを食べたくても買うことができなくなった。
タバコを吸わないばかりか、煙の匂いが嫌いだったヒトラーは、当然に「タバコ撲滅キャンペーン」をやった。
タバコの害毒を強調するようにみせかけて、自分の「嫌い」を排除させたのだったけど、人びとはタバコの害毒にしか関心がなかった。
それで、医学会に多額の補助金を与えて、「肺がん」に関しての研究で、当時の世界最高峰という、ドイツ医学のひとつの「頂点」をつくった。
もちろん、こうした快挙は、「ドイツ国民の誇り」とするところで、ナチスの宣伝に徹底的に利用された。
健康な肉体は、アーリア人に「こそ」宿る。
スポーツが奨励されて、それが、「ベルリンオリンピック」(1936年)に花開く。
少年少女・青年たちが、ヒトラーユーゲントに「法的強制加入」(800万人)となったのも、このオリンピックの年である。
ヒトラーユーゲントの活動は、ハイキングに出かけたり、各種イベントの開催で、「それはもう楽しかった」という。
のちに、青少年相手の「洗脳組織」にさせて、ヒトラー個人に忠誠をつくす「新貴族」としてのエリート養成になるのである。
そんなわけで、「健康」を為政者がいうときは、「危険」なのである。
「よかれ」が「強制」を容認させる。
自由と民主主義をとなえてきた「戦後民主主義」の化けの皮が剥がれだしたのは、コロナのおかげであった。
そして、とうとう、首都東京で、牙むき出しの全体主義が正々堂々と実施されるようになった。
12日からの、「まん延防止等重点措置」がそれだ。
しかし、新型コロナなる病原体をもっておきるという「病気」は、ほんとうに「まん延」しているのか?という疑問が、生活感覚にある。
この一年で、わたしの周辺で「発病」したひとはいない。
「PCR陽性者」もいない。
じっさいに、わが国の年間死亡者数は、昨年と一昨年(約130万人)比で「1万人減少」したのだ。
重症化して死の病になるはずの感染症がまん延しているのに、どうして年間死亡者数が減るのか?
ましてや、わが国はとっくに超高齢化社会になっているので、高齢者の死亡者数は年々増加するものという前提まであるのに。
つまり、自然に増えるはずの高齢者の死亡者数をのみ込んだうえでの減少だから、実数はもっと(おそらく2~3万人)減少したことになる。
まさに、実態は「コロナ禍」ではなくて、「コロナ福」なのだ。
こうして、統計的な現象面からみても、パンデミックとは到底いえない。
すると、だれがパンデミックといっているのか?
大手マスコミと中央・地方の政府なのだ。
これに、「データ」や「エビデンス」と口にはするが、その「数値」や「証拠」を決していわない専門家が、パンデミックといっている。
そして、そうした専門家の(政治的)意見に基づいて、本物の政治家が政策を決定している。
でも、ほんとうに実態を熟知しているのは「役人」である。
厚生労働省の役人たちが夜中に飲食店で宴会をやっていたのが、罪になる。
どうして職業上の罰を受けないといけないのか?
それは、「強制的営業縮小」を命令している側の裏切り行為だからである。
ならば、なぜこのひとたちは「異議申し立て」をしないのか?
だまって罰を受けることではなくて、異議をとなえてこそ社会に役立つものなのだ。
いま、徹底抗戦をしているのは、民間の飲食店チェーンの一社だけである。
この勇気に、追随するものがだれもいない。
この現象が、すでに全体主義を容認していることの証左なのである。
そして、伝統的ワクチンの概念を破壊した「ワクチン」という名の、「変な薬」を強要する社会がすぐそこに迫ってきている。
カリブ海の火山噴火で国民を避難させるにあたって、「セントビンセント及びグレナディーン諸島」一国を統括する首相は、政府が提供する避難所を利用する条件にワクチン接種をあげた。
さしもの、アメリカ左翼メディアも疑問を呈して報道したのは、ワクチン全体主義への警告ではある。
けれども、アメリカの9月から新学期の授業再開にあたって、20弱の大学は、学生にワクチン接種を義務づけて、拒否者の大学構内への立ち入りを禁止を表明している。
わが国の観光業界も、「ワクチン・パスポート」が観光再開の切り札だといいだした。
全体主義のなかで、「持続的な自由営業」ができるとおもっているらしい。
やっぱり、呼吸器ではなくて脳が冒されている。
それこそが、全体主義者たちの「狙い」なのだ。
ヒトラーがユダヤ人を「ばい菌」と呼んだように、得体の知れない注射を打たないとばい菌呼ばわりされることが、どんなことか?
そんなわけで、なるべくマスクをせずに歩いている。
これも、レジスタンスなのである。