GHQによる日本の占領目的については、国立国会図書館HPにある、『日本国憲法の誕生』シリーズにおける、「資料と解説」に、アメリカ国立公文書館所蔵の原資料をマイクロフィルムにコピーして保管してあり、これを「公開」している。
全日本国民は、少なくともこれら一連の資料に目を通すべきだ。
日本人は日本国政府をGHQによって間接支配されたため、マッカーサーが最高司令官だと勘違いしている節がある。
マッカーサーは、単なる「現場指揮官」で、ときの政権のアメリカ民主党が「最高指導部」だったことを忘れている。
具体的にいえば、マッカーサーは、「1945(昭和20)年11月1日に国務・陸・海軍三省調整委員会(SWNCC)が承認し、3日に統合参謀本部が承認した日本占領に関するマッカーサーへの正式指令(JCS1380/15=SWNCC52/7)と、米国政府の対日政策である「降伏後における米国の初期対日方針」(SWNCC150/4)とを実行せよとの命令を受けたひとだったのである。
にもかかわらず、あたかもマッカーサーが神のごとくの存在だと、戦後の日本人が思いこまされたのも、プロパガンダなのである。
「組織人」であれば、こんなプロパガンダに欺されるはずはないけれど、信じ込まされたふりをしないと生きていけないようにもしたのが、「公職追放」だったから、その悪意に満ちた「計画」は、およそ日本人の発想の外にある邪悪に満ちていた。
すまわち、マッカーサーの上位者たちが出した命令と、これを咀嚼してマッカーサーが出した命令との「合作」が、「日本占領」だったのである。
残念なことに、占領時代の日本政府こそ、正しき「行政」をやっていた。
立法府に成り代わって出す、GHQの命令「実行機関に過ぎなかった」からである。
なので、いまのような官僚が政策の企画立案をすることは、できなかったために、正しき行政、というのである。
それでもって、官僚は、GHQとの「窓口」における少数精鋭の「交渉人」となるしかなく、その少数精鋭たちが独立した後の政府を牛耳ったのである。
つまり、占領政策から置いてきぼりのわが国会は、GHQが去ってみたら、国会もそのまま機能不全のままにおかれて今に至っているのである。
国会が機能するのは、内政の小さな分野に限ることで、この「ごっこ状態」を国民から隠したのだった。
GHQの機能は、「日米合同委員会」に移されただけなので、在日米軍からの命令を引き続き窓口の少数精鋭の官僚が聴くことになったのだった。
これを77年間やっている。
その抵抗として、ようやくさまざまな分野からの議論がはじまったのは、コロナについての「変」に、国民が気づいたからである。
万事塞翁が馬、なのだ。
それでもって、「縄文時代」の研究が注目されるのは、もしや「人類最古の文明」かもしれないという説に、遺跡や遺物の発見で、信憑性がでてきたからでもある。
もちろん、GHQが作った「学術会議」は、一向に認めていないけど、その頑なさがまた「信憑性」を裏づけるほどに、ペンキが剥げてきているのも、国民には幸いしている。
縄文時代といえば、考古学と思うけれども、火山学が重大な発見をしている。
それが、7352年前の「鬼界カルデラ大噴火」だ。
これで、九州の生物はいったん絶滅していて、人間も含まれる。
正確に年数をいえるのは、若狭湾に臨む三方五湖の一つである「水月湖」の湖底堆積物が「年輪」のようになっていて、世界が認める「時計」の役割をしていて、この中に、上記噴火の火山灰が含まれることが確認されたからである。
そして、不思議なことに、約7300年前に「忽然と現れた文明」が、世界に二箇所あるのだ。
それが、「長江文明」で、もう一つが、「シュメール文明」である。
ことに、「シュメール人」だけでも、歴史に忽然と現れたひとたちで、どこからやってきたかはわかっていないし、その後も忽然と姿を消しているのだ。
なので、その「文明」もおおくは「謎」とされている。
昨今、これら二つの文明は、縄文人の移動によるもではないか?という説がいわれている。
これが荒唐無稽ではないのは、南北アメリカ大陸、それに南洋諸島、豪州大陸などから発見された「縄文土器」の「土」が、日本のものだと成分分析されているから、縄文人は「大洋航海」が可能だったとしか説明できない。
学術会議が困ったのは、これら縄文土器を各地で発見し、成分分析したのが、オーストラリアの学者だったから、国内「封鎖」ができないし、これが「机上の空論」ではなく、「科学的裏付け」があることだからなのである。
すると、これまでの常識だったことが、ひっくり返ることになる。
なんと、自然科学の分野から、人文学の(戦後の)歴史学者が作りだした物語が書き換えられようとしている。
これを妨害・阻止したいとする、学術会議は学術を無視する「政治団体」であるという本性を浮き彫りにさせている。
少なくとも縄文人は原始人ではない。
また、最新のDNA分析から、縄文人が弥生人に滅亡させられた「形跡がない」ことも分かってきた。
現代日本人までつながる性染色体の「断絶がない」からだ。
同様に、「米の遺伝子」から、稲作は日本から朝鮮半島に伝わったことも「確認」された。
もちろん、「天皇家の騎馬民族説」も、いまでは「完全否定」されている。
それもこれも、外国人学者の「縄文研究」があってのことなので、ひそかな「黒船」が、学術分野にもやってきていて、情報鎖国をつくった「GHQ体制」を壊しはじめているのである。